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(公開日:2012.08.02)
東アフリカ大干ばつより1年〜ケニア北東州において水環境改善と減災活動を通じた地域住民の災害適応力向上事業を開始〜(2012.08.02)

子ども支援の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(理事長:上野昌也/専務理事・事務局長:渋谷弘延)は、2012年7月1日よりケニア北東州ワジール南県およびハバスウェイン県において、水環境改善と減災活動を通じた地域住民の災害適応力向上事業を開始しました。

2年連続の雨不足が原因でケニアを含む東アフリカ地域は、昨夏、過去60年で最悪と言われた大干ばつに見舞われました。その結果、農作物の不作による食料価格の高騰が発生し、また、家畜生産の停滞により多くの家庭が大幅な収入減に直面しました。東アフリカ地域では毎年のように自然災害が繰り返されており、干ばつが慢性化しつつあります。特に子どもへの被害は深刻で、水や食料不足に加え、牧草を求めて遠くまで放牧に行くため、就学の機会が奪われることも多く、また、手洗いなどの衛生環境を保つ行動が制限されるため、免疫力が低下するなど、子どもを災害の影響から守る取り組みが求められています。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは昨夏の大干ばつ発生時より、特に被害が著しかった地域の一つであるケニア北東州ワジール南県およびハバスウェイン県に日本人職員を派遣し、浅井戸の整備や貯水タンクおよび手洗い場の設置などを行ってきました。併せて今年の2月から6月の5か月間、小・中学校に通う子どもたちを対象とした子どもクラブを発足させ、子ども参加による減災 (DRR: Disaster Risk Reduction) 知識の習得と普及に取り組んできました。子どもをはじめ、コミュニティ全体の災害適応力をより一層向上させるため、7月よりDRR活動促進のための行政関係者の能力強化や学校周辺の給水施設の改善、減災のための学校菜園などを実施しています。


DRRクラブの代表メンバー
コミュニティ住民に干ばつの前兆や対処法など減災知識をスキット形式で披露
(c) セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

【事業概要】
◆支援地: ケニア北東州ワジール南県およびハバスウェイン県
◆実施期間: 2012年7月1日〜2013年5月31日
◆予算規模: 約5,340万円(ジャパン・プラットフォームからの助成金)
◆対象人数: 
・DRR活動促進のための行政関係者の能力強化および子どもによるリスク分析:約400人
・学校周辺の給水施設の整備:計8校、約11,200人(地域住民含む)
・子どもクラブによる衛生・菜園活動:計13校、2,690人
・子どもクラブによるDRR活動の普及と促進:約1,330人(地域住民含む)
◆主な内容: 水環境改善、減災のための衛生・学校菜園活動、DRR知識の普及と促進

【活動内容詳細】
活動・ DRR活動促進のための行政・支援関係者の能力強化と学校でのリスク分析活動
行政や教員がDRRとその活動についての理解を深め、子どもクラブの災害リスク分析活動を促進します。
■DRR活動のファシリテーション能力向上研修
■ DRRに関する教員研修
■子どもクラブの設立
■子どもクラブによる災害リスク分析

活動・ 学校周辺の給水施設の整備
■浅井戸の整備:5か所
■給水所の設置:2か所

活動・ 子どもクラブによる衛生・菜園活動
■衛生知識の習得
■干ばつに強い野菜作りや家畜飼料作り、植林などの菜園活動

活動・ 子どもクラブによるDRR活動の普及と促進
子どもによる減災活動の実践例や課題、子ども特有のリスクや子どもの視点を広く発信します。
■行政官、教員、子ども、保護者のDRRに対する理解、関心の度合いに関するデータを収集
■コミュニティ・イベントで子どもクラブの成果を発表
■子どもフォーラムの開催
■DRR活動をまとめた冊子の配布:1,000冊

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