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インド
(公開日:2012.12.17)

子どもたちの未来への選択肢が拡大!(2012.12.17)

 

リコーと協働で2011年より行っている教育事業が2年目を迎え、新たに10か所の教育機関にデジタル印刷機が寄贈されます。1年目の事業で既にデジタル印刷機が寄贈された学校の先生方からは、試験用紙や副教材などを印刷するのに非常に役立っているという声が上がっていますが、2年次ではそれ以外にどのような使い道が考えられるか、先生や周辺の学校コミュニティ、子どもたちも一緒になって考えています。寄贈されたデジタル印刷機は寄贈先の学校だけでなく、その周辺校も使えるように呼びかけており、10月には周辺校の先生を対象に印刷機の使い方研修を実施しました。


また、2年目でも1年目と同様にデジタル印刷機寄贈前に、学校にてインタビューを行い、実際に機械を使用する先生たちに、どのような使い道が考えられるかを考えてもらいました。コンニャラ高校の先生とナサプール女子高校の先生から、日頃から困っていたことにデジタル印刷機を使い、授業や試験を効率的に進めるだけでなく、子どもたちが情報に触れる機会も増えると話してくれました。

まずはコニャラ高校の先生の話です。この学校では印刷が手軽にできないことから、あることに困っていました。



現在アンドラプラデーシュ州の学校では2種類のテスト形式があります。1つは毎月行う各教科の口頭式テスト、そしてもう1つは四半期ごとに行う筆記テストです。毎月行う口頭式テストは問題を先生たちが作成するので、教科毎の問題用紙を先生たちが印刷します。そして四半期テストは、政府から試験用紙のソフトデータが共有されるのと同時に、問題用紙は生徒数分政府から送られてきます。二つの定期テストを行う上でも先生たちは以下のことが課題だと共有してくれました。

1. 月ごとのテストを生徒数分印刷する予算がない
各学校年間印刷に使える予算は2000ルピー、約3400円ほどです。よって、先生たちは持ち出して試験用紙を印刷しています。学校の生徒数が200人だとすると、月ごとのテスト印刷は年間で20,400円かかります。

2. 政府からの四半期テスト送付が遅れてくることがあり、試験自体が遅れてしまうことがある
試験が遅れてしまうということは、予定したカリュキュラムスケジュールに沿って授業が進まない原因にもなります。コンニャラ高校の先生たちは、「デジタル印刷機が私たちの学校にきたら、政府から送られてくるソフトデータを受け取ってすぐに学校側で印刷することができるので、試験が遅れることもなく、非常に便利になる」と話してくれました。

また、試験用紙以外にも子どもたちが印刷したいものを持ってきて、ボックスに入れてもらう、または年長の子どもたちにもデジタル印刷機の使い方を教えるなど、教育現場において誰もが簡単に様々な用途で使用できるように、この教育事業を通じてどんどん工夫をしていきたいと思います。

2つ目は、ナサプール女子高校の英語の先生からの話です。





「この学校では英語教育に非常に力を入れていて、生徒たちは英語を読んだり聞いたり話したりすることに非常に興味を持っています。しかし、テレビやインターネットなどへのアクセスがないこの地域に住む生徒たちは、実際に英語に触れる機会が非常に限られています。そこで、デジタル印刷機が寄贈されたら英語の本や新聞を印刷し、生徒たちに配りたいと考えています。英語を身に着けることで、子どもたちの将来したいことや仕事につながります」と話してくれました。

教材や情報が限られているインド農村部の学校ではこのような工夫で、子どもたちの学ぶ力に貢献するだけでなく、未来への選択肢が増え、子どもたち自らが将来を切り開く自信と可能性につながります。

この他にも教育事業では引き続き、子どもクラブや子ども保護委員会などが村や郡レベルで子どもたちにとってより学習・生活しやすい環境にするために、定期的に集まって話し合っています。子どもクラブの子どもたちは自分たちの学校には「もう退学する子はいない!」と自信満々に教えてくれました。



 

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