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日本/東日本大震災/コミュニティ・イニシアチブ
(公開日:2013.01.17)

夢実現プロジェクト〜東北の子どもたちからの“元気メッセージ”(2013.01.21)

 

新春 伝統芸能披露会 “東京で、もっと披露したいです!!”
夢実現プロジェクトは、昨年よりソニービルグループのチャリティ・プログラム「愛の泉」でご支援をいただいているソニ―企業株式会社(ソニービル)のご協力をいただき、東北の伝統芸能の継承に日々励んでいる子どもたちを新春の銀座に招致し、伝統芸を披露していただきました。
今回は、夢実現プロジェクトで支援している、磯草虎舞保存会(宮城県気仙沼市)、日本舞踊 福島里の子会(福島県福島市)、新地町 子供よさこいクラブ(福島県新地町)の3つの支援団体の子どもたちが、2013年1月5日、6日、銀座 ソニービルの屋外イベントスペース「ソニースクエア」で伝統芸能を1日2回、2日間にわたり披露し、活気に満ちた華やかで伝統ある芸能で新春の風を銀座に運んでくれました。新聞やTVの取材も入り、ステージに立った子どもたちも、東京で発表する場を得たことで、自分たちが続けてきた伝統芸能への誇りと自信を実感したようです。

■磯草虎舞保存会 (宮城県気仙沼市)
〜太鼓の響きで地元のみんなが元気になってほしい、つらい気持ちをやわらげたい〜
 


“磯草虎舞(いそくさとらまい)”は、宮城県気仙沼市にある大島の磯草地区に伝わる伝統の「虎舞・打ち囃子」です。100年以上の歴史を誇り、2011年は復活40周年を迎えるはずだったのが、3月11日の津波により、練習場所であり、太鼓や法被、虎の衣装を保管場所でもあった磯草会館が建物ごと流されてしまいました。大島は、人口3200人、沿岸漁業と観光を中心産業とする気仙沼湾の離島で、震災後の復興は順調とは言えませんが、地域に根付いてきた文化を復興させることこそが、地域住民を元気付け、また先の津波被害でなくなった人たちへの供養になると信じて磯草地区の全員参加を基本として活動を継続しています。また、保存会は特に子どもたちの育成、指導に力を入れている団体で、夢実現プロジェクトでは太鼓の購入を支援させていただきました。
今回虎舞いを披露してくれたのは、小学生から高校生の13人。
ステージから降りてきた小野寺駿輔さん(小4)は、
「めったに来られない東京で披露できてうれしい。最初は緊張したけど、最後の方は楽しくなってきた。もっと披露したい!!」
「また東京で披露したい。虎舞をずっと続けて、高校生になったら虎(の役)をやりたい」
と、地元の伝統芸能を東京で披露した誇りと充実感に満ちていました。


古来より虎は「千里行って(健康)千里帰る(長寿)」といわれ、虎舞は縁起物とされています。


気仙沼出身の防衛大臣 小野寺五典氏も急遽、当日の朝に応援に駆けつけてくださいました。


“このたびの震災で、たとえ虎衣装や太鼓が千里流されたとしても、こうして復活できたことはまさに虎舞の真骨頂”と保存会のみなさん。


■日本舞踊 里の子会(福島県福島市)
〜放射能被害が続く福島で、子どもたちは生活し、明るい未来を望んでいます〜


“福島里の子会”は、文化庁委嘱事業「伝統文化こども教室」に集い、教室修了後も日本の踊りを学び続けたいと望む子どもたちにより、2005年に発足しました。現在、小学3年生から高校2年生まで30名の会員で、花柳沙里樹師の指導のもと、日本の踊りを楽しく学んでいます。震災直前の2011年2月、仙台で行われた第19回新舞踊民踊全国大会では、一般の部で第一位の文部科学大臣賞を受賞しました。これまでに、夢実現プロジェクトなどの支援で、岡山で遠征合宿をしたり、地区祭礼、敬老会、施設慰問などで舞踊を披露しています。
今回の参加者13人を代表して語ってくださった、吉田美月さん(高1)は、
「(私たちが住んでいるところは)放射線量が高いことを除けば、以前と変わらない高校生活に戻っています。福島は、震災で強くなったと思います」
「震災後、命を大切に生きたいと思いました。これまで、当たり前と思っていたことの大切さ、人のあたたかさを実感しています」
と、しっかりした口調で答えてくださいました。
「席にお客様が座っている舞台で披露したことは何度かあるのですが、通行する人たちの前で披露するのは初めてでしたので緊張しました」
と、ステージを終えてホッとした様子もうかがわせてくれました。


筝曲をはじめ、民謡のほか歌謡曲にあわせた舞踊を披露するなど、レポートリーも豊富で華やか!



着物の着付け、髪結い、お化粧などは付き添いのお母さま方が手伝います。彼女たちがつけている髪飾りは、ほとんどが父兄の方の手作りだそうです。


今回参加した団体の中で、唯一13人全員が女性の里の子会は、華やかなで優美な舞で道行く人たちの足を留めました。


■新地町 子供よさこいクラブ (福島県新地町)
〜支援を受けるばかりではなく自分たちで地域を元気に、新しい伝統づくりのために〜



“新地町 子供よさこいクラブ”は、2012年に福島県新地町の尚英中学校の生徒を中心に、地域を自分たちの力で元気にしようと、立ち上がったダンスクラブです。震災後、町内の空き地やグランドは仮設住宅で埋め尽くされ、放射能の影響も重なり子どもたちの活動の場も制限されていきました。そんな中で、全国からの支援を受けるばかりではなく自分たちで地域を元気にし、受け継いでいく新しい伝統づくりのためにこのよさこいクラブが結成されました。夢実現プロジェクトでは、岡山県にある鯉のぼりの製造工場より生地を分けて頂き法被を製作する支援をさせていただきました。昨年は青森県のねぶた祭りとタイアップした演舞も披露しています。代表の羽根田さんは、参加する子ども達はもちろんですが、地域から愛される団体に成長しました、と語ります。今回、よさこいを披露してくれたのは、総勢10人。 息のあった、寒さを吹き飛ばす力強い踊りを披露してくれました。
よさこい披露の後、同校の生徒会長の林聖哉さん(中3)が、ステージ上から観客の皆さんにこんなメッセージを発信、
「原発事故がなく、地震だけだったら、新地は震災の翌日から復興ができたかもしれない。(放射能の影響に関しては)いろいろな情報を聞くが、自分自身で、ものの見方や判断をしてほしい」
これには観客の大人たちも、うなずく人が多かったです。
そして、ステージを降りた林さんは、
「初日は緊張して足がガクガクしたけど、皆さんに来ていただいて良かったです」
とも答えてくれました。


よさこいのスピード感と躍動感に見ている方も圧倒されて、自然と“ヨッコイショ!ヨッコイショ!”と合いの手が入ります。


最後は決めのポーズで、やったー!!


支援によって揃えた“鯉のぼり”の生地でつくった法被を着て。


3団体全てのステージが、始まる前から人だかりを作り、銀座を行きかう人たちの足を止めさせほど、活気に満ち、華やかで、日本のお正月ならではの伝統芸能でした。それと同時に、震災以降、困難な状況を乗り越えてここまで来たこと、元気に活動をしていること、そして支援への感謝を伝えたいという、それぞれの団体の力強い“元気メッセージ”が発信されていて、観ている方が元気をもらえる感動のイベントになりました。
夢実現プロジェクトがこうした支援をさせていただけるのも、磯草虎舞保存会の代表 小野寺さんがおっしゃるとおり、“震災がもたらした数少ない良き縁である”ことと感じています。 今回のように、東京・銀座の真ん中で、緊張するけれども良い発表の機会を与えられることで、子どもたちが成長していくことも実感できました。
わたしたちは、今後ますます、みなさまの活躍の場が増えることを期待しています。
素敵な舞台をありがとうございました。

(報告 広報:佐藤則子)


 

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