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〜i.club@KESENNUMA 2012 WINTER 活動報告(3)〜
(2013.3.21)

日本/東日本大震災/教育
(公開日:2013.03.21)

「高校生がデザインする新しいドライフード」
〜i.club@KESENNUMA 2012 WINTER 活動報告(3)〜
(2013.3.21)

 

ソニー株式会社とセーブ・ザ・チルドレン協働の復興支援プロジェクト「RESTART JAPAN」で支援を行っているi.clubが、気仙沼市で2012年12月から行っている「高校生がデザインする新しいドライフード」のワークショップを2013年1月13日と14日に開催しました。
今回は1月13日に行われた2回目のワークショップの様子をi.clubの中村さんに詳しく伝えて頂きます。


2013年1月13日(日)第2回:「気づく“気仙沼の新しいドライフードのタネを見つける”」



前回の活動では気仙沼のドライフードについて情報を集めるという目的で、高校生たちは商店街やお魚いちばでフィールドワークを行いました。それに続き今回の目標は「気仙沼の新しいドライフードのタネを見つける」ということです。「気仙沼」に根ざしたドライフードのづくりのプロの方にインタビューし、どんな歴史があるの?なぜ気仙沼に馴染みがあるの?など様々な気づきを得てきてもらいました!
さあ、高校生たちはどのような新しいドライフードをつくるタネとなりうる気づきを得られたのでしょうか?


まずはチームで楽しく!雰囲気づくり♪


まずは一緒に活動する仲間と楽しい雰囲気づくり!今回のアイスブレイクは「目撃者と探偵ゲーム」。このゲームは目撃者役となったチームのメンバーの一人が持っている絵を、探偵役となった残りのメンバーが、質問をすることで絵のヒントを入手し、手元にある真っ白な紙に絵を描いて再現していくいうものです。
探偵役となった高校生は、描かれているものの「色」や「大きさ・その対比」というように聞くべきポイントを見つけて目撃者役のメンバーから情報をうまく引き出していました。
高校生のメンバーがすらすらと絵を描いている光景もあちらこちらで見られました。同じ情報を持っている人に対しても、良い質問を投げかけられるかどうかが情報をうまく引き出せるかの鍵になることを高校生は感じていたようです。


前回までの振り返りと宿題で集めた情報の共有!


アイスブレイクで雰囲気も温まったところで、前回に行ったお魚いちば、復興屋台村、紫商店街へのフィールドワークと宿題の情報共有が始まりました。各チームで様々なことが共有できるように、フィードルワークは普段のチームとは異なる特別編成の3チームで行われました。今回は各チームの情報をまとめた“気づきシート”を見ながら、それぞれの面白かった気づきを共有します。
同じ場所に行っても気づくポイントは人によって違うものです。「レジに並んでいる人は干物を持っていなかった」という気づきに、他のチームのメンバーが「なんで?」と質問し、質問を受けたチームは「現地のお店の人に話を聞いてみたら、干物が大きすぎるのが原因かも、と言っていた!!」などと答えることで、前回のフィールドワークへの理解を深めました。

次に宿題の共有です。「気仙沼のわかめを東京の友人に送ってみることで、その友人がどういう食べ方をするのかを試してみて、気仙沼での食べ方との違いを調べる」という調査をした高校生がいました。その高校生の発見は、気仙沼ではあまり行われていないみそ汁に入れるという食べ方が見つかったことでした。この発見に他の高校生たちも一斉に「おお!」と反応し、調査方法と結果の面白さを共有することができました。


インタビュー先を決め、やり方を学ぶ


いままで調べてきたことに関連が深そうな、わかめ・こんぶ、かつお、さんま、ふかひれのうち、どのドライフードに関わっている方を訪問しインタビューを実施するのかを各チーム内で話し合い、決めてもらいました。
インタビューを実施する先が決まったら、初めてインタビューに挑戦する高校生も少なくないため、インタビューを実施するにあたっての説明がi.club Leaderから行われました。まず、役割分担・時間配分・質問項目の整理といったインタビューを始める前の準備から、インタビューを実施する際の挨拶と自己紹介のしかたといった基本事項、そして実施する際に意識するべきポイントとして“聞く、書く、問う、そして確認!”の説明がありました。いきなりすべてできなくても、これらを意識し、一つでも多く取り入れていくのがインタビューをうまく行うポイントということを高校生たちは学びました。


いざ、インタビューへ出発!


先ほどのインタビューの説明をもとに、実際のインタビューではどういったことを聞いたらいいか、各チームとも真剣に考えます。質問内容は主に、
(1)ドライフードの素材
(2)ドライフードの作られ方
(3)ドライフードの使われ方
(4)ドライフードの作り手の考え方
の4点です。質問づくりのポイントは、作り手独自の考えや、経験談、想いといったことをしっかり聞くことです。質問づくりを終えたチームは、いざ本番です!

インタビューでは、質問係・メモ係・写真係・追加質問係の役割をメンバーで分担し、途中で役割を交代する形をとりました。高校生のインタビューを受けたドライフードづくりのプロの方々は、ご自身の生業について熱く語ってくださり、高校生たちも熱心に意味を傾けていました。初めてインタビューを経験した高校生たちが物怖じせず事前に考えてきた質問をしっかりと聞き、さらに話の中で生まれた疑問を深く掘り下げるような質問を行っていた光景はとても印象的でした。最後にみんなで記念撮影をした高校生たちは、インタビューを終えた達成感からとても満足げな表情でした。



インタビューのまとめと発表


活動の拠点であるcadoccoに戻ってきたら、インタビューの結果をポストイットに書き、4つの質問内容に分けて模造紙に貼っていきます。このポストイットに書かれた気づきこそ、新しいドライフードのアイデアの元となるタネで、i.clubではこれをイノタネ(イノベーションのタネ)と呼んでいます。
高校生たちはインタビューから帰ってきたばかりでしたが、このまとめる作業にも一生懸命取り組んでいました。続いて今回のインタビューで特に面白いと感じたこと、特に伝えたいと思ったことを中心に、各チームから全体に向けての発表がありました、
「唐桑地区の浜辺で生きていくために、わかめづくりを行っている!」
「わかめの葉を一枚一枚はがすのには、実はとても労力がかかる」
といった事業者の方々からの熱い想いが、高校生たちの口から伝えられました。
今回のインタビューのポイントにあがっていた、いかに作り手独自の考えや経験談・想いをしっかり聞いてくるということについては、すべてのチームが達成できていました!



次回は「形にする:“気仙沼の新しいドライフードを考える”」


いよいよ次回からは“形にする”のステップに移ります。今回までにたくさん集まったイノタネをもとに、新しいドライフードのアイデアの方向性を考えていきます。新しいものを自分たちで創っていくって楽しい!その気持ちを次回のワークショップで高校生たちに感じてもらいます。

(写真・文責©i.club)


【前回までの活動様子はコチラ!】
高校生がデザインする新しいドライフード」 i.club@KESENNUMA活動報告(1)
高校生がデザインする新しいドライフード」 i.club@KESENNUMA活動報告(2)


(報告:仙台事務所 宮川淳)




 

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