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サントリー・SCJ水産業復興奨学金贈呈式(2013.06.26)

日本/東日本大震災/教育
(公開日:2013.06.26)

「漁業を通してたくさんの人に恩を返していきたい」
サントリー・SCJ水産業復興奨学金贈呈式(2013.06.26)

 

サントリーホールディングス株式会社のご協力により『サントリー・SCJ水産業復興奨学金』は今年で2年目を迎えました。東日本大震災により水産業への打撃が大きかった青森・岩手・宮城・福島各県の水産高校の生徒たちに給付型の奨学金を支給することで、将来地域の水産業を担っていく高校生たちが安心して高校生活が送れるように支えています。2013年度の奨学金支給開始に合わせ岩手県と宮城県の対象校で贈呈式が行われました。


■岩手県立高田高等学校(2013.06.05)

岩手県立高田高等学校にて


以下、高田高等学校の生徒代表挨拶です。(原文)


このたびは自分たちに奨学金を支給していただき本当にありがとうございます。
2年前の東日本大震災では、津波によりたくさんのかけがえのないものを奪われました。高田高校でも校舎が全壊し多くの犠牲者を出しました。実習で使われていた元広田水産高校校舎も全壊し、その中にあった実習器材なども流出し大きな被害を受けました。自分の住んでいる地域では、約300隻あった漁船のうち、たまたま沖に出ていて助かった船が9隻ありましたがほとんど流され、またホタテ、ワカメ養殖施設、作業用機械なども流出し、壊滅的な被害を受けました。自分の家は代々漁業を営んでおり、2隻の船と養殖施設などが流され、そのため収入も0となり夢や希望を奪われ絶望的な状況でした。通学のための交通手段も絶たれ、3年間学校へ通えるかどうかも分からないような不安な思いで高校生活をスタートさせました。家の収入が0の中、このまま学校に通っていいのか、それとも働きに出て家計を助けたほうがいいのか悩んでいましたが、親からは「家のことは心配しなくていいから学校さ行って好きなことやれ。」と言われ、うれしかったのと同時に申し訳ない思いでいました。そんな中、サントリー・SCJ水産業復興奨学金を支給していただけることになり、これで親の負担も少しは軽くなると思うと、気持ちが楽になりました。自分は、この奨学金を通学費やさまざまな資格を取得するためのテキスト代などに使わせていただこうと思います。そして大好きな野球も続けることもできます。
自分は幼いころから地元の海が好きで、将来は漁業を継ぎたいと思っていました。今回の大震災により、さらに漁業を継ぐという強い信念をもちました。地域の水産業復興、生活のため頑張っていこうと思います。いつか自分も漁業を通してたくさんの人に恩を返していきたいと思っています。最後に、このような支援をしていただいたことに対し、生徒を代表し心より感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。

     

左上は、生徒代表3年海洋システム科 野田健斗 さん。気持ちのこもった挨拶をありがとうございました。右上は、右から横田校長、野田さん、サントリー執行役員 折井さん、SCJ事務局長 渋谷
 
岩手県立高田高校の横田校長から、以下の内容の挨拶がありました。(要旨)

【岩手県立高田高等学校 横田昭彦校長】


東日本大震災津波から2年余が経過し、復興は、各方面からのご支援や関係各位のご努力により、絶え間なく準備が進められているところですが、まだまだ、目に見えたものになっていないと感じています。地域の雇用の場の確保も大きな課題として立ちふさがり、経済状況は厳しいものがあります。また昨今は、人々の震災 の記憶の風化が懸念されているところでもあります。このような状況において、御社及び貴団体の継続したご支援は「私たちは忘れていませんよ、いつまでも見守っていますよ」とのメッセージとなって生徒はもとより我々の心の奥まで響き、勇気づけ、再び困難に立ち向かう力を与えてくれるものであります。


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■宮城県水産高等学校(2013.06.17)
 
宮城県水産高等学校にて


【サントリーホールディングス株式会社 執行役員 折井雅子さん】


一歩一歩前に進んで、皆さんが有意義な高校生活を送り、そして、東北の未来、水産業の未来を担っていってくれることを、心から願っています。ひとりひとりが、自分の可能性を信じて、ぜひ、羽ばたいていって欲しいと思います。(挨拶抜粋)


【サントリーサンゴリアス 竹本隼太郎 選手】


一人では何もできないけど、みんなでやったら大きな力が生まれます。自分の責任を果たして、周りも同じようにやってくれたら、一人以上の大きな力が生まれるということをお伝えしたい。(挨拶抜粋)


左上は、生徒代表3年 情報科学科 佐藤孝之さん。「感謝の気持ちを忘れず、今度は私達が復興の力となり担い手となって、数年後、石巻を被災前よりも活気ある街にすることを約束します」と挨拶してくれました。


右上は、右から 大野校長、ラグビー部 角張さん、佐藤さん、サントリー折井様、竹本選手、SCJ事務局長の千賀。 

式典も終わり放課後には、サントリーラグビー部である『サントリーサンゴリアス』の竹本隼太郎選手が『ラグビークリニック』を開催し、生徒たちと一緒に汗を流しながら熱のこもった指導が行われました。

(左上の写真)真剣な眼差しで指導を聞いています。(右上の写真)「ヤーッ!!」と気合を入れてのタックル練習!!




(左上の写真)攻守の練習、チーム一丸となってがんばります!!  (右上の写真) 竹本選手の気持ちがみんなに伝わっていますね。


 竹本選手と『ラグビークリニック』を終えて。清々しい笑顔です!


【『ラグビークリニック』の後の生徒たちの声】
・もう恵まれない環境でもないし、震災の影響と理由にできない。
・竹本選手に指導してもらったことを、試合に活かして頑張らないといけないと思った。
・3年生はあと数か月で引退します。悔いの残らないように一つでも多く勝ちます。
竹本選手と生徒たちの交流を通じて、心地よい刺激と、これからも前向きに頑張っていこうという気持ちが伝わってきました。



SCJは、サントリーホールディングス株式会社と共に、水産業復興の助けとなるだけでなく、勉学に励む学生たちの将来への明るい希望につながることを期待し、子どもたちに寄り添った支援を続けて参ります。

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「サントリー・SCJ水産業復興奨学金」は、未来の漁業の担い手となる水産高校の被災生徒を対象に2012年4月〜2015年3月の3年間実施するものです。2013年は水産学校7校計485名を対象に奨学金支給します。

(報告 遠野事務所:藤原和歌子、仙台事務所:早坂貴文)


 

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