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アドボカシー(チャイルド・ライツ・センター)
(公開日:2014.12.10)

2014年ノーベル平和賞 マララ・ユスフザイさんからのメッセージ(2014.12.10)

 
2014年のノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさん(17歳)は、12月10日のノーベル平和賞授賞式の前日に、世界の指導者に宛てた公開書簡を発表しました。


ヨルダンのザ―タリ難民キャンプを訪れたマララさん(2014年2月)


この公開書簡は、子どもたちの貧困や格差の解消および気候変動への取り組みを各国政府に求めるために世界300以上の市民団体が連帯する運動「action/2015(アクション2015)」に参加するセーブ・ザ・チルドレンから世界各国のメディアに配信されたもので、日本ではセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通じて読売新聞に掲載されました。

公開書簡全文

世界の指導者の皆さまへ

今年のノーベル平和賞は、異なる世代と国々が手を携えて、子どもたちにとってより良い世界を求めていくことが可能だということを示してくれました。しかしながら、教育が罪とみなされ、15歳の少女が学びたいというだけで銃撃され、少年少女が工場労働に従事する子ども時代を過ごすことを強制されるという世界の不公正さも浮き彫りにしました。従って、このノーベル平和賞は祝うべきことであると同時に、すべての子どもがより良い未来を確信できるよう、更に力を尽くさねばならないことを世界に呼び掛けるものでなければなりません。

世界はこれまでに大きな進歩を遂げてきました。以前よりも多くの少女が学校に通い、予防可能な病気で亡くなる5歳未満の子どもの数は半減し、貧困のうちに暮らす若者の数は減少しています。しかし、まだ十分ではありません。あまりにも多くの少女が、教育を中断されて望まない結婚を強いられており、あまりにも多くの子どもたちが、十分な食料や水がない状態で育ち、そしてあまりにも多くの子どもたちが、気候変動により存在自体が脅かされるような地域に住んでいるのです。

このような状態に甘んじている必要はありません。2015年は世界にとって極めて重要な年になる可能性があります。少年、少女、男性、女性たちのより良い未来のために、世界が決意を固める年にすることができるのです。学校に行けない子ども、奴隷状態を強いられた子ども、そして気候変動がもたらす危険のために住む場所を追われる子どもが一人もいなくなることを、世界が約束する年になりうるのです。

2015年に開催される二つの国連サミットが、私たちにその機会を与えてくれます。この二つのサミットは、私たち自身、子どもたち、そして続く世代の全ての人々のために、より大きな視野で考え、より良く行動する機会を提供してくれます。9月に開催される国連総会では、何百万もの人々の生活を変える可能性のある、新たな「開発目標」が合意されます。また、その二ヶ月後の12月には、新たな気候変動目標の合意に向けて、世界の指導者が再び集まるのです。

これは、世界をより良くするために決意を固めるチャンスなのです。だからこそ、ノーベル平和賞の授賞式である今日という日に、世界のリーダーである皆さまに、より野心的な目標を掲げるよう、こうして呼びかけているのです。もし正しい決定がなされてそれが実行されるならば、2015年には、より良い未来の始まりを見ることが出来るでしょう。その場しのぎではなく、‘続いていく’より良い未来です。

声をあげ、より野心的な目標を求めているのは、私だけではありません。世界中の市民から構成され、若い人たちが前面に出た世界的な運動である、“action/2015(アクション2015)”が形成されつつあります。action/2015は間もなく行動への呼びかけを発表し、指導者である皆さまに2015年の野心的な行動を約束し、それを実行するよう求めるでしょう。私は彼らと共にあります。

2015年は、世界が目覚め、子どもたちや若者に、より安全で公正な未来を届ける年となるべきです。私たちはみな、これが実現するよう自らの役割を果たす必要があります。どうかこの機会を無駄にしないで下さい。

マララ・ユスフザイ

⇒公開書簡英語原文はこちらです




マララ基金とセーブ・ザ・チルドレンがシリア人道危機でパートナーシップ(2014.02.21)
マララさんノーベル平和賞受賞にあたって(2014.10.10)

 

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