トップページ > スタッフブログ > 日本/東日本大震災/防災(災害リスク軽減) > 第3回国連防世界会議パブリックフォーラム〜東日本大震災の教訓を漫画で学ぼう!子どもが考え、行動できる防災へ〜(2015.03.26)

日本/東日本大震災/防災(災害リスク軽減)
(公開日:2015.03.26)

第3回国連防世界会議パブリックフォーラム〜東日本大震災の教訓を漫画で学ぼう!子どもが考え、行動できる防災へ〜(2015.03.26)

 

漫画で学ぶ防災教育教材「とっさのひとこと」の英語版が完成しました。地震や津波など災害が頻発するフィリピンとインドネシアでも、この教材を使った防災学習を実施。東日本大震災の経験を海外でも生かすことができるのでしょうか。


セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは第3回国連防災世界会議パブリックフォーラムで、セミナー「東日本大震災の教訓を漫画で学ぼう!子どもが考え、行動できる防災へ」を主催しました。日本、インドネシア、フィリピンから3名のパネリストが、それぞれの国で防災教育教材「とっさのひとこと」を使った防災学習について報告しました。




■日本、インドネシア、フィリピンにおける防災教育〜東日本大震災の教訓を生かして■
東日本大震災の経験から、子どもが災害から身を守るための知識を得るだけでなく、災害時に自分で考え、行動できる力を身に付けることの重要性が認識されています。そのため、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンはNPO法人プラス・アーツと漫画で学ぶ防災教育教材「東日本大震災の教訓から学ぼう! とっさのひとこと」を共同で開発しました。この教材は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが2014年から子どもを中心とする防災を目指して防災事業を実施している 宮城県東松島市を中心に全国で使われています。(先生方による防災研修の様子総合防災訓練の様子をご覧ください)

また、セーブ・ザ・チルドレンは、世界の国々で防災・災害リスク軽減の活動を行っています。フィリピンでは、教育省と連携して教材やカリキュラムを開発しています。世界的に有名なボクサーがSAFE STEPSという防災の取り組みを推進する大使を務めています。
インドネシアでは、防災と保健を組み合わせて、必要な備品を提供したり、教材開発、教員研修、避難訓練を行ったりしています。


■「とっさのひとこと」の授業体験■
セミナーに参加している大人も学生に戻った気分で、現役の中学校の先生、東松島市立鳴瀬未来中学校防災主幹教諭 木村幹夫先生による「とっさのひとこと」<状況4 連絡方法を決めておく>の授業を体験しました。


地震が発生し、避難途中の家族。お母さんがお父さんに電話をしたがつながらない。そこで、とっさのひとこと!!

参加者からは「困ったなぁ」「お父さんはだいじょうぶよ」などのひとことが。





〜「とっさのひとこと」 in フィリピン〜
フィリピンでは、マニラ、タクロバン、ミンダナオの小学校で実施した防災授業について、セーブ・ザ・チルドレン・フィリピンのウェイン・オーリック氏が報告。

   



〜「とっさのひとこと」 in インドネシア〜
インドネシアでは、カリバルとスカプラの小学校で実施した防災授業について、セーブ・ザ・チルドレン・インドネシアのアンディ・ウィダヤット氏が報告。


  


■「とっさのひとこと」の授業についての感想■
各国での子どもたちや先生の「とっさのひとこと」を用いた防災の授業の感想はこちらです。

〜子どもたちの感想〜
「前の震災では,あまりにも突然すぎて地震になったときの対策などは考えていませんでした。しかし,今日の授業をふまえて,あらためて家族と話し合おうと思いました」(東松島市)
「楽しかった!」「地震を経験したことがないけど、漫画で地震が起きたらどんなふうになるか考えるこができました」(フィリピン)
「漫画の絵がおもしろい!」「みさきちゃんのようにならないために、非常持ち出し袋を家で準備しなくちゃ」 (インドネシア)

〜先生の感想〜
「子どもたちが楽しみながら防災について学べる」(東松島市)
「児童が主体的に考え行動できそうなのがよい」(東松島市)
「漫画は子どもたちにとって親しみやすいツールだ」(フィリピン)
「あまり知らない災害時の状況を理解しやすい」(フィリピン)
「積極的に、創造的に、楽しく学ぶという国の教育基準に合っている」(インドネシア)
「災害前・中・後の状況について段階をおって子どもが理解できる」(インドネシア)



各国の状況は異なりますが、子どもたちは「楽しく防災を学べる」、先生は「子どもたちが親しみやすく、登場人物の置かれている状況や気持ちを理解して、どうするかを考えることができる教材」という共通の感想がありました。東日本大震災の教訓を世界で生かすことができそうです。


セミナーの終わりには、各パネリストからまとめの言葉をもらいました。
「すべての国で防災教育は行うべき。今は災害がなくても、15年後は分からない」とウェイン氏。「自然現象は防ぎようがないが、知識とスキルがあれば災害のリスクを軽減できる」とアンディ氏。最後に、「防災教育とは命を守る教育。学校とは子どもたちが安心・安全に学べる場であり、命を大切にすることを学ぶ場でもあります」という木村先生からのメッセージで、セミナーは終了しました。


国によって、「とっさのひとこと」がそのまま使える部分とそうでない部分がありますが、どの国でも「とっさのひとこと」の存在が、深刻で受け身になりがちな防災の授業から、自分で考え、判断し、主体的に行動できるように楽しく学べる防災の授業への一助となっているようです。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、これからもさまざまな関係者と連携しながら、子どもの命が24時間守られ、子どもが主体的に防災に参加することを目指して、活動を続けていきます。引き続き、ご支援をよろしくお願いいたします。



(報告:東京事務所 太田まさこ・仙台事務所 菅原絵美)


 

あなたのご支援が子どもたちの未来を支えます

もっと見る

毎月寄付する

月々1500円から、自分に合った金額で子どもの支援ができます。
定期的に年次報告書や会報誌をお送りしています。

今回寄付する

1回から無理なくご支援いただけます。

PAGE TOP