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シリア危機
(公開日:2015.03.26)

大雪の嵐の中で暮らすシリア難民たち(2015.03.26)

 


中東地域は、1月に大雪の嵐に襲われました。私たちが活動しているレバノンのベカー県でも、シリア難民たちが暮らすテント居住区においてこの大雪の被害を受けました。高地にあるベカー県は、気温の変化の影響を受けやすく、より一層過酷な冬を迎えています。中でも子どもたちへの影響は深刻です。容赦なく襲ってくる強風と激しい雨雪。気温はマイナス12度まで低下し、生きのびることに精いっぱいです。

この雪嵐の間、難民が暮らす地域全体が雪で完全に覆われ、外に出ることも難しいような状態でした。貧しい地域に暮らす彼らは、燃料となる油も十分になく、衣類、カーペット、マット、拾ってきた木くずを燃やして、何とか寒さをしのぎました。強風と降り積もる雪によって、一部のテントは崩壊してしまいました。凍りつくような寒さが続き、少なくとも6人が亡くなり、そのうち4人は10歳未満の幼い子どもでした。さらに、多くの子どもたちが低体温症にかかっている状態です。


レバノンのテント地区に暮らす男の子
@Ahmad Baroudi/Save the Children

セーブ・ザ・チルドレンの支援

セーブ・ザ・チルドレンでは、越冬支援として、本格的な冬を迎える前に、約15,000世帯の家族に対して緊急シェルター、水衛生施設の整備、マットレス、毛布、衣類の配布といった支援を行いました。本支援の対象は、ベカー県およびレバノン北部で非公式のテント居住区や、整備途中の住居といった劣悪な環境に暮らす家族が対象です。この支援によって、7万人以上の難民(うち子ども4万人以上)が、凍てつく寒さから身を守り、健康被害を減らすことができました。私たちが実施する事業の一環として設立した「青少年クラブ」も、普段は英語やパソコンを学ぶ若者が集う場所ですが、この時期は難民たちの緊急避難場所としていつでも受入れができるよう、毛布や食糧を備蓄して緊急支援体制を整えました。

セーブ・ザ・チルドレンのベカー県チームは、嵐の間も継続して支援活動を行い、シェルター補修キット80セット、毛布2,150枚、マットレス400枚、子ども用衣類キット800セットを、ベカー県の中部と北部の様々な地区に配布しました。今後はさらに、水衛生環境の整備やシェルターの補修などの復興支援準備も始めています。

まだまだ深刻な被害が続くベカー県及びアッカール県内で、支援を必要としているもっとも脆弱な立場の家族や子どもたちに対して、引き続き被災状況の確認と支援物資の配布を行っていきます。



本事業の一部は、皆さまからのご支援と、ジャパン・プラットフォームからの助成により実施しています。

報告者:レバノン駐在員 長島麻奈






 

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