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日本/東日本大震災/防災(災害リスク軽減)
(公開日:2015.07.31)

子どもと大人 一緒に防災訓練!〜東松島市総合防災訓練〜

 

宮城県東松島市で平成27年度総合防災訓練が、2015年6月14日(日)に実施されました。午前9時00分、地震発生、9時03分、大津波警報発表。サイレンとともに、小学生、中学生、地域の人たちが、次々と避難場所へ集まって来ました。5月20日にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが支援した総合防災訓練研修会 を参考に、82地区の自主防災組織が企画・実施した防災訓練です。炊き出し訓練、防災倉庫の備品の使い方訓練など、子どもと大人が連携してどんな訓練になったのでしょうか。


この総合防災訓練の大きな特徴は、日曜日に小中学生が自宅にいるという想定のもと、子どもたちが自宅から近くの避難場所に避難するという状況を設定したことです。そして、この避難訓練・防災訓練が学校の公式な“授業時間”として扱われています。

2015年4月中旬〜下旬、東松島市防災課が、子どもたちが地域の人たちと一緒に防災訓練を行うという今年の総合防災訓練について8地域で説明会を行いました。5月20日、8地域82地区の自主防災組織と小学校の先生、約90名が参加した総合防災訓練研修会では、子どもも大人も楽しく学べる、子どもが主体的に参加する防災訓練案とアクティビティをセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとNPO法人プラス・アーツが紹介しました。

さらに、6月3日には、大人が主導する防災訓練ではなく、訓練に参加する中学生も主体的にかかわるためのきっかけづくりの場を設けました。矢本第二中学校 に、地区生徒会の代表、学区内の自主防災組織の会長さん、防災課の職員さんなど、50名以上が集まり、防災課から総合防災訓練の説明があった後、中学生と会長さんたちが協力して防災訓練を行うために話し合いました。

6月14日、お天気が心配されていましたが快晴。防災訓練日和です。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、矢本第二中学校区の大曲地域五味倉地区と矢本第一中学校区の矢本東地域上河戸二・若葉区の防災訓練に参加しました。


■五味倉地区■
小学生、中学生、保護者、消防団員など地域の人たち約120 名が参加しました。避難場所は、三陸道津波避難階段です。まずは情報伝達訓練。矢本第二中学校の3年生、地区生徒会の代表が「矢本第二中学校13名です」と自主防災会の会長さんに報告し、情報班の班長さんが全員の人数をトランシーバーで地域災害対策本部に連絡しました。

   


9時45分、津波が引いて安全確認ができたという想定で、4名1組(自主防災会役員1名、消防団員1名、中学生2名)になり、避難行動要支援者世帯の安否確認に出発です!すでに全員避難したことを示す「避難しました」という黄色のシールをきちんと玄関に貼って訓練に出ていた世帯もありました。



10時からは、防災倉庫の備品を確認し、@テント付き簡易トイレ、A車いす、リヤカー、毛布担架、Bテントの使い方を練習しました。子どもたちは3つのグループに分かれて、順々にすべての使い方を自主防災会の人たちから学びました。終了後は、子どもたちや保護者もお手伝いして、備品やブルーシートを防災倉庫に片付けました。


 
小学生と中学生で毛布担架の訓練です。



リヤカーを組み立てて、中学生が小学生を乗せて動かしてみました。


支柱を伸ばして、テントを組み立てます。


次は、いよいよ炊き出し訓練です。アルファ米にお湯を入れるのは中学生の役割。お箸も配りました。ご飯が柔らかくなるのを待つ間に、みんなで紙でお椀とコップを作りました。ラップをかけて、中学生が配膳。ラップをかけた紙コップに、ジュースをいれてみると。。。。。だいじょうぶ。こぼさないように飲めました。



最後に、中学生から学校の防災の授業で作成した地区の防災マップについて発表があり、一言ずつ感想も述べました。自治会の会長さんからは、「大勢の人が参加して、顔や名前が分かってよかったです。これから、このような機会を増やしたいと思いますので、ぜひ地区のイベントに参加してください。楽しい五味倉にしましょう」と挨拶があり、終了しました。



■上河戸二・若葉区■
小学生、中学生、保護者を含めた地域の人たち200名以上が参加しました。集まって来た子どもたちが整列するのを、育成会のお母さんたちがお手伝い。点呼の担当は、矢本東小学校の高学年です。名簿を手に、低学年の子どもたちに名前を聞いていきます。低学年と高学年の子どもたちが協力して、点呼、無事完了!


 

点呼が終わると、自主防災会の役員さんが一生懸命考え、準備した防災訓練の始まりです!


@打ち込み井戸の運用
地下4メートルから汲み上げた水は茶色くて、飲める水ではありません。でも、トイレを流したりするのには使えます。この日は、汲み上げた水を公園内の花壇にまき、水を大切に使いました。
 


A防災倉庫の備品の確認
上河戸二・若葉区の避難場所には防災倉庫が2つあります。その中には何が入っているのでしょうか?たくさん用意されたカードの中から、「これが入っている」と思うカードを子どもたちは選び、自主防災会の役員さんが「子どもたちが選んだ防災倉庫です」と訓練に参加している人たちに紹介しました。そして、みんなで実際に倉庫の中身を確認し、使い方を学びました。
 


B毛布担架
役員さんがケガ人になり、毛布の上に寝ます。そのまま持ち上げるととても重い!!ですが、毛布の端をくるくると丸めてみんなで持ち上げると運べました。「順手で持つ」「足の方向に進む」「ケガをしている人に声をかける」が、大切なポイントだと学びました。

 

Cジャッキアップ
自主防災会の役員さん力作のお人形が、重い物の下敷きになっています。みんなで助けなくては。。。。。ジャッキを使って、子どもと大人チームで挑戦です。周りの子どもたちから「がんばれ!がんばれ!」、地域の人たちから「頼りにしているからね!」、と大きな声援!!無事、救出しました。

      


D炊き出し
紙でお椀を作りながら、アルファ米ができ上がるのを待ちます。うまくできたかな?
 


■参加した人たちの声■

〜子どもたち〜
「楽しかった!」(小学校2年生・女子)
「毛布担架か。。。頭を使えば、すぐにできることだったなぁ」(小学校5年生・男子)
「家で防災かばんを準備していて、アルファ米を入れてるので、食べたことがある。でも、今日は学校とも違う訓練でおもしろかった」(中学3年生・女子)
「テントの組み立て方などを知れてよかった。今日の訓練で学んだこと生かしていきたい。でも、使う時が来ない方がいいな」(中学生・男子)


〜保護者〜
「勉強になりました。我が家でも防災について話し合いたいと思います」(女性)
「ためになりました。こういうことをすることは大事。子どもは力になりますね」(女性)
「初めて参加したけど、参加してよかったです。担架の作り方も知ったし、やってみないと分からないものです」(男性)


〜自主防災会の人〜
「今日は、感激しました。地域の住民として、みんなでお互いの顔を覚えると、防災力が高まる。子どもも保護者も協力してできることがある。子どもたちは、今日参加していろいろ覚えられたと思います」(男性)
「一番良かったのは、自主防災会の活動を知ってもらったことです。地域の子どもたちの顔を知ることもできました。まずは顔を知ることが大事。今回の活動は本当に良かった」(男性)


日曜日を登校日として小中学生が参加する東松島市総合防災訓練は、今年で2回目となります。学校と地域が一体となって行う防災訓練という画期的な取り組みです。来年は、学校へ地域の人が避難、再来年は、また子どもたちが地域の避難場所に避難と、隔年で繰り返していきます。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが紹介した防災アクティビティを組み入れた防災訓練案が、各地区でますますパワーアップしていきますように!セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンも、学校、地域、家庭が連携した防災、子どもたちの命が24時間守られる防災、子どもたちが主体的に参加する防災を推進していきます。


(報告:東京事務所 太田まさこ・仙台事務所 菅原絵美)




 

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