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日本/東日本大震災/福島
(公開日:2015.08.28)

【コメラさんさん(27)】「みんなの冒険遊び場1日体験ツアー・夏休み編」を実施しました!

 

夏と言えば冒険、すなわちアドベンチャー!今年の夏もいろんな意味で熱かった。セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、福島プログラム・コメラさんさんプロジェクトの一環として、2014年の冒険遊び場1日体験ツアーに続き、今年も「みんなの冒険遊び場1日体験ツアー」を実施しています。




この活動は、福島県中通り地区在住の子どもたちに、比較的放射線量の低い環境での自然体験や外遊びの機会を提供することを目的としています。昨年は放課後児童クラブの子どもたちが主な参加者でしたが、今年は、このような活動になかなか参加する機会のなかった郡山市と福島市の障がいのある子どもたちやフリースクールの利用者、母子家庭の子どもたちなどを対象に、7月、8月には計3回のツアーを実施。計30人超の子どもたちが参加して、それぞれ、豊かな自然環境での真夏のアドベンチャーを楽しみました。

この夏、子どもたちはどんな「冒険」に挑戦したのか、わくわくドキドキの活動の様子を以下に紹介します。なお、本事業は、電気機器メーカー、アンリツ株式会社(本社神奈川県厚木市)の支援を受け、実施されています。同社からは職員ボランティアの派遣も受け、遊び場を支援するプレーリーダーとして毎回現場に加わっていただいています。



【7月28日 みんなのひろばの子どもたち@茂庭プレーパーク】

7月28日には、伊達市のフリースクール「みんなのひろば」に通う子どもたち10人と福島市の郊外にある茂庭プレーパークを訪問しました。茂庭プレーパークは、地元のNPO法人いいざかサポーターズクラブが設置する冒険遊び場で、福島市北部、山形県との県境に近い摺上川(すりかみがわ)の川辺にあります。「自分の責任で自由に遊ぶ」をコンセプトに、プレーリーダーのサポートのもと、ナイフを使った工作やロープ遊び、火おこしなどあらゆる遊びに挑戦することができます。


いろんな遊びがある中で、夏の一番人気は文句なしに「川遊び」。ライフジャケットを全員が着用して、準備万端!水鉄砲で水を掛け合って、ウォーミングアップしたところで、いよいよ川の深いところへ。少し上流にさかのぼったところから、流れのある本流に飛び込みます。ちょっと不安でドキドキ。それでも思い切って、さあ、行きましょう!



冷たい!でも、気持ちいい!



強烈な水流にちょっとビックリするけれど、ライフジャケットを着ているので大丈夫。真夏の青い空を見上げながら、プカプカと川を流される気分はまさに極楽。タイヤチューブを浮き輪のように使って流れるのもまた楽しい。


          
ひっくり返っても、思わずこぼれる、この笑顔


下ってはさかのぼり、下ってはさかのぼる。単純だけど、やめられない。参加した高校1年の男子は「ムチャクチャ楽しい。川に浮かびながら空を眺めていると青空がとってもきれいだ」と目を輝かせました。


            
川の中から 見上げれば、青い空



引率したみんなのひろばの斎藤大介さんは「子どもたちは“こんなに遊びで疲れたのは久しぶり”と話すなど、喜んでいて、とてもよい経験になりました。普段、ちょっと臆病な子が、川の深いところまでさかのぼっていくなど、普段できないようなことに挑戦していた。彼らにとって、とても大きな経験になったと思います」と話していました。やっぱり自然は最高の先生ですね!



【7月30日 福島敬香ハイムの子どもたち@茂庭プレーパーク】

続く7月30日には、福島市の母子生活支援施設「福島敬香ハイム」の子どもたち15人が茂庭プレーパークにやってきました。母子生活支援施設とは、生活上の困難を抱えた母子が自立のための支援を受ける施設です。同施設の近くには公園など遊び場がなく、日ごろなかなか外遊びをする機会がないそうです。今日は自然の中で、思いっきり、遊んじゃいましょう!

この日も川で水遊びをしたあと、午後には、林の中で、ロープの綱渡りやハンモック、工作などを楽しみました。木々の間に張り巡らされたロープを巧みに渡っていく子どもたち。



  
   体操選手のような軽やかな身のこなしです。すごい!


木立の間に1本のロープを張って、手掛かりなしに綱渡りを楽しむ「スラックライン」も登場しました。みんな初挑戦でしたが、ほんとに上達が早い。


あっというまに慣れて、こんなポーズも.


さすが、子どもは遊びの天才です。

体を動かす遊びに疲れたら、たき火を起こして野外クッキングをしたり、工作を楽しんだり。マイペースで自由に過ごせるのが「冒険遊び場」のいいところ。たき火でパンを焼いたと思えば、続いてししゃもを炭火で炙ったり・・・。




「ルールがないのが、ルールである」。この自由さ、たまりません。思いっきり遊んで、思いっきり笑う。気が付くと、あっという間に帰りの時間でした。「全部楽しかった。また来たい」「とっても幸せだった」と子どもたち。みんなで過ごした夏の1日は、よい思い出になったかな。



【8月20日 プリムラの子どもたち@猪苗代湖周辺】
8月20日は、場所を変えて、猪苗代湖畔に郡山市の放課後等デイサービス「プリムラ」の子どもたちを招きました。放課後等デイサービスというのは、主に小学生から高校生までの学校に通う障がい児が、学校の帰りや休日に利用する通所型の訓練施設で、今回のプログラムには、プリムラに通う自閉症やダウン症、知的障がいのある子どもたち9人が参加しました。

猪苗代での冒険遊び場は、同町を拠点に、子どもたちの自然遊びを支援するNPO法人こどもの森ネットワークに企画をお願いしました。はじめに訪れた会津レクリエーション公園(会津若松市)では、「冒険の森」にある巨大な滑り台で遊んだり、芝生の広場で自由にボールやフリスビーを使った遊びをしたり、子どもたちの興味に応じて、思い思いに過ごしました。あいにくの曇り空でしたが、磐梯山の姿も遠く望め、気持ちのよい時間となりました。





続いて移動した猪苗代町の緑の村では、川魚のつかみどりに挑戦!人工池に放流されたニジマスがターゲットです。池に足を入れると、子どもたちは一斉に魚を追いかけ始めました。




普段の生活では、生きた魚をつかむ機会はなかなかありません。中学1年の男の子は「さわると、ヌルヌルするね〜」とちょっと及び腰。しかし、そんな気づきも体験してこそ。悪戦苦闘の末、子どもたちは池にいる魚をみんな捕まえました。そして、お楽しみのお食事タイム。炭火でカリカリに焼いたニジマスは、最高の味わいでした。


こうして、夏の「みんなの冒険遊び場1日体験ツアー」は無事終了しました。普段、外遊びをする機会が少ないという子どもたちですが、真夏の太陽の下、思いっきり笑顔を輝かせている様子を見ると、あらためて外遊びの持つパワーを感じます。SCJ福島プログラム・コメラさんさんプロジェクトでは、秋(9〜11月)にも引き続き、茂庭プレーパークを舞台に「みんなの冒険遊び場1日体験ツアー」を実施する予定です。

(福島事務所:中村雄弥)


<コメラさんさんプロジェクト>
SCJは福島プログラムの一環として、震災後、「コメラさんさんプロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは福島第一原発事故後、放射線被ばくへの不安や、長期化する避難生活の影響などから、福島県で野外活動や体を思い切り動かす機会が減少した地域の子どもたちが、安心できる環境で、自然体験をしたり、思い切り遊んだり、運動したりできる機会を提供することを目的としています。「みんなの冒険遊び場1日体験ツアー」は、コメラさんさんプロジェクトの一環として行われています。※コメラは福島の方言で「子どもたち」の意。










 

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