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日本
(公開日:2017.04.10)

熊本地震から1年――被災地の子どもたちから大人や社会に伝えたいメッセージ

 
2016年4月14日に熊本県熊本地方を震源とする最大震度7の前震が発生してから1年が経過します。今日は。セーブ・ザ・チルドレンが実施した活動に参加した熊本県益城町出身の子どもたち4人の、「大人や社会に伝えたいメッセージ」をお届けします。


メッセージのキーワードを手に、写真左から、あゆ、あいちゃん、ちか、みなぴー

みなぴー(小5・当時)
地震発生時には、経験したことのない揺れに襲われ状況を把握できなかったというみなぴー。震災後しばらくは、県外の祖祖母や祖母の家に一時避難して両親や友達と離れて過ごしました。セーブ・ザ・チルドレンの活動に参加して、熊本や益城のことについて真剣に考えるようになり、自分にもなにかできることがあるのではないかと思うようになったそうです。

――僕達はまさか熊本でこんな大きな地震がくるとは思っていなくて、地震が来たとき、どこに行けばいいのかなにをすればいいのか分かりませんでした。
いつか、東京で大きな地震がくるかもしれないと聞きました。地震はいつ起きるかわかりません。東日本大震災の時のように、学校で授業をしている最中かもしれないし、熊本地震の時のように、夜寝ている時かもしれない、もしかしたら朝早い時間かもしれないし、お風呂に入っているときかもしれない、家族ばらばらの時かもしれない。いつ地震が起きてもいいように、家族の人達で避難場所などの確認、非常食の保管場所、ばらばらになった時の集合場所などの確認などの取り組みをぜひしてほしいと思います。
この事を全国のみなさんが気を付けたら、もしとても大きな地震が来た時にどのように対応すればいいのか、皆で助け合ったり教えあったりできると思います。僕は熊本地震で気づいたことがあります。それは、友達や家族と毎日普通に過ごすこと、普通に布団で寝て起きてあたたかいご飯を食べて、水は蛇口をひねれば出てきて、夜は電気がつく。普通の事の大切さです。この普通の事を皆さんに、大切にしてもらいたいです。

あいちゃん(中1・当時)
震災後は5月の初旬まで両親と離れ県外の親戚の家に一時避難していたあいちゃん。熊本に戻り、学校で友達に再開した時は、泣くほど嬉しく、まるで一年も会っていなかったような感覚になったそうです。セーブ・ザ・チルドレンの活動に参加して、自分の考えや思っていることを、人に伝え、自分の意志をまげることなく持ち続けることができるようになったと言います。

――私が実際に地震を体験して大切だと思ったことは、正しい情報と、誤った情報の区別をつけることが、大切だと思いました。
熊本市にある、動植物園で、ライオンが逃げ出したというデマが流れたのを知っていますか?ニュースで流れたと思うので、知っている方は多いと思います。私はSNSでそれを知り、不安になりました、私の友達も信じて、とても不安になったそうです。
また、学校で、多く噂されていたのが、ネット掲示板で話題になっていた、「5月17日にまた大きい地震が来る」という予言です。みんな半信半疑で、不安になる人が多かったです。
それに、ライオンの件は本当のことを分かるのは、現地の人しかいませんし、不確かな情報は、現地の方を不安にさせます。だからこそ、正しい判断が必要だと思います。それに今は、人が不快に思ったり、不安に思う投稿を消す活動を行ってくれてる人もいます。もし、自分が被災した時のことを考えると、そういう投稿はしてほしくないですよね。

ちか (小6・当時)
震災の影響で変わってしまった学校生活に、「地震なんて、なければ良かった」「なんで私たちのまちだったんだろう」と考えても、答えがでなかったというちか。5月末に益城さいがいFMのボランティアにチャレンジし、小学生の自分でもみんなの役に立てることがあると思うようになりました。また、セーブ・ザ・チルドレンの活動に参加して、子どもだから言えることを、遠慮なく伝えることができ、全国の人たちとも意見交換ができたことが良かったと振り返ります

――私達子どもは、大人に「子どもだから」と話を教えてくれない時、話を聞いてくれないことがあります。でも、何十年先には、私達が益城町をつくることになります。だから、「子ども」だから話を教えない・聞かないのではなく、「これからの未来をになう人」として話を聞いて、子どもの意見として、何年後でもいいから、少しでも活用してもらいたいです。活用してもらえなくても、その意見に対する返事がほしいです。子どもからお年寄りの地域全員の話に耳を傾けることで、前よりも良いまちになる。私はそう思います。
そして、地震後、水や食料などの支援物資を全国の人が届けてくださいました。私はみなさんの助けがなかったら、今の暮らしがなかったと思い、とても感謝しています。いつか恩返しができるように、私達ができることに一生懸命取り組みます。

あゆ(中1・当時)
前震から2日後に避難所に移動し、そこで様々なトラブルやストレスを抱える人を目にしたというあゆ。震災で受けた精神的なダメージは、時間が経てば完全に消えるというわけではなく、震災は「前の事」で終わらせることはできないと言います。そんなあゆは、セーブ・ザ・チルドレンの活動に参加して、一度は諦めていた将来の夢である子どもに携わる仕事を、もう一度目指そうと思えるようになったそうです。

――地震はいつどこで起こるかわからないので、他人事とだとは思わずに震災、防災への関心を持ってほしいです。
今までの避難訓練では、地震時には机の下に隠れるのが一般的でしたが、いざその時となると瞬時に判断するのはとても難しいですし、机の下に隠れるのが本当に正しいとは限りません。私の体験談ですが、地震が起きた時、私はテーブルの前にある椅子に座っていました。私が大きい揺れを感じた瞬間、隣のリビングに飛ばされてしまったのです。その時、向かいから食器棚が私の耳をかすって倒れていきました。もし、机の下に隠れていたら、その時間に真正面から食器棚が倒れてきて大けがをしていたかもしれません。このように、一人ひとりが実際に地震を体験したことによって、震災後の避難訓練は学校の生徒全員が真剣に取り組むようになりました。
もし、東京で震災が起こった時、地方に比べてどれだけ避難が困難になるかを知っていますか。
高層ビルではエレベーターは停止し、外へ避難することさえ時間がかかり、人口が多い東京では避難所となる場所も足りません。交通機関も停止し、交通手段は大幅に限られてしまいます。
もし、東京で震災が起こったら、混乱する周囲の中、いかに冷静な判断ができるか、震災に対しての知識や備えがあるかが避難する時の鍵となります。「もしもの時」、を考える事を忘れないで下さい。

セーブ・ザ・チルドレンは、引き続き子どもたちの声を聴きながら、復興支援を続けてまいります。

 

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