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イエメン
(公開日:2018.10.29)

イエメン 食料価格高騰により、数千人が命の危機に

 
武力衝突が激化した2015年以降、イエメンでは、小麦や米、塩、砂糖、食用油といった生活に欠かせない食料品の価格が、ほぼ2倍になっています。さらに、深刻なインフレの発生がこの状況に拍車をかけており、2015年には、1米ドルは215イエメン・リアル相当であったものが、2018年10月には、1米ドル727イエメン・リアルまで下落し、食料や水、電気、燃料、医薬品などの生活に必要な品物の価格は高騰しています。



また、この3年で、イエメンの平均年収は半分以下となっており1、紛争のために貧困に陥る家庭は劇的に増加し、国際貧困ラインである1日1.9米ドル未満で生活する人は、人口の半数以上に達しています2

親は、子どもたちに食べ物を優先して与えるために自分たちの食事を抜いたり、親自身が飢えに苦しんでいるような場合さえあります。公的機関の職員給与は数ヶ月、あるいは、数年にわたって支払われていないこともあります。 公務員は労働人口の3分の1を占めているため、親は家族を養っていくことができません。 国連は、イエメンの状況が急速に改善されなければ、1,300万人が飢餓に直面すると警鐘を鳴らしています3

セーブ・ザ・チルドレンが支援する、イエメン北西部サアダ県の診療所で活動しているモハメド医師は、生活について、次の通り話します。
「車の燃料が手に入らず、ガソリンを買おうとしても、私の1日の賃金を上回ることもあります。家族が移動するための費用も捻出できないのです。価格の上昇と物資の不足で、私たちは必需品を手に入れることが難しくなっています。必要性が低いものはリストから除外し、必要なものにも優先順位を付けるしかありません。栄養のある食べ物を手に入れることは難しく、また、子どもたちへきちんとした服やおもちゃを買うこともできない状況です」

また、セーブ・ザ・チルドレンのイエメン事務所代表ターメル・キロロスは、すべての紛争当事者に対して、戦闘の停止と包括的停戦、国連との協力による前提条件なしの和平プロセスに積極的に関わるべきだと訴えるとともに、国際社会とすべての紛争当事者に対して、経済の安定化に今すぐ取り組むことを求めています。

1 2014年は、平均年収3,547米ドル(約40万円)でしたが、2017年の平均年収は1,239米ドル(約14万円)。1米ドル=113円換算 http://hdr.undp.org/en/indicators/141706
2 http://pubdocs.worldbank.org/en/547461538076992798/mpo-am18-yemen-yem-9-14-kc-new.pdf
3 https://www.bbc.com/news/av/world-middle-east-45857729/yemen-could-be-worst-famine-in-100-years



 

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