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日本/東日本大震災/教育
(公開日:2011.12.16)

今生きていることの喜びを伝えたい!! 「かまいしの第九」(2011.12.16)

 

12月11日(日)、岩手県釜石市で「『鎮魂と復興』かまいしの第九」演奏会が開催されました。
当日は、RESTART JAPANプロジェクトの一環で支援をさせていただいた釜石東中学校の全校生徒が演奏会に参加し、合唱するということで、SCJスタッフも整理券を手にその歌声を聞こうと会場へ向かいました。



これまでの会場だった釜石市民会館が被災したため、今年は釜石高等学校第一体育館で開催

「かまいしの第九」は1977年に初演が行われ以来、釜石の年の瀬の風物詩として毎年多くの市民が楽しみにしています。ところが、3月11日、東日本大震災が起こり、釜石市民も甚大な被害を受けました。演奏会に参加される方の多くも被災しており、今年の演奏会開催は難しいと思われていました。
そのような状況の中、実行委員会や関係者の皆様が開催の継続に奔走し、震災から2カ月後に、今年も「かまいしの第九」が開催されることが決まったのです。
開会に先立ちご挨拶された野田武則釜石市長は「かまいしの第九は釜石の奇跡」であると述べられ、開催の喜びを語られました。

 かまいし第九の会、東中全校生徒、他校の生徒、約400人による大合唱

「かまいしの第九」への参加が決まり、東中学校全校生徒による第九の練習が始まったのは7月。 その後、家でもパートごとに練習ができるように、RESTART JAPANにご協力を頂いているソニーミュージックから、東中全校生徒187名分の「第九」練習用CDが、今夏届けられました。


その後も生徒たちは放課後各パートに分かれて毎日練習しました。歌詞に慣れるためにドイツ語の勉強もしたそうです。11月に入ると指揮者の山崎先生の指導のもと全校生徒で通し練習が行われました。しかしながら、オーケストラと市民合唱団のみなさんとの全体練習ができたのは、開催前日だったそうです。オーケストラと歌うなんて初めてのことだし、ドイツ語は難しいし、練習は大変だった、と生徒たちは口々に言っていました。

「今日は、生徒一人ひとりが目標を持って歌いました。支援をしてくださった方々、ありがとうございます」と生徒会長の沼崎 健さん(中3)は、演奏後会場に集まった人々に向かって挨拶をしてくれました。一人ひとりの目標とは、演奏会の2週間ほど前にみんなで書きこんだそうで、その一部を以下お伝えします。
◆「第九のステージで私が伝えたいこと」釜石東中◆
・今生きていることの喜びを伝える
・被災したけれどいまここで元気に歌っていることを伝えたいです
・第九という一つの歌の素晴らしさを伝えたい。被災した人たちに少しで も勇気や元気、希望などを分けてあげたいと思った。あとは被災地に少しでも元気になってほしいということを伝えたいです。


「第九の本番では、僕たちの“元気”そしてこれからの“希望”を聞いて下さる方々に伝えたいです。また僕たちが歌うことが“復興の第一歩”となるように頑張りたいです」と目標を掲げていた沼崎さんは、「最初はこんな難しいことができるのかな、と思いました。全校生徒をまとめるのは大変だったけど、これまでの練習の苦労も今日の合唱ですべて吹き飛びました」と合唱後の感想を述べてくれました。


                    一人ひとりの「鎮魂と復興」の思いを胸に歌い上げた第九に、集まった約1000人の市民の皆さんからの終わることのない拍手が鳴り響きました。

                                                                     合唱後、みんなと歌い上げることができて感動した!!と語る東中の男子生徒
生徒会長の沼崎健さん(中3)前から二列目左から二番目


東中の全校生徒の胸には赤いRESTART JAPANのバッジが!!



「かまいしの第九」は、自らも被災している中で、歌によって元気と勇気を、そして復興への第一歩を歩んでいこうという、今生きている私たちに熱い思いを届けてくれました。セーブ・ザ・チルドレンも、東中のみなさんから勇気をいただき、これからもますます支援に励もうと思いました。
応援しています!!


参考: RESTART JAPAN with TUBE
ソニーミュージックによるRESTART JAPAN with TUBEのオフィシャルサイト
http://www.sonymusic.co.jp/Music/Arch/AI/restart/index.html
◆RESTART JAPANオフィシャルサイト
http://www.savechildren.or.jp/restartjapan/


 

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