危機の影響を受けて経済的に脆弱な状況にある世帯を対象に現金支援を行うとともに、子どもたちが教育を継続できるよう、移動式学習支援や教員がオンライン授業を行うためのデジタル学習センターの環境整備・運用を行いました。また、隣国ルーマニアでは、避難しているウクライナ難民が医療サービスを受けられるような支援や、子どもたちが学習を継続できるような教育支援、紛争や避難といった経験をしてきた子どもと養育者を対象に、こころのケアの活動も行いました。
子どもを誰ひとり
取り残さない世界へ
今、世界で起きていること
世界の子どもたちを取り巻く課題は、さらに多層的かつ複雑化しており、
子どもたちはさまざまな課題に直面しています。
学校に通っていない子ども
(初等教育就学年齢に相当する子どものうち)
6,700万人
出典:New estimation confirms out-of-school
population is growing in sub-Saharan Africa
(UNESCO)
栄養不良による発育阻害
(世界の5歳未満の子どものうち)
22.3%
出典:UNICEF / WHO / World Bank Group: Levels and trends in child malnutrition: Key findings of the 2023 edition
5歳になる前に命を落とした子ども
(2022年)
490万人
出典:United Nations Inter-Agency Group for Child Mortality Estimation (UN IGME), Report 2023
日本の子どもの相対的貧困率
11.5%
出典:厚生労働省「2022年国民生活基礎調査」
セーブ・ザ・チルドレンの活動
セーブ・ザ・チルドレンは、日本を含む世界約120ヶ国で活動しています。
セーブ・ザ・チルドレンは、1919年に、エグランタイン・ジェブによってイギリスで創設されました。彼女は、第一次世界大戦後のヨーロッパで、敵味方の枠を超えて、栄養不良に陥った子どもたちの支援に取り組みました。その活動の中で、子どもの権利に関する世界初の公式文書とされる「ジュネーブ子どもの権利宣言」を起草。その理念は、現在196の国と地域が批准する国連の「子どもの権利条約」へとつながり、今も世界に広がっています。
日本では、1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、国内外で活動を行っています。海外では、保健・栄養、教育などの分野で活動するほか、シリアやイエメン、ウクライナ、トルコなど紛争や災害の影響を受けた子どもたちへの緊急・人道支援を実施しています。また、国内では、子どもの貧困問題解決事業や地域NPO支援、政策提言活動、防災、災害時の緊急・復興支援などを通して、子どもの権利を実現する活動を行っています。
2030年までに
子どもたちのために達成したいこと
私たちは「最も脆弱な立場に置かれた子どもたち」に焦点を当てて活動します。
予防可能な原因で5歳未満の子どもが
死亡することがなくなること
すべての子どもが
質の高い基礎教育を受けられること
子どもへの暴力が
許容されない社会になっていること
国内・海外での活動実績
- In Japan
- 国内
日本国内での活動
生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」を実現するために、2003年から国内でも活動しています。子どもの貧困や子ども虐待といった日本の子どもを取り巻く課題に取り組むほか、自然災害における緊急・復興支援を行っています。
2023年に支援を届けた
人数
46,415人
- Emergency Responses
- 海外
緊急・人道支援
自然災害や紛争などの影響を受けた子どもや地域社会に対して、迅速かつニーズに合った支援を行い、人々が日常を取り戻したり、生活を再建したりできるようサポートします。
2023年に支援を届けた
子どもの人数
16,593,597人
- Health and Nutritiion
- 海外
保健・栄養
妊産婦と新生児のケア、感染症や栄養不良の予防と治療、保健システムの強化などを通し、すべての子どもやその家族が、良質な保健サービスを受けられるよう支援します。
2023年に支援を届けた
子どもの人数
21,624,614人
- Education
- 海外
教育
すべての子どもが質の高い教育を受けられるよう、学習環境の改善、教員の能力養成、地域社会の意識向上、就学前教育の普及などの活動を通して支援します。
2023年に支援を届けた
子どもの人数
6,776,087人
- Child Protection
- 海外
子どもの保護
子どもを暴力、虐待、搾取から守るための取り組みや、安心・安全に成長できる環境づくりを、行政や地域社会、保護者、子どもたちなどさまざまなステークホルダーとともに推進します。
2023年に支援を届けた
子どもの人数
1,474,095人
- Disaster Risk Reduction
- 海外
気候変動・防災
子どもは自然災害の影響を受けやすく、気候変動によって起こる問題でさらなるリスクに晒されています。 セーブ・ザ・チルドレンは、子どもにやさしい防災を推進することで、子どもたちが主体的に防災に参加し、災害リスクを軽減することを目指しています。
- Poverty
- 海外
子どもの貧困
すべての子どもが生活や成長に必要なものやサービス、機会を得られ、可能性を発揮できるよう、直接支援や社会啓発、政策提言を通し、子どもの貧困問題の解決に取り組んでいます。
2023年に支援を届けた
子どもの人数
1,772,981人
スタッフの活動と想い
団体について
セーブ・ザ・チルドレンは、
子どもの権利のパイオニアとして100年の歴史を持つ、子ども支援専門の国際NGOです。
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組織名
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
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電話番号
0120-317-502 (受付:平日のみ)
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所在地
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【本部事務局】
〒101-0047
東京都千代田区内神田2-8-4 山田ビル4F
【大阪事務所】
〒541-0043
大阪府大阪市中央区高麗橋2丁目2-3 ツクダビル3F