子どもの保護 ~子どもの安心・安全を守る支援~
「子どもの保護」とは
「子どもの保護」とは「子どもに対する虐待、ネグレクト、搾取、暴力を予防し、対処すること」を指します。子どもたちが虐待やネグレクト、搾取、暴力を受けることなく安心・安全に育つことができるように、また、もしそのような被害に子どもたちが遭ってしまった場合に適切に対応がなされるように、さまざまな関係者と連携して取り組む活動が「子どもの保護」です。
「子どもの保護」とは
「子どもの保護」とは「子どもに対する虐待、ネグレクト、搾取、暴力を予防し、対処すること」を指します。子どもたちが虐待やネグレクト、搾取、暴力を受けることなく安心・安全に育つことができるように、また、もしそのような被害に子どもたちが遭ってしまった場合に適切に対応がなされるように、さまざまな関係者と連携して取り組む活動が「子どもの保護」です。
日本も批准している子どもの権利条約では、子どもの保護に関するさまざまな権利が明記されています。親と引き離されない権利、暴力の被害からの回復への支援を受ける権利、難民となった場合に特別な保護やサポートを受ける権利のほか、親や養育者からのあらゆる暴力から保護される権利、また、あらゆる性的暴力・搾取や不当な扱い、危険な仕事から保護される権利などが含まれています。
持続可能な開発目標(SDGs)でも「子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する」ことが目標16のターゲット16.2に掲げられています。
多岐にわたる子どもの保護の課題
虐待、ネグレクト、搾取および暴力にはさまざまな形態があり、取り組むべき課題は多岐にわたります。
多岐にわたる子どもの保護の課題
虐待、ネグレクト、搾取および暴力にはさまざまな形態があり、取り組むべき課題は多岐にわたります。
●身体的な暴力・虐待
●心理的暴力・虐待
●性暴力
●親や養育者からのネグレクト
●児童労働や軍隊・武装勢力などに加えられることといった搾取 など
災害や紛争などの緊急時には、親や養育者と離ればなれになったり、学校のような子どもたちの居場所がなくなったりするなど、これまで子どもたちを守ってきた家族や社会の仕組みがうまく機能しないために、子どもたちはさまざまなリスクに晒される可能性が高まります。
例えば、紛争から逃げる途中で親と離ればなれになり、避難先で子どもが一人で生活せざるをえなくなった場合に、収入を得るために過酷な労働に従事したり、性的虐待や搾取の対象になってしまったりというリスクが高まります。多岐にわたる「子どもの保護」の課題から子どもたちを守ることは、子どもたちの安心と安全を守ることであり、子どもたちの健全な成長に不可欠です。
子どもを守るための保護システム(仕組みや制度)の強化
1人の子どもが複数の形態の暴力に晒されていることもあるため、セーブ・ザ・チルドレンは暴力の形態に関わらず子どもを守ることができるよう、子どもの保護を促進するシステム(仕組みや制度)の構築や強化に力を入れています。暴力を予防し、被害に遭ってしまった子どもに迅速に対応できるよう、セーブ・ザ・チルドレンは親や養育者、地域の人々、地域行政や国と連携し、次のことに取り組んでいます。
・ケースワーカーやソーシャルワーカーの育成とケースマネジメント(個別支援)の仕組みの構築・強化
・家庭環境や養育環境の強化
・地域で子どもを守る仕組みの強化(暴力の通報制度の強化、心理社会的支援、コミュニティの支えあいの促進など)
・子どもへの暴力を許容する社会規範への働きかけ
・法律や政策の施行支援
子どもを守るための保護システム(仕組みや制度)の強化
1人の子どもが複数の形態の暴力に晒されていることもあるため、セーブ・ザ・チルドレンは暴力の形態に関わらず子どもを守ることができるよう、子どもの保護を促進するシステム(仕組みや制度)の構築や強化に力を入れています。暴力を予防し、被害に遭ってしまった子どもに迅速に対応できるよう、セーブ・ザ・チルドレンは親や養育者、地域の人々、地域行政や国と連携し、次のことに取り組んでいます。
・ケースワーカーやソーシャルワーカーの育成とケースマネジメント(個別支援)の仕組みの構築・強化
・家庭環境や養育環境の強化
・地域で子どもを守る仕組みの強化(暴力の通報制度の強化、心理社会的支援、コミュニティの支えあいの促進など)
・子どもへの暴力を許容する社会規範への働きかけ
・法律や政策の施行支援
すべての取り組みにおいて、子どもの参加を重視しています。
緊急時には、上記の活動に加えて、子どものレジリエンス(回復力)の強化に向けた支援やこどもひろばの開設などの活動も実施します。
子どもの保護をさらに学びたい方へ
<無料オンライン学習>
子どもの保護をさらに学びたい方へ
<無料オンライン学習>
セーブ・ザ・チルドレンは子どもの保護について学ぶオンライン学習を制作しました。このオンライン学習では、以下を学ぶことができます。
1.子どもの保護の原則を説明できるようになります。
2.社会生態学的モデルを使い、子どもを取り巻く環境を分析できるようになります。
3.子どもを守るための主要な行動や活動を説明できるようになります。
<費用> 無料
<対象> 国際協力やセーブ・ザ・チルドレンの活動に関心のある方々
<所要時間> 約120分
<受講方法> パソコン、スマートフォンにて受講(インターネット接続が必要です)
講座へのアクセスは右のリンクをクリック:子どもの保護オンライン講座
※修了テストは、本講座の内容を振り返る目的のためにあります。セーブ・ザ・チルドレンが資格や認証を付与するものではありません。
セーブ・ザ・チルドレン発行の参考資料
セーブ・ザ・チルドレンは、これまでにさまざまな国で子どもの保護の活動を実施してきた経験や学びをまとめたガイダンスや活動のステップを記した資料を発行しています。
セーブ・ザ・チルドレン発行の参考資料
セーブ・ザ・チルドレンは、これまでにさまざまな国で子どもの保護の活動を実施してきた経験や学びをまとめたガイダンスや活動のステップを記した資料を発行しています。
■子どもの保護システム強化
■レジリエンス強化
・子どものレジリエンス強化(英語)
・青少年のレジリエンス強化(英語)
■心理的応急処置(Psychological First Aid)
・子どものための心理的応急処置特設サイト(日本語)
■子どもの参加
・子ども参加のための9つの基本的要件 意味のある、倫理的な子どもの参加のために(日本語版)
■人道行動における子どもの保護の最低基準(CPMS) *加盟するCPMS推進ネットワーク作成
・ハンドブック(日本語版)
・動画「5分で分かるCPMS紹介動画」(日本語)
・動画「事例で学ぶCPMSハンドブックの使い方」(日本語)
■子どもとの向き合い方のヒント
・おやこのミカタ:子どもへの「そうだったんだね」が詰まったサイト(日本語)
日本も批准している子どもの権利条約では、子どもの保護に関するさまざまな権利が明記されています。親と引き離されない権利、暴力の被害からの回復への支援を受ける権利、難民となった場合に特別な保護やサポートを受ける権利のほか、親や養育者からのあらゆる暴力から保護される権利、また、あらゆる性的暴力・搾取や不当な扱い、危険な仕事から保護される権利などが含まれています。子どもの権利条約の各条文はこちらから。
■イラスト付 子どもの権利条約の各条文(日本語)