日本/東日本大震災/福島(公開日:2015.08.20)
【コメラさんさん(26)】
「てくてく遊び隊」、元気いっぱいに活動中!!〜福島の外遊び・お散歩サポートが始まりました〜
今年も暑い福島の夏。でも子どもたちにとっては最高に楽しい季節です。「福島の外遊び・お散歩サポートてくてく遊び隊」(以下、「てくてく遊び隊」)の夏の活動がついに始まりました。「てくてく遊び隊」は、福島市の保育園の園外保育活動を支援する取り組みで、市内の22の保育園を対象に夏から秋にかけて行う活動です(詳しくは6月1日のブログをご覧ください)。今回は、夏の「てくてく遊び隊」活動に参加する子どもたちの元気な様子をお届けします。
〜自然の中での体験〜
朝、それぞれの保育園からバスに乗って出発です。リュックにはおいしいお弁当も入っています。ドキドキ・ワクワクの1日が始まります。約1時間のバスの旅、福島市の十六沼公園や四季の里、猪苗代町の亀ヶ城公園や緑の村などの活動場所に到着です。早速、子どもたちは自然の中からいろいろなものを発見します。
(スキー場のゲレンデを散策中。緑の芝生がイイ気持ちだね!)
ツバメの親子、川の中の生き物、草むらの虫や大きなミミズ・・・。自由遊びでは広〜い芝生の上で思いっきりボールを蹴ったり、さんさんと輝く太陽の下で夢中で水を掛け合ったり。てくてく隊の子どもたちは、遊びの達人。どこでもいつでも笑顔でいっぱい。暑さなんてヘッチャラ!時間はあっという間に過ぎていきます。そんな子どもたちのイキイキとした様子を見て、先生たちもとってもうれしそうです。
(やっぱり夏は水遊び、最高だね!滑り台、たのしい〜♪)
〜思い出いっぱい〜
おいしいお弁当を食べてからまた少し遊ぶと、お帰りの時間が近づいてきます。
「まだ遊びたい」「もう帰るの?」そんなこと言いながら、園に向かうバスに乗りこみます。いっぱい体を動かして遊んだ後。きっとあっという間に夢の中でしょう・・・。
(公園でも遊んだよ!勇気を出してジャーンプ!!)
子どもたちは何日も前から活動を楽しみにしており、戻ってからもしばらくの間「水遊びおもしろかった」「バスでお出掛けした時、虫見つけた」と思い出の余韻に浸るそうです。
「てくてく遊び隊」は、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)が展開する「コメラさんさんプロジェクト」の一環として、猪苗代町に拠点を置くNPO法人こどもの森ネットワーク(http://kodomo-mori.net/)と共に実施する活動です。本活動の実施にあたっては、ユニリーバ・ジャパン・ホールディングス株式会社「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」のご支援を受けています。
「てくてく遊び隊」の活動には、福島市内の22の保育園(所)が参加し、年末までに1,200人の子どもたちが参加する予定です。夏季、秋季合計40回の活動を予定しています。SCJでは引き続き、子どもたちが安心・安全に外遊びができるよう、地元NPO、地域、企業と連係・協力して取り組んでまいります。次回は秋季の活動の様子をお届けします。
(福島事務所:藤井由佳)
<コメラさんさんプロジェクト>
SCJは福島プログラムの一環として、震災後、「コメラさんさんプロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは福島第一原発事故後、放射線被ばくへの不安や、長期化する避難生活の影響などから、福島県で野外活動や体を思い切り動かす機会が減少した地域の子どもたちが、安心できる環境で、自然体験をしたり、思い切り遊んだり、運動したりできる機会を提供することを目的としています。「福島の外遊び・お散歩サポートてくてく遊び隊」は、コメラさんさんプロジェクトの一環として行われています。※コメラは福島の方言で「子どもたち」の意。
<ユニリーバこども笑顔プロジェクト>
「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」は、ラックスやダヴ、クリア、リプトンなどでおなじみのユニリーバと、SCJの共同プログラムです。2011年以来、地震や津波の被害を受けた公園の再建や、福島の子どもたちのためのキャンプなどを継続的に実施し、子どもたちに思いきりからだを動かして遊ぶ機会を届けてきました。