今世界では、6人に1人の子どもが紛争下で暮らしています。
多くの子どもたちが、殺されたり、大けがをしたり、性的暴力の被害に遭うといった凄惨な暴力行為に、日常的に晒されています。そして、さらに多くの子どもたちが、守られることなく、激しい戦闘の“巻き添え”になっています。子どもたちは食料とケア、支援を切実に必要としているにも関わらず、人道支援が利用できないように妨害行為を受けています。学校や学童は守られておらず、教室が爆撃のターゲットとさえなっています。
戦争の苦しみや破壊から弱い立場にある子どもたちを守るよう策定された基本的人権や国際法が、何の処罰を受けることなく破られています。
多くの異なる国、文化、宗教の中で生きる人間として、私たちは、子どもに対する戦争を止め、紛争下の子どもを守るよう訴えていく必要があります。世界中の子どもたち、私たちの子どもたちに対する戦争犯罪の当事者を見過ごすような文化を、もう終わりにする時が来ています。
子どもたちは、私たちの現在であり未来であり、そして紛争により破壊された社会を再建するための希望です。武力紛争による恐怖や精神的苦痛に晒される子どもが誰ひとりとしていてはなりません。あらゆる子どもが守られる権利―共有された道徳を基盤とし、人権に支えられた権利-を持っているのです。
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個人として、組織として、このキャンペーンに賛同するすべての人は 、次にあげる10項目が達成されている世界を目指して行動することを誓います。
すべての子どもが、殺されたり、けがを負わされないよう守られていること。
学校や病院が、攻撃や軍事利用といったことから守られ平和で安全な場所になること。
すべての子どもが、性的暴力から守られていること。
軍や武装勢力に兵士や仲間として利用されている子どもが一人もいないようになること。
すべての子どもが、誘拐や恣意的な拘束、生活している場所からの避難を強制されないよう守られていること。
国内で起こる紛争でも、国際的な紛争でも、一人ひとりの子どもが必要とする人道支援を妨害されないよう保証すること。
紛争下の子どもたちが守られるという子どもの権利の侵害に対し、徹底的な監視と報告が行われ、違反した場合には処罰がなされること。
子どもに対する攻撃を行ったり、指揮したり、そして命令した者に対しては、その行為の責任を果たさせ、公正に裁かれること。
紛争により被害を受けたすべての子どもが、日常性を回復し生活を再建するために必要な具体的な援助や保護、さまざまな支援を受けること。
難民および国内避難民の人たちのような紛争により影響を受けたすべての子どもが、継続して教育を受けられること。
子どもに対する戦争は止めなくてはなりません。
私たちは、すべての政府、すべての武装グループが、この10の原則を受け入れ、子どもを守るよう定められている国際法や、人権規約、軍事行動基準を順守し、それを着実に実行するように求めます。
エグランタイン・ジェブは、「世界で唯一の共通言語は、子どもの泣く声です」とも述べています。
今私たちは、その泣き声を耳にしています。それに応えずにいるわけにはいきません。