「危険が広がって、学校には誰も通っていません。お母さんは、学校に戻ったら私が危ない目に遭うのではと心配しています」
ティナさん(11歳)
ティナさん

ティナさん

ティナさん

紛争、飢え、そして病気によって何百万人もの子どもたちの命が脅かされています

コンゴ民主共和国は、世界最悪の人道危機に直面しています。子どもたちは、そうした状況の最大の犠牲者となっており、200万人を超える子どもたちが、飢えにより命を落とす危険があります。

紛争は20年にわたって続いています。学校や病院は焼かれ、人権侵害はいたるところで行われ、そして性的暴力が“兵器”として使われています。

状況がこれ以上ひどくなることはないだろうと思われる場合でも、子どもたちには、さらに命にかかわる病気が襲いかかります。国全体で、コレラやエボラが子どもたちの命を奪っており、手遅れにならないうちに、こうした命を脅かす病気の蔓延を食い止めるための今すぐの行動が必要です。

ティナさんと家族

村が政府軍と民兵組織との戦場になるまでは、ティナさんの暮らしはいいものでした。

「家は焼け崩れてしまいました。お父さんが首を斬り落とされて殺されたと、村の人から聞きました。お母さんと私たちきょうだいは何も持たず、30キロも歩きました」

彼女は家族とともに逃げ、今はおばの家で暮らしています。母親は重い病気のため今は小さな家に19人もの親戚が暮らし、食べ物は極端に不足しています。ティナさんは紛争のために学校に行っておらず、教育を受けないと、自分の未来がなくなると心配しています。

ティナさんと家族

セーブ・ザ・チルドレンは、最も脆弱な立場にある子どもたちの命が守られ、そして、子どもたちが安全でいられるよう支援活動を行っています。この支援活動として、緊急保健医療ユニットを派遣し、肺炎やマラリア、下痢といった病気に苦しんだり、傷を負ったりした子どもの治療を行うほか、安全な水の提供や手洗い場の設置もしています。

私たちはまた、子どもたちが学校に戻れるよう破壊された学校の校舎を修復したり、学習教材の支援をするなど、子どもたちにとって必要な教育の機会を提供し、子どもの未来を守るための支援を行っています。

そして、本来なら子どもが決して経験してはならないような恐怖に晒されてきた子どもたちが回復できるよう、心理社会的支援を行ったり、子どもたちが遊んだり、学ぶことのできる安全な空間の提供もしています。

難民キャンプを見渡すティナさん

紛争下の子どもたちを守る、このキャンペーンに賛同してください。