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子どもの権利条約フォーラム2024 in 東京 開催について
「子どもの権利条約フォーラム」は、子どもの権利条約について多くの人に知ってもらうこと、また子どもの権利について関心がある子どもと大人、子どもと子ども、大人と大人との意見交換や出会い、交流の場を提供することを目的として、1993年に始まりました。これまで、毎年11月20日の「世界子どもの日」(子どもの権利条約が採択された日)の前後に、東京、神奈川、福岡、群馬、青森、千葉など、全国各地で延べ31回開催されてきました(2023年に開催された「とよたフォーラム」の様子はこちらから、2022年の「那覇/沖縄フォーラム」の様子はこちらから)。
毎年2日間に渡って開催されるこのフォーラムには、延べ1,000人近い参加者が、開催地だけでなく全国、そして海外からも集まり、子どもを取り巻く環境や課題について、現状報告や意見交換を行ってきました。また、フォーラムを開催するための企画や準備には、開催地で条約の実施・普及や子ども支援にとりくむ個人・NGO/NPOなどの市民団体や自治体、そしてその地域で暮らす多くの子どもたちが大人のパートナーとして関わってきました。
今年、2024年は、国際連盟による「子どもの権利宣言(ジュネーブ宣言)」採択から100年、子どもの権利条約採択から35年、そして条約の日本批准から30年という記念の年にあたります。日本政府は1994年に158番目の国として条約を批准したのち、子どもに関する包括的な国内法の整備に長い年月を要しましたが、去年4月1日に「こども基本法」が施行され、同じ日に同法に掲げられたこども施策の立案と実施を担う行政機関として、こども家庭庁も動き出しました。まさに今、日本社会は、子どもの権利条約に掲げられた権利を実現できる社会づくりに向けて、本格的にその一歩を歩みだしたと言えるのではないでしょうか。
ただ、そのような時代の変わり目のタイミングではありながら、国内の子どもたちを取り巻く状況は、今どうなっているでしょうか?
子どもが親などから虐待を受けたとして児童相談所が対応した相談件数や、不登校の子どもの数、そして自殺をしてしまった子ども・若者の数は依然高いままであり、経済的に困窮した世帯で暮し、満足に食べることができない、医療機関を受診できない、落ち着いて勉強できる環境がない子どもたちも多くいます。
このように子どもたちにとって厳しい状況が続く大きな原因の一つとして考えられるのが、これまで日本では「子どもの権利」が大切にされてこなかったことです。また、子どもたちが状況を改善したいときに、子どもに関わる大人が、当事者である子どもたち自身から意見や声を聴くことを重視してこなかったことも、その原因の一つとして挙げられます。
このような社会の状況を背景に、今年開催する東京フォーラムは、節目の年だからこそ、改めて子どもの権利について子ども自身や大人はもちろんのこと、政策決定者や市民団体、教育関係者やメディアを含め、広く社会全体に向けて理解促進のための場を創ることを目的に開催します。また、そのために普段の生活の中で子どもたちが感じていることや考えていることについて、特にこれまで声を聴かれづらかった子どもたちの声を集め、社会に向けて発信を行います。
子どもと大人がパートナーとして、ともに子どもの権利が実現された社会をつくるために、私たち一人一人に何ができるのか、また地域レベル、国レベルの社会の制度や仕組みとして何が必要なのか。
その問いへの考えを一緒に深められるよう、ぜひフォーラムにご参加ください。
子どもの権利条約フォーラム2024 in 東京 開催概要
テーマいっしょに学ぼう!つくろう!広げよう!
~ひとりひとりの「声」が迷子にならないように~
「声」ってなんだろう。
まとまった意見や提言も、もやもや、体からのサイン、気持ちもぜんぶ子どもの「声」!
でも、言葉にできず気づけなかったり、言いたくても言えなかったり
勇気を出したけど受け止めてもらえなかったりしてその「声」はときどき迷子になっちゃう…。
すべての「声」を もっと大切にしあえる社会 に向かっていっしょに歩む二日間にしたいです!
- 日時
- 11月9日(土)13:00~17:30、10日(日)10:30~17:30
- 会場
- 立教大学池袋キャンパス
キャンパスマップはこちら東京都豊島区西池袋3-34-1
Googlemap - 共催
- 広げよう!子どもの権利条約キャンペーン、子どもの権利条約フォーラム2024 in 東京実行委員会、
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(事務局) - 呼びかけ団体
- 子どもの権利条約ネットワーク
- 後援
- こども家庭庁、東京都庁、豊島区、豊島区教育委員会
- 協力
- 立教大学(会場提供)
- 助成
- 公益財団法人 ウェスレー財団
タイムスケジュール
11月9日(土)
全体会プログラム(要申込み)
- 13:00
- オープニング
・開催にあたっての諸注意のご案内
・ご挨拶 :こども家庭庁長官 渡辺 由美子 氏、子どもの権利条約フォーラム2024 in 東京 実行委員会委員長 林 大介
・主催団体よりご挨拶 広げよう!子どもの権利条約キャンペーン 共同代表 喜多 明人
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 理事長 井田 純一郎
広げよう!子どもの権利条約キャンペーン・セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン
・子どもたちによる大会テーマ宣言
・東京子どもアンサンブルによるパフォーマンス - 13:45
-
子どもメンバー企画
「とどけ、わたしたちのリアル!ひろがれ、わたしたちのアクション!」
運営 認定NPO法人 フリー・ザ・チルドレン・ジャパン
助成 日本財団 - 15:30
-
パネルディスカッション
ひとりひとりの「声」が迷子にならないように、私たちができること
ファシリテーター:
文教大学人間科学部准教授 青山 鉄兵 氏
登壇者:
こども家庭庁 長官官房参事官(総合政策担当)中原 茂仁 氏
世田谷区副区長 中村 哲也 氏
特定非営利活動法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク 理事長 栗林 知絵子 氏
特定非営利活動法人サンカクシャ 代表理事 荒井 佑介 氏
児童精神科医・子どもの虐待防止センター・国立成育医療研究センター 山口 有紗 氏
- 17:00
- すがも児童合唱団の子どもたちによるパフォーマンス
- 17:15
- ご挨拶 など
*当日プログラム・時間などは変更の可能性があります。
*会場内での撮影および録音は、禁止とさせていただきます。なお、許可を得たスタッフが会場内で、遠景や背後から参加者を撮影させていただくことがあります。
*「会場」:プログラムが行われている教室や会議室・ピロティのこと
*撮影・SNSルールについて、詳しくは、当日配布のチラシをご覧ください。
*ごみはお持ち帰りください(立教大学内のごみ箱には廃棄を行わないでください)。
11月10日(日)
分科会(要申込み)
- 10:30~12:30
- 分科会AMセッション
- 12:30~14:00
- 昼休み
子どもたちによる団体活動発表会・NPO法人SUPLIFEによるパフォーマンス
など(12:45~13:40) - 14:00~16:00
- 分科会PMセッション
- 16:30~17:30
- クロージングセッション
*当日プログラム・時間などは変更の可能性があります。