国連『子どもの権利条約』とは?

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「子どもの権利」という言葉を聞いたことはありますか?「子どもの権利」は、すべての子どもたちが健やかに、自分らしく育つために必要な「当たり前のこと」です。そして、子どもたちの権利を守るための世界共通の約束ごとが、「子どもの権利条約」です。

子どもの権利条約には、4つの一般原則があります。

子どもの権利
「差別の禁止(2条)」
すべての子どもは、あらゆる差別を受けない権利を持っています
「子どもの最善の利益(3条)」
すべての子どもは、国や大人から、子どもにとって何が最も良いことなのかを考えてもらう権利を持っています
「生命・生存・発達の権利(6条)」
すべての子どもは、生きる権利・育つ権利を持っています
「聴かれる権利(意見表明権)(12条)」
すべての子どもは、自分に影響を与えることについて、自分の意見を表し、その意見が重視される権利を持っています

これは国だけでなく、地方自治体や親・養育者、学校、企業、NGO/NPOなど、子どもに関わるさまざまな関係者が前提とすべき原則といえます。

また、これら以外にも子どもの権利条約には、「暴力から守られる権利(第19条)」、「教育を受ける権利/教育の目的(第28条、第29条)」、「休み、遊ぶ権利(第31条)」など、世界中のすべての子どもたちが、子ども時代を自分らしく健康的に、安心して豊かに過ごせるために必要な権利がまとめられています。上に書いた4つの原則についての詳しい内容や、42条の条文は、下のウェブサイトでイラストと一緒に詳しく紹介されているので、ぜひ読んでみてください。

子どもの権利条約 | こどものケンリ

日本は子どもの権利条約を1994年、世界で158番目に批准しました。子どもの権利条約を批准した国や地域は、それぞれの国内の法律や政策を通じて、子どもの権利を守ることを約束しています。本年は子どもの権利条約の日本による批准から30年という節目の年にあたります。

大人だけでなく、子どもたちが「子どもの権利条約」を知ることは、子どもの権利の一つ(第42条)です。子どもたちには、自分自身、そして周りの人を大切にするために、「子どもの権利」を知ってほしいと思います。また、大人のみなさんが「子どもの権利」を知ることは、日々の生活の中で子どもを一人の人間として尊重することにもつながると考えます。

参考)子どもの権利条約について

子どもの権利条約フォーラム2024とは