トップページ > セーブ・ザ・チルドレンの活動 > モンゴル  > 豊田モンゴル事務所所長の手紙(特別ページ)

豊田モンゴル事務所所長の手紙(特別ページ)

(以下は、アニュアルレポート2009に掲載された、豊田スタッフのメッセージです。

アニュアルレポート2009はこちらからご覧になれます。)

 

皆様、モンゴルに対していつもご支援ありがとうございます。

ご存知の方も多いかと思いますが、モンゴルでも親から子どもへの暴力、特に子どもへの体罰や言葉による暴力が後を絶ちません。子どもたちの愛らしい表情を見ていると、思わず目を細めてしまうのですが、子育ては楽しいことばかりではありません。私も3人の幼い子どもをもつ親として、子育てで迷うことは何度もあります。

 

でも、私たちが保護者を対象に実施している「ポジティブ・ディシプリン」の研修で、参加者の意識はかなり変化しています。あるお母さんからは「自宅でストーブを消さないで外出した子どもを見て、思わず手が出かかったのですが、研修での学びを思い出して怒りをこらえ、ストーブを消さないで外出すると火事を引き起こす危険があることを、分かってもらえるまで説明しようと思いました」というコメントをもらいました。また、思春期の娘をもった別のお母さんは、それまで娘と口喧嘩が絶えなかったそうですが、研修後は娘の話に耳を傾け、彼女の価値観を理解しようと努めるようになったそうです。

 

私自身も、「ポジティブ・ディシプリン」がきっかけで、子育てやしつけに対する意識が大きく変わりました。子育ては、それなりの訓練やアドバイスが必要なんだとつくづく感じています。

豊田光明