モンゴルの子どもたちから日本の子どもたちへ(2011.04.01)
皆様こんにちは。モンゴル事務所の柴田です。この度、大地震で被害に見舞われた方々に、モンゴル事務所スタッフ一同、心よりお見舞い申し上げます。
この災害は、モンゴルでも大変大きく取り上げられました。モンゴル政府は、地震発生の翌日早々、臨時閣議を開催し、100万米ドルの無償援助を決定し、モンゴルの地場産業の一つでもあるウールの毛布2500枚を送付しました。またそれだけではなく、「1日給料支援キャンペーン」を立ち上げ、個人の支援金だけでも3月15日の段階で8億300トゥクルク(約5,430万円)が手渡されています(*)。私たちモンゴル事務所全スタッフもこれに賛同し、寄付させていただきました。
また、そのような大きな支援の動きだけではなく、多くのモンゴルの子どもたちの声も、こちらのモンゴル事務所に届けられています。今回はそのような子どもたちの声を皆さんにお届けしたいと思います。
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エンヘチメッグ (左)とムンヘチメッグ(14歳と13歳/第三十九学校の「教室運営監督員」)
「親愛なる日本のみなさん、希望を捨てさえしなければ、この困難にも乗り越えられます。」
"Dear Japanese! You can overcome this difficult situation if you do not lose your hope."
「テレビで、水が全てを覆っていく様子を観ました。本当に怖かったです。地震と津波が起きた頃は、穏やかな気持ちでいられませんでした。私たちが平和に教室で過ごしている時も、世界のどこかでは、困難な状況にある人がいるのですね。学校にも行けないのですね」 (エンヘチメッグ)
「日本の皆さんにお悔やみを申し上げます。私は、神様は、良い行いをする人には悪いことをしないって信じてきました。だから、日本人のように、とても良い人たちがこんなひどい目にあうなんて・・・と信じられません。私たちは皆で募金をしました。ほとんどの子がすすんで、500トゥクルク(約33円)以上、募金をしていたと思います」(ムンヘチメッグ)
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「日本の子どもたちと、お互いの夢を語り合いたいです。」
"I wish I could contact Japanese children and talk our nice dreams."
「SCJのホームページに僕の言葉を載せてもらえるということで、とても嬉しいです。なぜかと言うと、ずっと日本の子どもたちに僕の言葉を伝えたくて方法を探していたからです。僕たちの学校では、募金活動をおこないました。それでも僕は満足していません。日本の子どもたちとコンタクトして、お互いの将来の夢を語り合いたいです」
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ムンヘザヤ・セルゲレン(15歳/第十五学校の生徒会会長)
「親愛なる日本の友だち、
日本の状況は、これから必ずよくなると信じてください。日本人は強い人たちだと知っています。」
"Dear Japanese friends.
Do believe the situation in your country will become better. I know you are strong people."
(写真は、「私のハートを日本の子どもたちに届けたい!」とハートのポーズ)
「日本の人たちにお悔やみを伝えます。こういった災害は世界のどこでも起こることなのだと分かりました。地震が起きた時、私の友だちもスポーツ大会に参加するために日本に行っていました。すごく心配しましたが、彼は無事に帰国しました。家族をなくした人を一人でも私の家に受け入れられたらなと思いました。数か月、日本の状況が良くなるまで。。私の学校は「アイスクリーム1個分の寄付を」というキャンペーンに参加しました。皆快く寄付をしていました」
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(*)No11・第291号・現地日本語新聞・モンゴル通信より