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事業の概要

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旧ソ連の崩壊を受け、市場経済への移行など政治や経済の急激な変化を経験したモンゴルでは、社会福祉の制度がくずれたり、貧困問題がうまれたりといった様々な社会問題のしわ寄せが、子どもたちの育つ家庭や学校、地域に深刻な問題をもたらしています。SCJでは2007年からモンゴルでの支援を開始。子どもの権利の実現をめざして、暴力のない公平な教育の環境づくりを行い、虐待といった家庭内暴力や育児放棄の危険から子どもを適切に保護する活動をモンゴル政府などと一緒に展開しています。

モンゴル事務所所長紹介

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豊田光明(とよだみつあき)

豊田スタッフのメッセージ(アニュアルレポート2009より)

 

支援地の地図

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主な支援事業

<教育> HP_Mongolia_Education.JPG

子どもの権利実現のための、暴力のない公平な教育環境の推進

【支援地】 ウランバートル市および、ドルノド県の公立学校16校

【子どもへの効果】 保護者たちや子ども自らが学校運営に積極的に関わることを通して、子どもたちが、暴力がなく不公平な扱いを受けることのない学校に通うことができるようになる。

【活動】 

学校運営責任者や教師たちの「改正教育法」(*)理解の向上。グッド・ガバナンスの促進。教師による「ポジティブ・ディシプリン(前向きなしつけ)」指導法の実践。対象校の生徒や保護者たちによる学校運営(生徒会・PTA活動など)への積極的な参加の促進。教育局・公教育監査課による、学校の監査能力と各学校との連携調整機能の向上。公教育における体罰・不正・差別の現状と「改正教育法」に関する一般社会の理解の向上。「改正教育法」の違反による被害児童と地域の弁護士の協働による法的支援体制の構築。

(*)「改正教育法」...公教育現場における生徒に対する体罰などを禁止するモンゴルの法律で2006年に施行。

国際協力機構(JICA) 助成

 

<子どもの保護>

HP_Mongolia_Protection.JPG虐待やネグレクトなど、適切な養育を受けられない子どもたちの保護

【支援地】 ウランバートル市及びドルノド県

【子どもへの効果】 地域社会や各専門機関の連携により、虐待やネグレクトを受ける子どもたちが、心身ともに健康で安心できる家庭的な環境で育つことができるようになる。

【活動】 

生活指導・基本的な生活支援(温かい食事の提供、入浴・洗濯による清潔支援、医療サービス、衣料・文具など物資支援、交通手段の提供など)。SC子どもセンターに通う子どもたちへのカウセリングや生活保護手続き支援などの社会福祉支援。また、路上にいる子どもたちへの生活指導、基本的な生活支援、社会福祉支援。家庭復帰へ向けた支援や代替となる養育の確保。行政や警察など、関係諸機関の連携による包括的な支援システムの構築。虐待やネグレクトをなくすための「ポジティブ・ディシプリン(前向きなしつけ)」の啓発。

 

モンゴルの子ども

HP_Mongolia_Child.JPGのサムネール画像(1)子どもの人口(18歳未満、2008年):876,000人(人口全体に占める割合は33%)

(2)子どもの人口(5歳未満、2008年):229,000人

(3)5歳未満児死亡率(1,000人あたり、2008年):41人

(4)小学校の純就学率(2003-2008年):89%

 

出典UNICEF The State of the World Children Special Edition 2009 (1,2,3)およびUNICEF Childinfo Monitoring the Situation of Children and Women(4)