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ミャンマーの栄養・生計向上事業経過報告(2010.10.1)

2010年3月より開始しているミャンマーの栄養・生計向上事業(ミャンマーにおける母乳・補助食の栄養指導と生計向上事業)は事業開始から既に半年を過ぎました。

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       参加者に事業の説明をするセーブ・ザ・チルドレンのミャンマー人スタッフ


事業では、地域(コミュニティー)の中で持続的に栄養改善ができるよう、村人の人材育成も行っています。ボランティア向けでの研修では、身体測定の方法や妊婦や子どもへの栄養指導方法を4日間かけて行いました。
6月に対象村すべての5歳未満児の身体測定を実施した結果、111名の中度栄養不良児と5名の重度栄養不良児を発見しました。これらの中度栄養不良児だけでなく、全ての2歳未満児や妊産婦および授乳中の母親を含めて、477名の受益者に対して、10日間の調理実習を実施し、約20日分の食材を提供しました。他方、5名の重度栄養不良児に対しては、栄養補助食品(プラン・ピーナツ)を支給しました。



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                      子どもの身体測定の様子。


生計向上の活動では、村人がまず農業や家畜の飼育、小規模ビジネスなど、それぞれが得意とする希望分野に分かれ、グループを作りました。各グループでは今後、世帯の収入を上げるための様々な技術研修が行われると同時に、参加した村人はグループ内において互いが持っている情報や技術を伝えあい、学び合うことができるようになります。

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               グループ作りには30村から886人が参加した。


子どもの栄養や、生計向上など、自分たちの生活にダイレクトに関係のある活動への村人の関心はとても高く、どの活動にも人々の積極的な意見交換や参加が見られます。
事業は3年計画のまだ半年が過ぎた段階ですが、子どもや妊産婦の持続的な栄養改善に繋がるよう、今後もフォローアップしていきます。

(報告者:ミャンマー事業担当 新井)