メコンデルタ洪水被害に対し、緊急支援を開始(2011.11.2)
ベトナムでは、台風に続き、メコンデルタ流域での洪水被害が拡大しています。これは、9月末にメコン川上流で発生した集中豪雨により、堤防が次々と決壊したためです。中でもアンザン省およびドンタップ省における水害は深刻で、合計457,500人が被災、40,270世帯が浸水し、人びとは、困難な暮らしを強いられています。
【アンザン・ドンタップ州で報告されている主な被害】
●10,000ha以上の田畑が被害を受けたため、多くの住民が十分な食料を確保できず、収入を得る手段も失いました。
●浸水した家屋に住み続ける世帯の衛生状況が悪化しています。特に、洪水で流入した水をそのまま飲料水や生活用水として使用しているため、感染症などの蔓延が懸念されます。
●500校以上が浸水し、学校への浸水および通学路の寸断により、20万人以上の子どもたちが一時的に通学できなくなっています。また、学校の衛生状況も悪化しています。
セーブ・ザ・チルドレンは、ジャパンプラットフォームの支援を受け、食料の配布や衛生を保つために必要な生活物資の提供などの、緊急支援を開始します。
【セーブ・ザ・チルドレンが実施を予定している緊急支援事業】
●2000世帯への食料セット(ビタミンA入り調理油、干し魚、ピーナッツなど、栄養が補給できるもの)配布
●1500世帯への衛生キット(石鹸や歯ブラシなど、衛生を保つために最低限必要な物資)配布および衛生状態を改善するための知識の普及
●1800世帯(一部、学校も含む)への水ろ過機の配布
セーブ・ザ・チルドレンでは、これらの物資供給を通じて、洪水の被害にあった子どもたち、その家族が、いち早く、もとの生活に戻れるよう支援を行います。
※アジアを含む世界中の子どもたちを支援する継続支援「SCサポート」にご協力ください。