モンゴル事務所インターンOGからのメッセージ(2013.12.06)

  日本の皆さまお元気ですか?モンゴル事務所の柴田です。とうとう最高気温が零度以下の日が続くようになりました。ウランバートル市を流れる唯一の川、テュール川も凍りつき、川でスケートを楽しむ人々を見かけるようになりました。これが冬到来のお知らせです。川でのスケート、丘でのソリやスキーなど、モンゴルの人々は、極寒の中でも大いに楽しみます!

  モンゴル事務所では、2010年から、モンゴル国立大学国際言語文化学部の日本学科の学生さんをインターンとして、合計7名受け入れてきました。前回のブログでも、研修生全員が大学を卒業され、それぞれの道を歩み始めているというお話をしましたが、最近その内4人の元研修生さんから、嬉しいお便りを頂きましたので、ご紹介したいと思います。


ソニンゲレルさん(2012年9月17日~10月26日に研修参加


「私は、日本語教育センターの日本語教師をしています。インターン研修中に学んだポジティブな教え方を授業で生かしています。教師が親切で、学生の質問に熱心に耳を傾け、好奇心に応じてあげればあげるほど、学生たちが積極的になり、一生懸命に頑張ってくれることを感じでいます。本当にうれしいです。私は、将来自分の生まれた村に、子どものための教育センターを作りたいと考えていますが、勉強だけでなく、心も元気な子どもが育つようなセンターを作りたいです。」


マンダフさん(2012年9月17日~10月26日に研修参加)


「私は、2013年4月から、中部学院大学院・人間福祉学研修科・修士課程で、日本の障害者雇用対策について研修を受けています。この専門分野を選ぶ上で、インターン研修の経験は、とても大きな影響を与えてくれました。チャイルドセンターでお手伝いをしている時、社会福祉分野は、社会の中で最も大切であることを実感しました。モンゴルの社会福祉は、制度がまだまだ十分とは言えず、充実していかなければなりません。モンゴル社会に貢献するために、私はこの分野での専門家になりたいと思いました。」


オーガンツェツェグさん(2011年9月5日~10月14日に研修参加)

「私は、お茶の水女子大学の大学院で、開発とジェンダーを研究するために、現在文教育学部研究生として準備をしています。インターン研修中に、子どもたちのために一生懸命に働くスタッフの姿を見ながら、社会の中で、弱い立場にいる人々の役に立ちたいと、強く思うようになりました。その後、母子家庭における貧困問題に関心を持ち、この問題を解決するために、私が貢献できることはなんだろうと思い始めました。この思いをきっかけにして、日本の大学で開発とジェンダーを勉強することを決めました。」


アリュンザヤさん(2010年11月30日~12月24日に研修参加)


「私は現在、モンゴルにある日本関連の会社で働いています。毎日、日本語はもちろんのこと、日本社会の仕事のルールやマナーなど、インターン研修で学んだことを本当に生かしています。また、モンゴル国立大学の経済学部の夜間コースに通ってマーケティングを学んでいます。日本語能力に加えて、このような専門性があることは、大変重要であると実感したからです。今年が2年生で来年卒業しますが、とても充実した日々を送っています。」


  インターン研修は、通常6週間という短い期間ですが、自分の専門分野の選択にまで影響を与えていることが、元研修生からの報告でわかりました。そしてこのインターン研修は、「若手人材育成」という、私たちモンゴル事務所の1つの活動なのだ、とスタッフ一同改めて、その意義を見直した次第です。
  そして、モンゴル社会に貢献したいと、仕事や勉学に励まれる姿を見て、私たちが勇気付けられました。皆さんの今後のご活躍を心からお祈り申し上げます。

(報告:モンゴル事務所 柴田)
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