(公開日:2013.12.18)
みんなでつくろう!東松島市での公園づくり(2013.12.18)
- 日本/東日本大震災/子どもの保護
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下:SCJ)は、子どもたちが遊び、学び、成長できる安全な環境づくりを目的として、これまで石巻市、東松島市の8か所の公園整備を実施してきました。今回は、東松島市の新山公園に新規遊具、設備を設置するにあたり、アラムコ・アジア・ジャパン様(サウジアラビアの国営石油会社サウジアラムコの日本法人)からご支援を頂きました。 子どもたち、地域のみなさんとの取り組みをご紹介いたします!
新山公園は、住宅地の中にあります。
■アンケート調査・結果
震災後、新山公園の周辺には仮設住宅が建設され、子どもたちの数が増加し、公園の利用が多くなりどのような遊具、設備を増やしたらよいかをアンケート調査しました。アンケートは、大塩地区住民、大塩小学校、放課後児童クラブを対象に行い、子ども146名、大人43名から回答がありました。
アンケートの結果からは、アスレチック系遊具、ジャングルジム、屋根付き休憩所が欲しい!との回答が多くありましたが、どのような組み合わせにしたらもっとよくなる?という疑問があがりました。そこで、公園の主な利用者であり、公園のことをよく知っている子どもたちに調査してもらうことにしました。
■公園でおもいっきり遊んで、遊具調査せよ!
遊具調査は2日間で実施しました。調査初日、アンケート結果を受けて、あおぞら放課後児童クラブに通う子どもたち、先生たちと実際に公園に行ってきました。
今、公園にはどんな遊具があるのか、また、どうしたらもっと良い公園を作ることができるのか、実際に遊具で遊んで調査しました。「滑り台がもっと高かったらいいのに」などの意見がありました。次の日には、調査結果を踏まえてどんな遊具がいいか、子どもたちに色々な模様があるアスレチック系の遊具や、カラフルで綱渡りが出来る7種類の遊具から、3種類を選んでもらいました。
日が暮れるまでいっぱい遊びました。 どの遊具がいいかな??
■大塩小学校でのデザインコンテスト
あおぞら放課後児童クラブのみんなで2日間にわたり行った遊具調査。そこで選ばれた遊具が入った新山公園のデザインがついに完成!!デザインは3つあり、それぞれのデザインにはみんなが選んだアスレチック系の遊具が1つずつ入っています。できあがったデザインをもって、私たちは大塩小学校の朝の全校集会にお邪魔し、子どもたち、先生方に向けて発表しました!
3つのデザインの特徴は、以下の通りです。
デザイン?
長い滑り台が特徴で、3~12歳の子どもたちが遊べる複合遊具があります。
デザイン?
おままごとが出来るスペースがあり、3~6歳の子どもたちが中心に遊べます。
デザイン?
海をイメージしたデザインで、3~6歳の子どもたちが中心に遊べます。
この日、大塩小学校の222人の子どもたちがデザインコンテストに参加しました。そして、投票の様子をのぞいてみると…「自分の選んだデザインになりますように!!」と祈りながら投票してくれる子もいましたよ。
デザインの説明を真剣に聞いています。 自分の入れたデザインになるといいなー
■大塩地区秋祭りでのデザインコンテスト
大塩地区の秋祭りでも、地域のみなさん71名に投票してもらいました。当日は、アラムコ・アジア・ジャパン様が現地の視察を行った後、地域のみなさんと交流を深めながら会食を楽しんでいらっしゃいました。
みなさん真剣な様子でデザインを見てくれています。
投票には、大塩小学校の子ども217名、大塩小学校の教職員、学童指導員も含め、大人81名にご協力頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
次回の報告は、デザインコンテストの投票結果、工事の様子をお伝えできればと思いますのでお楽しみに☆
【仙台事務所 飯部 つかさ】