(公開日:2014.01.20)
フィリピン台風30号被災者支援
~乳幼児の栄養に関するサポートと母乳育児推進事業Vol.1~(2014.01.20)
- フィリピン
台風30号ハイエン(現地名:ヨランダ)の発生から2か月が経過し、現地では短期的な緊急支援は一段落つき、中長期的な支援活動に移行してきています。セーブ・ザ・チルドレンは、今後3年間でおよそ116万人に支援を届ける計画のもと、支援活動を展開しています。その計画の一環として、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、パナイ島カピス州・イロイロ州、レイテ島レイテ州において、特に支援が必要とされている分野の一つである、2歳未満の乳幼児の栄養に関するサポートと母乳育児の推進事業を開始しました。
(どうしてこの分野での支援が必要なの?と思った方は、こちらをお読みください!【フィリピン台風30号緊急支援【第8報】被災地で生まれる新たな命】)
被災地では、新たな命が次々と生まれる中、未だ安全な水を確保することが難しく、粉ミルクを調合することも、哺乳瓶を消毒することも非常に困難な状況が続いています。汚れた水を使用することで、赤ちゃんが下痢になったり、下痢が続くことで栄養失調になったりするリスクを削減するためには、母乳育児が重要な解決策となりますが、お母さんが安心して母乳を与えたり、赤ちゃんの栄養に関するサポートを受けられたりする環境が不足しています。
そこでセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは現在、赤ちゃんとお母さんが栄養に関するサポートが受けられる「親子にやさしいテント」を構築しています。
テントの中には、机や椅子、パーテーション、身長や体重の測定機などを設置し、2歳未満の子どもをもつお母さんや妊婦さんが、テントの中で安心して母乳を与えたり、お母さん同士の情報交換をしたり、栄養不足など問題を抱えている赤ちゃんのためにカウンセリングを受けたりできる施設を構築します。
次回からは、テントにおける活動の様子や、テントの利用者の声などもお届けしていきますので、どうぞお楽しみに!
本事業は、皆様からのご寄付とジャパン・プラットフォームの助成により実施しております。
フィリピン台風緊急支援へのご寄付受付は終了しました。
皆様からのご支援ありがとうございました。
引き続きフィリピンを含めた世界の子どもたちへの
あたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
【クレジットカードでのご支援】
(報告:フィリピン事務所 荒川)