家庭訪問子育て支援、ホームスタートの活動を支えるスタッフ(2014.05.15)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、SCJ)とNPO法人ホームスタート・ジャパンが協働で実施している「まちくるみ育児ファンド」では、ホームスタートの活動が広まるよう、様々な団体を支援しています。
ホームスタートの活動は、以下のスタッフにより進められます。


・ホームビジター(乳幼児のいる家庭へ訪問するボランティア)
・オーガナイザー(訪問支援の調整役、兼ホームビジターのサポート役)
・トラスティー(オーガナイザーをサポートする運営委員)


「まちくるみ育児ファンド」では、上記のスタッフを育成するための研修費用を中心に支援しています。


研修は、泊りがけで行うこともあります。


これまで、「まちくるみ育児ファンド」では合計13団体へ支援を行ってきました。
多くのホームビジター、オーガナイザー、トラスティーが誕生し、ホームスタートの活動が東北に広まっています。


ホームビジターが乳幼児のいる家庭を訪問します。子育てする方からたくさん話を聞き、一緒に家事・育児などをします。


ホームスタートの活動を通して寄せられた声を一部、ご紹介します。


・利用者の声
「家の中に子どもと二人きりで、話し相手がほとんどいない時期に話を聞いてもらえて、すごくよかった」
「子育てを楽しいと思えるようになった」
「ビジターさんと一緒に過ごしてからようやく子どもと向き合えるようになりました」


・ホームビジターの声
「毎回訪問すると自分の気持ちも明るくなれた気がします」
「活動中にこれでいいのかなと思ったりした不安などもオーガナイザーさんに聞いてもらえて安心して活動ができた」


・オーガナイザーの声
「ホームスタートを立ち上げる意欲と必要性を強く持って、今、スタートラインに並びました。研修を経て理解を深めるごとに難しさに直面することもありますが、支援を必要とする利用者の方々が少しでも笑顔になれるように、フレンドリーな関わりで努力していきたいと思います」
「震災・原発事故後のストレスが長期化している当地では、子育て家庭の母親の孤立改善を図るホームスタートの意義とニーズは高い」


ホームスタートの活動は、何日にも及ぶ研修を受けたスタッフと、しっかりとした体制づくりにより運営されています。
1人で子育ての悩みを抱え込む家庭を減らしたい、全ての子どもに幸せな人生のスタートを切ってほしいと願う人々の思いをかたちにするホームスタートの活動を、SCJは「まちくるみ育児ファンド」を通じて支援していきます。


(報告者:東日本大震災復興支援事業部 奥山)

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