グラクソ・スミスクラインとセーブ・ザ・チルドレンによる共同プレスリリース

グラクソ・スミスクライン株式会社
公益社団法人 セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

2014年6月30日 英国ロンドン発

グラクソ・スミスクラインとセーブ・ザ・チルドレン
途上国における小児死亡削減のためのヘルスケア・イノベーションに対し賞金100万ドルを提供


世界の最貧国における100万人の子どもの命を救うことを目指すGSKとセーブ・ザ・チルドレンの壮大な提携を象徴するヘルスケア・イノベーション・アワード

グラクソ・スミスクラインplc(本社:英国 以下GSK)と国際子ども支援NGOのセーブ・ザ・チルドレンは6月30日、南アフリカで開催された妊産婦及び乳幼児の健康を守るためのパートナーシップ(Partnership for Maternal, Newborn and Child Health)会議で総額100万ドルの第2回ヘルスケア・イノベーション・アワードの立ち上げを発表しました。本アワードは、途上国での子どもの死亡を減少させることに成功すると認められたヘルスケア分野における革新的な取り組みを特定し表彰するために設立されました。

6月27日から8月25日までの間、途上国の国々の組織は、自分たちが発見または実行した革新的なヘルスケアアプローチの取組事例を、このアワードに推薦することができます。推薦するための条件として、5歳未満の子どもの生存率を具体的に改善した結果がある、持続可能なものである、規模を拡大して実施したり再現性のあるものでなければなりません。今年は、新生児ヘルスケアの質あるいはアクセスの向上を目指す取り組みに特に焦点が当てられます。

昨年は、マラウイのFriends of Sick Children(FOSC)によるバブル式持続的気道内陽圧キット(「bubble」Continuous Positive Airway Pressure kit)が、そのシンプルで抵コストな革新的な取り組みのインパクトが評価され、最高賞を受賞しました。このキットは、肺炎などの急性感染症によって引き起こされやすい呼吸不全の状態にある赤ちゃんが、呼吸がしやすいように肺を膨らませておくために使用するものです。このようなデバイスはすでに先進国では広く使用されており、1個6,000ドル以上しますが、この低コストの革新的なキットは400ドルほどで製作できます。

FOCSは、マラウイ保健省からの支援を受けながら、提携先と協力してこの命を救う技術をタンザニア、ザンビアおよび南アフリカの大学病院で活用するための資金400,000ドルを受賞しました。

GSKのCEOであるアンドリュー・ウィティー卿と、セーブ・ザ・チルドレンUKのCEOであるジャスティン・フォーシスが共同で議長を務め、公衆衛生、科学、学界分野の専門家で構成される委員会が、最高のヘルスケア・イノベーションに対し資金の一部を授与し、その取り組みの推進を支援します。残りの資金も、上位入賞者らに授与されます。

またこのアワードは、受賞組織がその革新的な取り組みを紹介し、世界の最貧国の子どもたちのためのヘルスケアの改善に関心を寄せる他の人たちと情報を共有する場となることも目的としています。

GSKのCEOであるアンドリュー・ウィティー卿は、次のように述べています。「私たちは、他の団体と連携して取り組んでいます。セーブ・ザ・チルドレンとの提携は、私たちの科学的専門知識と規模を活用することで、世界中の人々の医療の成果を改善させることができることを示す良い例です。このアワードの直接的な結果として昨年受賞した団体は、多大な影響を及ぼしています。私たちは、これらの団体が引き続き革新的な取り組みを開発し、それらがより広く実施・再現されることにより、世界の最貧国における子どもの死亡を減らすことに貢献できるよう引き続き支援していきます。」

セーブ・ザ・チルドレンUKのCEOであるジャスティン・フォーシスは、次のように述べています。「手を差し伸べることが最も難しい子どもたちに救命医療を提供するには、野心的な新しいアイデアが必要です。昨年のアワードでは、子どもの命を救い、さらに多くの子どもたちに手を差し伸べられるよう再現可能な革新的な取り組みを特定することができました。今年は、世界で弱い立場に置かれた子どもたちのためにより大きなインパクトを与えることができる先駆的な解決策を見いだせることに期待しています。」

近年、順調な進捗が見られているものの、依然として世界中で毎年620万人の子どもたちが、5歳の誕生日を迎える前に死亡しています。多くの場合、これらは最も辺境の地や社会から取り残されたコミュニティにいる子どもたちです。GSKとセーブ・ザ・チルドレンのヘルスケア・イノベーション・アワードは、最も弱い立場に置かれた子どもたちに大きな影響をもたらす、最良で、最も革新的なヘルスケアの取組事例を見出し、再現性の実現を奨励します。

ヘルスケア・イノベーション・アワードは、2013年5月に開始され、世界の最も脆弱なコミュニティにおいて100万人の子どもの命を救うことを目指すGSKとセーブ・ザ・チルドレンの提携を受けて発表されました。この提携の特徴は、5歳未満の子どもの死亡減少に向けて協力して取り組むことに重点を置いているということです。たとえばセーブ・ザ・チルドレンは、5歳未満の子どもの救命治療介入における進展を加速させ、途上国で広く利用するために、新設された小児科研究開発委員会の一員であり、GSKによる小児向け医薬品の研究開発の支援に携わっています。

革新的な取り組みは多くの形を取り得るため、本アワードへの応募基準は幅広く、科学、栄養学、研究、教育または提携作業など、ヘルスケアのどの側面に重点を置いたアプローチでも応募することができます。

判定プロセスおよび基準についての詳細は、オンラインhttp://myg.sk/HealthcareInnovationAwardでご覧いただけます。応募は、8月25日午後11時59分(グリニッジ標準時)に締め切ります。受賞者の発表は、2014年12月に行います。

<参考>
本アワードの候補者は、以下を満たしていなければなりません。


1)世界銀行が「低所得」、「低位中所得」、「高位中所得」経済と分類している国の出身であり(http://data.worldbank.org/country)、欧州連合(http://europa.eu/about-eu/countries/index_en.htm)の出身ではないこと。世界銀行が「高所得経済」と分類している国々または欧州連合の加盟国出身者は、候補の対象外となります。
2)対象国に拠点を置いており、対象国の人々のために活用される革新的な取り組みを展開している組織であること。

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グラクソ・スミスクラインは、研究に基盤を置き世界をリードする、医薬品およびヘルスケア企業であり、人々が心身ともに健康でより充実して長生きできるよう、生活の質の向上に全力を尽くすことを企業使命としています。詳細は、www.gsk.comをご覧ください。

セーブ・ザ・チルドレンは、世界120カ国以上の国々で子どもたちの命を守り、権利を実現させ、能力を最大限に発揮させるために活動しています。詳細は、www.savethechildren.org.ukをご覧ください。


<報道関係者の方のお問い合せ先>
グラクソ・スミスクライン株式会社 担当:小松
TEL:03‐5786‐5030
http://glaxosmithkline.co.jp
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン 担当:田代
TEL:03-6859-0011

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