(公開日:2014.11.05)
「つくって、わかる。発電・蓄電ワークショップ」「手づくり電池実験ワークショップ」
ソニー・サイエンスプログラム@利府小学校、閖上小学校(2014.11.05)
- 日本/東日本大震災/教育
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンとソニー株式会社の協働プロジェクト「RESTART JAPAN」の活動として、宮城県にある利府町立利府小学校と名取市立閖上小学校でソニー・サイエンスプログラムが開催されました。今回はそちらの様子を一気にお届けします!
■「つくって、わかる。発電・蓄電ワークショップ」@利府町立利府小学校■
2014年9月10日、利府小学校PTAの方からのご要望により開催が実現。
昨年に続き2度目の開催で、4年生92名の子どもたちと保護者が、「つくって、わかる。発電・蓄電ワークショップ」に参加しました。
前半は各教室にて、スティックジェネレーターを製作!これは、ホルマル線(銅線)を何重にも巻いたコイルとネオジム磁石を使用した電磁誘導によって“発電”し、またその電気をコンデンサーに“蓄電”し、LEDを点灯させるという、手動の発電機です!
細いホルマル線を回路基板に巻き付けるという細かい作業を乗り越え、LEDが点いた瞬間には「きれい!!」「ちゃんと光ってる!」という喜びの声と笑顔が教室中に広がりました。
保護者と協力してスティックジェネレーターを製作!
後半は体育館で2つの実験ワークショップが行われました。
一つ目、「みんなでふって、ふって発電大レース」は、グループに分かれ、子どもたちと保護者が協力してスティックジェネレーターを振り発電・蓄電し、その貯めた電気で電車を走らせ競争するという実験です。
子どもたちも保護者も全身を使ってジェネレーターを振ります。
動いた電車を見て大はしゃぎ!
2つ目の「いろいろ発電体験」は、レモン、バナナ、きゅうり、ジュース、バケツで作った手づくり電池と市販乾電池、計6種類の電池の電気の大きさ(順位)を予想し、実際にテスター(検量計)で計って比べてみる実験です。
子どもも保護者も最後まで各ブースでの発電・蓄電体験を楽しんでいた様子。子どもたちからの感想では、「果物や野菜が電気が通ることを知れてよかった」、「かなりの電気がないと電車などは走らないという事ことがわかった」など、気づきの内容か多く寄せられました。
電気の大きさはどのくらいだろう?
最後に、今回の授業開催をサポートしてくださった、利府小学校4学年PTAのみなさんより、あたたかいメッセージとともに、「RESTART JAPAN」へご寄付をいただきました。
このようなご寄付や想いに支えられながら、これからも「RESTART JAPAN」は子どもたちが楽しく科学を学べる機会を作っていきます。
■「手づくり電池実験ワークショップ」@名取市立閖上小学校■
10月10日、名取市立閖上小学校では、「手づくり電池実験ワークショップ」が開催されました。突然ですが、問題です。みなさんはこの世の中に電池は何種類あるかご存知ですか?
答えは4000種類以上!
子どもたちもこの答えには驚いていた様子で、この後もサプライズは続きます。
「プロペラが回っていますが、何で回っていると思いますか?」
「このはてなBOXの中に入っているものは何でしょう?」
正解は・・・
「バケツ電池です!」
金属(亜鉛)製バケツの中には水と塩と銅板が入っており、電池と同じ役割をします。まず、前半はこのバケツ電池をつくって電気が発生するしくみを学びます。
講師から「何が入っているのか? どうなっているのか? など予想することが大切。そうすると理科が好きになるよ!」と理科の楽しさを教わりました。
後半は世界に一つだけのオリジナル電池づくりです。まず、単一電池と同じ大きさをした亜鉛缶の内紙に水を染み込ませます。次に、二酸化マンガンの粉と炭素棒を入れ蓋をします。最後に亜鉛缶に、それぞれが描いたラベルを貼り付けフィルムをかぶせれば乾電池の完成です。
ラベルを貼って、世界に一つだけのオリジナル電池のできあがり!!
今回も全員大成功!最後に子どもたちは修了証を講師の先生からもらい、みんなで集合写真を撮って授業は終了しました。
「RESTART JAPAN」は今後も復興支援の一つとしてソニー・サイエンスプログラムの開催を行い、子どもたちが未来を考えるきっかけづくりを応援していきます。
(報告:仙台事務所 菅原、早坂)