(公開日:2015.02.04)
【コメラさんさん(23)】森からの“おくりもの”キャンプ(2015.02.04)
- 日本/東日本大震災/福島
1月26日のブログ「コメラさんさん(22)山からの?おくりもの”キャンプ」に引き続き、今回は、昨年12月23日から25日まで、冬の明るい太陽がサンサンと輝くいわき市の湯の岳山荘で開催した「森からの?おくりもの″キャンプ」の様子を報告します。
福島市、郡山市、いわき市から24人の小学生が参加。間伐体験、創作活動、自由遊びなどなど、楽しい活動が満載、今回も子ども達は元気いっぱいです!
≪1日目:新しい仲間と初の間伐&火起こし体験!≫
いわきでのキャンプは、「子どもが自然と遊ぶ楽校ネット」の加盟団体のひとつ、「NPO法人いわきの森に親しむ会」の活動拠点で、子どもたちが環境教育の体験ができる湯の岳山荘で行われました。
さぁ、最初の活動は、間伐です。湯の岳山荘では、必ず「間伐」を体験し、森を守る大切さを学びます。「間伐ってなぁに?」とキョトンとする子どもたちは、経験豊かなNPO法人いわきの森に親しむ会のみなさんから、森の役割、間伐の目的、人と森の共存、道具の使い方などを学びました。初めてのこぎりを持つ子ども達もどんどん上達し、「この木も切っておくといいんじゃない?」と、木の選定までできるようになりました。マッチの使い方や火の起こし方も教わり、夕食用に竹筒でご飯を炊きました。竹の香りのご飯、おいしかったね!
よいしょ、よいしょ・・・森を守るのは大変なんだな~
始めは怖かったけど、マッチで火をつけられるようになったよ!
≪2日目:森の素材を使っての創作活動≫
2日目のプログラムは、森にある自然の素材を使っての造形あそび。東京や福島県二本松市で活動する「こどものにわ」の櫛田さんが教えてくれます。子どもたちは、それぞれが、拾ってきたいろいろな葉っぱや木の実、松ぼっくりを「福島県」の地図をかたどった木の枠に敷き詰めて「手作りの福島県」を作りました。見事な出来栄えに子ども達から「すごーい!ちゃんと形に福島の形になってるー!!」と歓声が上がりました。
ほかにも、ネイチャースタンドやミニ門松など自然の素材を利用してたくさんの作品を作ることができました。家族への素敵なクリスマスプレゼントになりましたね!
こどものにわの櫛田さんと一緒に森の素材をたくさん集めました。
森の素材を利用して見事な福島県が完成!真ん中には猪苗代湖もちゃんとあるよ。
(ネイチャースタンドづくり)
「今日はクリスマスイブだね」「サンタさん、ちゃんと来るかな~」
(ミニ門松づくり)
「もうすぐお正月。うちの玄関にぼくが作った門松を飾るんだ~」
≪3日目:最終日、いっぱい遊ぶぞ!≫
あっという間の3日間、今日は最終日です。荷物の整理、部屋の掃除を済ませた後は、みんなでドロケイ、森の探検、散策など好きなそれぞれが遊びを時間いっぱい楽しみました。子ども達からは「まだ帰りたくな~い」「ずっとここにいたい!!」という声が聞こえました。(これは毎回のことですが…笑)
(みんなでドロケイ)「ここまでおいで!つかまらないよ~!」
2012年から始まったユニリーバジャパン・ホールディングス株式会社の「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」の支援による野外移動教室(=キャンプ)。2014年は述べ274人の子ども達が参加し、地域の団体・おとな・社会・企業に支えられ、素敵な自然体験を通して学び・遊びながら成長することができました。ご協力いただきました皆様に深くお礼を申し上げます。SCJは今年も地域-社会-企業と連携・協力しながら子どもの心身の健やかな成長を応援していきます。
(報告:福島事務所 藤井由佳)
<コメラさんさんプロジェクト>
セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは福島プログラムの一環として、震災後、「コメラさんさんプロジェクト」を開始しました。このプロジェクトは福島第一原発事故後、放射線被ばくへの不安や、長期化する避難生活の影響などから、福島県で野外活動や体を思い切り動かす機会が減少した地域の子どもたちが、安心できる環境で、自然体験をしたり、思い切り遊んだり、運動できる機会を提供することを目的としています。※コメラは福島の方言で「子どもたち」の意。
<ユニリーバこども笑顔プロジェクト>
「ユニリーバこども笑顔プロジェクト」では、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通じて、東北の子どもたちがのびのびと遊べる場所や機会を継続的に提供しています。2011年には、避難所での「こどもひろば」づくりや被災した公園の再建を支援。2012年からは、ラックスやダヴの売り上げの一部が寄付になるキャンペーンなどにより、コメラさんさんプロジェクトを中心に支援しています。