(公開日:2016.03.09)
東日本大震災の学びから~
「子どもを中心とした防災~宮城県東松島市における学校と地域をつなぐ取り組み~」冊子が完成
- 日本/東日本大震災/防災(災害リスク軽減)
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンでは、2011年3月に東日本大震災が発生した直後から5か年計画で、子どもの権利を基盤とした緊急・復興支援活動を岩手県、宮城県、福島県で展開してきました。防災(災害リスク軽減)においては、防災備品の提供、防災教育教材の開発、防災学習への支援などを通して、子どもの命が守られ、子どもが主体的に防災に参加できるための活動を実施しました。
東日本大震災復興支援事業の重点対象地域の一つである宮城県東松島市では、避難所における「こどもひろば」開設・運営、学校や放課後児童クラブに防災備品などの提供、保育所建設、公園整備など、さまざまな活動を行いました。2014年1月からは、同市が重要課題として上げている防災への支援を拡充しました。
子どもが楽しく、主体的に防災について学び、防災に参加すると同時に、子どもを通して学校、放課後児童クラブ、地域、家庭、行政が連携した防災を目指して、防災学習、防災研修、防災訓練を関係者の方々と共に実施してきました。この東松島市において取り組んだ「子どもを中心とした防災」について、冊子が完成いたしました。
東日本大震災で自助・共助の重要性が改めて認識され、地域の防災力向上を図るために、学校と地域の連携が勧められています。東松島市では、すべての小中学校が参加する全市一斉の総合防災訓練という画期的な試みを開始しました。この総合防災訓練への支援や防災への子どもの主体的な参加を促す活動の経験をもとに、子どもを中心として地域がつながるためのアプローチやプロセスをご紹介しています。
今後予想されている大規模災害に備えて、自治体の方々や防災に関わる活動をされている方々に、ぜひご参考にしていただき、地域の防災力向上の一助となりますことを願います。
当団体の活動にご協力をいただきました東松島市、東松島市教育委員会、東松島市内の学校、自主防災組織のなどの方々に厚く御礼申し上げます。
「子どもを中心とした防災」はダウンロードできます。
(報告:東京事務所 赤坂)