【熊本地震復興支援】子どもたちを支える人に寄り添って

「ひとり遊びのできていた子どもが、抱っこをせがむようになった」「地震ごっこをやめない」「外での遊び場の確保が難しい」―。被災地で、放課後の子どもたちを支える、放課後児童支援員等(以下、学童指導員)のみなさんの声です。熊本では、震災による被災者の生活環境の変化などにより、学童の果たす役割が今まで以上に大きくなっています。そんな中、これまで子どもたちに寄り添ってきた学童指導員の中にも、普段とは様子の違う子どもや保護者に対して、どう接したらいいのか、不安や心配が生じています。セーブ・ザ・チルドレンでは、そのような学童指導員のみなさんを支えたいとの思いから、このほど、益城町にて研修会を実施しました。



当日は、同町内の学童指導員約30人が参加。現場で抱える悩みを共有しました。研修には、東日本大震災の経験からの学びを共有してもらうことを目的に、岩手県の学童指導員の久保田涼子さんと、福島県南相馬市の子どもたちを支える新潟県立大学の植木信一准教授(児童福祉)も出席。

久保田さんは、地震ごっこや奇声をあげるなどの不安に対して「学童の場所も狭く、欲求不満はどうしようもない。遊びの内容を、子どもたちの意見を取り入れながら考えたり、長期休みを利用して遠足に行ったり、思いを発散させる場をつくりました」などと、震災の経験を踏まえて話しました。保護者への対応も、「お迎えの時間はとても大切。『いつも味方でいますよ』というメッセージを送ると心強く感じてもらえるのでは」とアドバイスしました。



植木准教授も、「『学童に来れば、先生方が受け入れてくれる。ここは安心できる場所なんだ。明日も学童に来られる』というのが学童に通う子どもたちの日常。これが保障されることがストレス解消につながるのではないか」と指摘しました。このほかにも現場ならではの多くの質問や思いが参加者から出てきて、積極的に意見が交わされました。参加した学童指導員の一人は、「ほかの学童のことも分かり、外部の方の話も聞けて良かった。子どもたちをきちんと見ていこうと、改めて思いました」などと話していました。

セーブ・ザ・チルドレンでは今後も、学童指導員を支援する研修を実施してきます。

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