(公開日:2016.07.20)
難民の子ども写真プロジェクト「こどもひろばは、オアシス(CFS, an oasis)」
- グローバルキャンペーン
難民の子どもたちが置かれた状況を広く伝えるため、セーブ・ザ・チルドレンは写真家パトリック・ウィロク氏を起用したプロジェクトを実施しました。ウィロク氏は数カ月にわたり難民の人々と生活を共にし、8枚の絵画的な作品を撮り下ろしました。各作品とその背景をご紹介します。写真プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。(別ウィンドウで開く)
作品名:「こどもひろばは、オアシス(CFS, an oasis)」 (撮影地:タンザニア、ニャルグス難民キャンプ)
ジャコブさん(15歳、写真中央)の夢は、プロのダンサーになること。故郷のブルンジの治安が悪化した時には、地元の市場でダンスを踊り、自分と祖父母が国境を越えてタンザニアに向かう分の旅費を稼ぎました。ジャコブさんは言います。「踊っていると満足な気持ちになります。ダンスは、僕の人生の目的を達成するのに役立つと思います。」
世界各地の災害や紛争が起きた場所で、遊びを通じて日常を取り戻すことができるよう、避難所や難民キャンプなどに設置する、安心・安全な空間「こどもひろば(Child Friendly Space)」。タンザニアのニャルグス難民キャンプでも、多くの子どもたちにとって、キャンプ内のオアシスとして機能しています。「こどもひろば」に通う娘を持つある母親は、娘に前向きな変化があったと言います。「他の子どもたちと関われる安全な場所があることで、娘は国にいた時のような社交性を取り戻しました。」
この作品で「こどもひろば」は、難民キャンプの過酷な現実から子どもたちを守る繭として描かれています。
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