難民の子ども写真プロジェクト「山旅(The Mountain Journey)」

難民の子どもたちが置かれた状況を広く伝えるため、セーブ・ザ・チルドレンは写真家パトリック・ウィロク氏を起用したプロジェクトを実施しました。ウィロク氏は数カ月にわたり難民の人々と生活を共にし、8枚の絵画的な作品を撮り下ろしました。各作品とその背景をご紹介します。写真プロジェクトの詳細はこちらをご覧ください。(別ウィンドウで開く)

作品名:「山旅(The Mountain Journey)」(撮影地:タンザニア、ニャルグス難民キャンプ)




この作品は、ブルンジからタンザニアへ避難した子どもたちが、裸足で山を越える様子を再現したものです。

生後18ヶ月妹のレベッカさんを背負って歩くイーヴィーさん(6歳、左端)。彼女は、2人の妹と父親のピエールさんとともに、故郷から5日がかりでタンザニアまで逃れました。ピエールさんは、当時を次のように振り返っています。
「国境に着いた時、ブルンジの警官は、私たちがタンザニアに入れないように邪魔をしました。そこで、私は娘たちと別れて秘密の道を使って国境を越えました。タンザニアに入って合図を送ると、娘たちは警官の制止を振り切って走ってきました。」

多くの子どもたちは、こうした行程をたった一人で、時には、食糧もなく2日間歩き続けなければなりません。途中、道の小石や生い茂った草、暗い渓谷で怪我をしてしまうこともあります。

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