緊急対応チームを結成 -巨大ハリケーン、ハイチに上陸-

2016年10月4日の朝、過去10年で最大規模のハリケーン「マシュー」が、風速145マイル毎時(秒速64.8メートル)の速さでハイチの南部の海岸沿いに上陸しました。このハリケーンにより洪水が発生し、犠牲者が出ていると報じられています。


ハリケーン「マシュー」により被災したハイチの首都ポルトープランス(2016年10月4日)


セーブ・ザ・チルドレンは緊急対応チームをつくり、現地のスタッフやパートナー団体とともに、ハリケーンの被害に遭った子どもたちやその家族を支援する準備を始めました。今後の生活に必要となる衛生用品や乳幼児用品、日用品や蚊帳、石油缶などを含む物資の準備を進めています。その他の物資は、支援チームがニーズを把握した後で提供します。

セーブ・ザ・チルドレンのハイチ事務所代表、ケビン・ノヴォトニーは、次のように話しています。「このような災害の状況下では、子どもたちはもっとも傷つけられやすい立場にあります。私たちは30年以上の間、ハイチで活動をしています。被害を受けた子どもたちが安全に、そしてできる限り早く学校に戻ることができるよう、政府や他の支援団体とともに支援していきます。」

緊急支援の一環として、セーブ・ザ・チルドレンでは、子どもたちが安全に過ごせる場所を確保し、研修を受けたスタッフのもとで、子どもたち同士が一緒に遊ぶことができる「こどもひろば」の開設・運営のほか、養育者が被害状況を確認する機会を設け、被災後のさまざまな課題に対処できるよう支援していく予定です。

ハリケーン「マシュー」により被災したハイチの首都ポルトープランス(2016年10月4日)

ハイチ政府は、被災者を500万以上と推定。うち30万人は危機的状況にあるとみており、国内に1300ヶ所の避難所を開設しました。現在、学校は閉鎖され、国内に発着する航空便、船泊がともに運行停止となっています。
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