ロヒンギャの子どもたちへ国際法上の公正な判断を-国際司法裁判所で公聴会開始

ロヒンギャの人々に対する人権侵害が、国際司法裁判所(ICJ)に提訴されたことを受け、12月10日からオランダ・ハーグで公聴会が開かれます。


ロヒンギャ難民キャンプ

セーブ・ザ・チルドレンは、国際司法裁判所(ICJ)において、ミャンマー政府によるジェノサイド行為について判断する最初の公聴会の開催にあたり、国際司法裁判所(ICJ)が、ロヒンギャの子どもたちに対する広範囲な人権侵害を考慮し、加害者に国際法上の違反行為について、その責任を問うことが重要だと訴えます。

バングラデシュに避難するロヒンギャ難民の子どもたちは、次の通り、セーブ・ザ・チルドレンに対して、彼らが経験した凄惨な暴力行為について話していました。


 ファイハさん(10歳)、2017年当時の話
「暴力が始まる前は幸せに暮らしていました。突如、人々に対する銃撃が始まり、家々は放火されました。私たちは、逃げるしかありませんでした。人々は刃物で切られ、逃げている最中に父を見つけることができませんでした。持ち物を何も持たずに逃げました。ここに来るとき丘越えましたが、歩くことが困難で、何度も倒れたため母が私を運んでくれました。」

 ラニアさん(10歳)、2017年当時の話
「ミャンマーで両親が殺されました。おじがここまで連れてきてくれ、いまはおばと一緒に暮らしています。田んぼで遊んでいる時に撃たれ、弾丸は、脚を貫通しました。母が他の村に運んでくれ、そこに隠れていました。」

セーブ・ザ・チルドレン ミャンマー事務所・スリランカ事務所・タイ事務所代表のマイケル・マグラスは、国際司法裁判(ICJ)は、今回の訴えを受け入れ、そして、国際社会に対して子どもに対する残虐行為を傍観してはならないという強いメッセージを送るよう訴えています。
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