日本政府に対する提言 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)子どもたちへの支援を最優先にした国際支援の拡充を

子ども支援の国際NGOである公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(以下、セーブ・ザ・チルドレン)は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界中で拡大している状況を受けて、最も脆弱な立場に置かれた子どもたちに対する国際支援の拡充を求める提言書を日本政府に提出しました。

セーブ・ザ・チルドレンは、日本政府がCOVID-19の緊急対応策の一部として、感染拡大国・国際機関への緊急支援155億円の拠出を決定したことを歓迎しています。一方、COVID-19による影響は今後長く世界に打撃をもたらすと考えられ、とくに、不十分な医療体制、保健サービスや衛生環境の未整備、栄養不良などの課題を抱える国々では、多くの子どもたちが感染症による甚大なリスクにさらされていると懸念しています。社会・経済の混乱により打撃を被るのは、最も貧しく、脆弱な立場に置かれた子どもたちです。さらに、紛争下にある子どもたち、難民の子どもたちの状況はより深刻です。

セーブ・ザ・チルドレンは、日本政府によるさらなる積極的な貢献を求め、以下を提言しています:
1.COVID-19対応のためのODA拡充
COVID-19緊急対応策の「国際連携の強化」を継続し、国際社会および日本の安定のために国際機関への迅速かつ大規模な拠出、グローバルレベルの基金への積極的な貢献、ジャパン・プラットフォーム(JPF)などを通じたNGOによる緊急支援のサポートと資金拡充の実施。

2.既存の国際的な取り組みの維持と、新規拠出でのCOVID-19の対応支援
感染症対策以外の既存の国際的な取り組みの継続支援と、COVID-19対応策に対する新規拠出の実施。

3.各国がCOVID-19対策に資金を振り分けるための債務免除もしくは繰り延べ
とくに貧しい国々がCOVID-19対策に優先的に支出できるようにするための債務免除もしくは債務返済の繰り延べの実施と無償の資金供与、さらに世界銀行・IMFがG20各国に求めている借入国に対する債務返済の一時停止提案の支持。

提言書 新型コロナウイルス感染症(COVID-19) ⼦どもたちへの⽀援を最優先にしたODAの拡充を
新型コロナウイルス感染症(COVID-19) 債務返済一時停止に関する要望書
PAGE TOP

〒101-0047 東京都千代田区内神田2-8-4 山田ビル4F