(公開日:2020.05.01)
宮城県丸森町、福島県いわき市で「給付型緊急子どもサポート」を実施しました
- 日本/国内災害
2019年10月に発生した台風19号により、宮城県丸森町、福島県いわき市は、甚大な被害を受けました。セーブ・ザ・チルドレンでは、発災直後より、緊急支援物資の配布、子どもたちが安心・安全に過ごすことができる空間「こどもひろば」の実施、学用品支援、幼稚園や小学校への備品提供などを行ってきました。
こうした緊急支援と並行して行った行政や子ども関連施設への聞き取り調査を通して、被災による家計への負担から、進路などについて不安を感じている子どもたちがいることがわかりました。そこで、台風19号緊急・復興支援の一環として、進学や就職の準備などに関わる費用の一部を給付する「給付型緊急子どもサポート」を実施しました。本給付金の詳細については、こちらをご覧ください。
今回の給付金では、宮城県丸森町、福島県いわき市で、台風19号、10月25日の大雨による被害を受けた家庭のうち、2020年4月に中学校・高校に入学した200人の子どもたちに、支援を届けました。
給付金利用世帯の保護者からは、現在の生活状況、被災による厳しい現状や、経済的な不安など、さまざまな声がありました。今回給付金を受給した世帯の保護者からの声を一部紹介します。※
・台風19号で被災し、住んでいた家が全壊判定となり、現在は仮設団地で生活している。仮設入居にあたり家電製品から家具衣類等すべてを買いそろえたため金銭的にきびしい状況である。(宮城県・母)
・進学するのに制服代をなやんでおりました。電化製品を買ったりでお金がなく食べていくのも大変な状況です。認定が決まったら子どもも喜ぶと思います。よろしくお願いします。(宮城県・父)
・今までの家の場所は危険区域でその場所には住めない状態です。なにもかも流れてしまい仮設住宅住まいです。その為入学にかかる費用をまかなえない。(宮城県・父)
・前の家に戻るつもりですが、リフォームがいつ始まりいつ終わるか分からない状況で、今ある物を最小限で購入して、生活している所です。リフォームが終わってからの大型家電や家具の購入、進学、部活動での費用に少し不安があったりもします。(福島県・母)
・床上130cmの浸水にあい、1階の家具・家電等すべて失ってしまいました。子ども達のランドセルなどを2階に上げるだけで精一杯の状況でした。これから子ども達の教育費なども心配です。進学の為いろいろと出費ができるので申請しました。(福島県・父)
・一階部分が浸水のため現状は二階での生活をしております。一階部分は再建にあたり大工さんの順番待ちで少しずつ直している最中です。しかし補助金だけでは家をなおすには足りなさ過ぎて百万単位で自己負担となります。子どもには新しい制服を買ってあげたいと思い、申請させて頂きました。(福島県・父)
・台風19号により家屋が床上浸水し(中略)日常生活に支障をきたし、子が受験勉強に専念できる環境を整えることに苦慮した。(福島県・母)
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も、大規模災害の発生で被害を受けた子どもたちが、1日でも早く日常に近い生活に戻れるよう、そして、学校生活や進学、就職などへの不安を少しでも減らすことができるよう、さまざま支援を届けていきます。
※保護者の声は、原文から抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。
(報告:国内事業部 法橋華子)
こうした緊急支援と並行して行った行政や子ども関連施設への聞き取り調査を通して、被災による家計への負担から、進路などについて不安を感じている子どもたちがいることがわかりました。そこで、台風19号緊急・復興支援の一環として、進学や就職の準備などに関わる費用の一部を給付する「給付型緊急子どもサポート」を実施しました。本給付金の詳細については、こちらをご覧ください。
今回の給付金では、宮城県丸森町、福島県いわき市で、台風19号、10月25日の大雨による被害を受けた家庭のうち、2020年4月に中学校・高校に入学した200人の子どもたちに、支援を届けました。
給付金利用世帯の保護者からは、現在の生活状況、被災による厳しい現状や、経済的な不安など、さまざまな声がありました。今回給付金を受給した世帯の保護者からの声を一部紹介します。※
・台風19号で被災し、住んでいた家が全壊判定となり、現在は仮設団地で生活している。仮設入居にあたり家電製品から家具衣類等すべてを買いそろえたため金銭的にきびしい状況である。(宮城県・母)
・進学するのに制服代をなやんでおりました。電化製品を買ったりでお金がなく食べていくのも大変な状況です。認定が決まったら子どもも喜ぶと思います。よろしくお願いします。(宮城県・父)
・今までの家の場所は危険区域でその場所には住めない状態です。なにもかも流れてしまい仮設住宅住まいです。その為入学にかかる費用をまかなえない。(宮城県・父)
・前の家に戻るつもりですが、リフォームがいつ始まりいつ終わるか分からない状況で、今ある物を最小限で購入して、生活している所です。リフォームが終わってからの大型家電や家具の購入、進学、部活動での費用に少し不安があったりもします。(福島県・母)
・床上130cmの浸水にあい、1階の家具・家電等すべて失ってしまいました。子ども達のランドセルなどを2階に上げるだけで精一杯の状況でした。これから子ども達の教育費なども心配です。進学の為いろいろと出費ができるので申請しました。(福島県・父)
・一階部分が浸水のため現状は二階での生活をしております。一階部分は再建にあたり大工さんの順番待ちで少しずつ直している最中です。しかし補助金だけでは家をなおすには足りなさ過ぎて百万単位で自己負担となります。子どもには新しい制服を買ってあげたいと思い、申請させて頂きました。(福島県・父)
・台風19号により家屋が床上浸水し(中略)日常生活に支障をきたし、子が受験勉強に専念できる環境を整えることに苦慮した。(福島県・母)
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も、大規模災害の発生で被害を受けた子どもたちが、1日でも早く日常に近い生活に戻れるよう、そして、学校生活や進学、就職などへの不安を少しでも減らすことができるよう、さまざま支援を届けていきます。
※保護者の声は、原文から抜粋し、文意が変わらない範囲で編集しています。
(報告:国内事業部 法橋華子)