「子どものための心理的応急処置」オンライン講座実施 保育士など152人参加。

5月27日から29日の3日間、認可保育園や訪問型病児保育サービス、障害児保育を事業展開するNPOフローレンスのスタッフや保育士を対象に「子どものための心理的応急処置(子どものためのPFA)」オンライン講座を実施しました。



「子どものための心理的応急処置」は、ストレスを抱えた子どものこころを傷つけずに対応するために「準備・見る・聴く・つなぐ」の行動原則を基本とした、こころの応急手当てです。

フローレンスが運営している保育園も、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて休園していましたが、先月末に出された1都3県北海道の緊急事態宣言解除を受け、6月から保育園を再開することになりました。今回の講座は、保育園再開前に、子どものこころの応急手当てを保育士の皆さんが知り、日々の保育に活用してもらう目的で行われ、3日間で、保育士など計152人が参加しました。

セーブ・ザ・チルドレンは、さまざまなパートナー組織とともに、これまで「子どものための心理的応急処置」1日研修や短時間の紹介研修を対面で10,000人以上へ行ってきました。オンライン講座の開催は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受け、対面以外でも情報を届けられるよう、DPAT(災害派遣精神医療チーム)事務局の協力を得て準備を進め実現しました。

通常の「子どものための心理的応急処置」研修は6時間で行い、参加者はストレスを抱えた子どもについてやコミュニケーションの方法をワークやロールプレイを交えて学びます。オンライン講座では、いま子どもの身近にいる大人に知ってもらいたい内容として、ストレスを抱えたが一般的に示す反応とコミュニケーションの取り方に加え、子どもを支える大人のセルフケアについて伝えています。オンライン講座の参加者は視聴がメインになりますが、講座の最後に質疑応答の時間を作っています。

オンライン講座に参加したフローレンスの保育士からは、保育再開を前に不安が軽減された。子どもたちの変化に気が付き、落ち着いて対応していきたい。自分自身のストレスにも対応しながら保育をしていきたいという声が寄せられました。(フローレンスのブログ記事はこちら。)

子どもの反応を知り、子どもが持つ回復力や適応力をサポートする
大きな地震を体験したり、病気になって入院したり、感染症の流行下で制限された生活を送るなど、普段と異なる状況の中で、子どもも大人と同じように心理的・社会的なさまざまな問題に直面します。しかし、子どもは認知的にも情緒的にも発達途中段階にあり、大人とは異なった反応や行動、考えを示します。



これらは日常と異なる状況に対する子どもの通常な反応です。このことを、子どもの身近にいる大人が事前に知っておくことが大切です。

多くの子どもは大人と同様、困難に対処する回復力や適応力を持っています。緊急時の子どもの潜在能力に働きかけるためには、「準備・見る・聴く・つなぐ」の行動原則を基に、衣・食・住・医療・安全などの基本的ニーズに対する支援に加え、遊びや学びなど、子ども特有のニーズに対応していくことが大切です。

子どもの身近にいる多くの大人が子どもの「こころ」にも応急手当てができるよう、引き続き、セーブ・ザ・チルドレンはパートナー組織とともに「子どものための心理的応急処置」の普及を進めていきます。
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