(公開日:2021.03.15)
【報告】自宅にいながら、世界を感じ、学ぶ。オンラインスタディツアーを開催。
- 企業連携
2021年2月から3月にかけて、「世界の子どもたちの教育と貧困問題を考える」オンラインスタディツアーを開催しました。
スタディツアーとは、旅行先での体験や現地の人との出会いを通じて、新しい世界について学ぶツアーです。海外への渡航制限により、旅行やスタディツアーが制限されるなかでの旅行会社と×国際NGOの新しい連携の形として、株式会社エイチ・アイ・エス、スタディツアーデスクとの共催により実施しました。今回は、全5回のシリーズとして、中東、アフリカ、アジアの3地域の支援現場からの報告編と、オリエンテーション編、まとめ編をお届けしました。
報告編では、レバノンとウガンダ、モンゴルでの活動を取り上げました。支援現場のスタッフがオンラインで登壇し、それぞれの国での教育状況、子どもたちが抱える課題について話しました。どの国のスタッフも共通して言及していたことは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による子どもたちへの影響、特に教育への影響の大きさでした。そして、難民や経済的に厳しい状況に置かれている子どもたちにはその影響が顕著です。授業がオンラインで実施されるようになったものの、携帯電話の費用を払うことができず授業に参加できない子どもがいること、また、休校中に望まない結婚をさせられたり、家計を助けるために働かざるを得なかったりすることで、退学をしてしまう子どももいるとのことでした。スタッフからは、教育を中断することにより、子どもたちの人生が大きく変わってしまうことに対する懸念があげられました。
レバノン:レバノン事業担当
「移動が制限されるなか、子どもたちへ教育支援キットを届ける活動。家庭訪問は、子どもたちの状況把握にも役立っています。」
モンゴル:教育事業マネージャー
「テレビやインターネットによる遠隔教育が行われている一方で、そういった通信機材のない遊牧民などの子どもが、教育から取り残されてしまう場合もあります。」
ウガンダ:西部カセセ事務所スタッフ
「地域社会の理解を得るために、地域のリーダーを活動に巻き込むことが欠かせません」
さらに、オリエンテーション編とまとめ編では、国際的な取り組みである持続可能な開発目標(SDGs)からアドボカシー(政策提言)活動まで幅広く、ディスカッションをしながら参加者と一緒に考えました。複数の地域での子どもたちを取り巻く課題や、私たちの取り組みを全5回シリーズで紹介するという、たくさんの内容がつまったオンラインスタディーツアーでしたが、子どもの権利の視点を持つことの大切さと、セーブ・ザ・チルドレンが取り組む「誰ひとり取り残さない」支援についてお伝えできたと思います。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、セーブ・ザ・チルドレンの活動も、対面での活動の制限や感染予防に配慮した活動が求められるなど難しい状況が続いています。しかし、オンラインでもスタッフとの対話を通して、世界と身近につながり、現地を訪問しての体験に近い形で子どもたちを取り巻く世界の課題や活動をお伝えできるというスタディツアーの新たな可能性を感じています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
参加者からの声
(報告:パートナーリレーションズ部/コミュニティエンゲージメント 伊藤愛)
連絡先:japan.community@savethechildren.org
スタディツアーとは、旅行先での体験や現地の人との出会いを通じて、新しい世界について学ぶツアーです。海外への渡航制限により、旅行やスタディツアーが制限されるなかでの旅行会社と×国際NGOの新しい連携の形として、株式会社エイチ・アイ・エス、スタディツアーデスクとの共催により実施しました。今回は、全5回のシリーズとして、中東、アフリカ、アジアの3地域の支援現場からの報告編と、オリエンテーション編、まとめ編をお届けしました。
報告編では、レバノンとウガンダ、モンゴルでの活動を取り上げました。支援現場のスタッフがオンラインで登壇し、それぞれの国での教育状況、子どもたちが抱える課題について話しました。どの国のスタッフも共通して言及していたことは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による子どもたちへの影響、特に教育への影響の大きさでした。そして、難民や経済的に厳しい状況に置かれている子どもたちにはその影響が顕著です。授業がオンラインで実施されるようになったものの、携帯電話の費用を払うことができず授業に参加できない子どもがいること、また、休校中に望まない結婚をさせられたり、家計を助けるために働かざるを得なかったりすることで、退学をしてしまう子どももいるとのことでした。スタッフからは、教育を中断することにより、子どもたちの人生が大きく変わってしまうことに対する懸念があげられました。
レバノン:レバノン事業担当
「移動が制限されるなか、子どもたちへ教育支援キットを届ける活動。家庭訪問は、子どもたちの状況把握にも役立っています。」
モンゴル:教育事業マネージャー
「テレビやインターネットによる遠隔教育が行われている一方で、そういった通信機材のない遊牧民などの子どもが、教育から取り残されてしまう場合もあります。」
ウガンダ:西部カセセ事務所スタッフ
「地域社会の理解を得るために、地域のリーダーを活動に巻き込むことが欠かせません」
さらに、オリエンテーション編とまとめ編では、国際的な取り組みである持続可能な開発目標(SDGs)からアドボカシー(政策提言)活動まで幅広く、ディスカッションをしながら参加者と一緒に考えました。複数の地域での子どもたちを取り巻く課題や、私たちの取り組みを全5回シリーズで紹介するという、たくさんの内容がつまったオンラインスタディーツアーでしたが、子どもの権利の視点を持つことの大切さと、セーブ・ザ・チルドレンが取り組む「誰ひとり取り残さない」支援についてお伝えできたと思います。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、セーブ・ザ・チルドレンの活動も、対面での活動の制限や感染予防に配慮した活動が求められるなど難しい状況が続いています。しかし、オンラインでもスタッフとの対話を通して、世界と身近につながり、現地を訪問しての体験に近い形で子どもたちを取り巻く世界の課題や活動をお伝えできるというスタディツアーの新たな可能性を感じています。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
参加者からの声
●新型コロナウイルス感染症の影響で、なかなか海外や支援の現場にいくことが難しい中で、久しぶりに「学ぶ・考える」機会をいただけてよかったと思います。また、オンラインだからこそ短期間に3か国もの状況を知ることができたのだと思います。
●「教育を受けられない=学校や教材・先生がない」とずっと思っていましたが、それ以外にも複雑な理由がたくさんある、というのが一番の学びでした。現場で活動している人たちからの発表だったので、よりリアルにその問題を知ることができたと思います。
●(モンゴルでのインクルーシブ教育支援について話を聞いて)障害がある子どもたちを隠し社会に出さない親がいる中で、すべての子どもたちがどうやって教育を受けるかが大切だと感じた。将来は、一人ひとりの個性を認めて尊重できる教員になりたいです。
(報告:パートナーリレーションズ部/コミュニティエンゲージメント 伊藤愛)
連絡先:japan.community@savethechildren.org