【ハイチ地震】深刻な食料不足-大勢の子どもやその家族が飢饉の瀬戸際に

2021年8月14日にハイチで発生したマグニチュード7.2の大規模な地震により、少なくとも1,400人が犠牲となり、8万棟以上の家屋が損壊しました。


地震により倒壊した家屋

8月16日夕刻には、熱帯低気圧グレースが、この地震で最大の被害がでた西部レカイを通過し、強風と雨が屋外での避難生活を余儀なくされた人びとに、さらなる追い打ちをかけました。

西部レカイ(Les Cayes)は、人道支援物資を届けるのが困難な場所のひとつですが、セーブ・ザ・チルドレンは、同地域で避難生活を送る子どもたちは、食料や水、シェルターの配布など今すぐの支援を必要としていると警鐘を鳴らします。

今回の地震が発生する前から、ハイチでは110万人以上が深刻な食料不足に近い状況にあり、そのうち数十万人は子どもたちだと考えられています。レカイでは、およそ16万人が毎日十分な食料を手に入れるのに苦労しており、約4万人が飢饉の瀬戸際にいます。


水と衛生キットを配布する様子

セーブ・ザ・チルドレンは、今回の地震への緊急支援として、子どもたちやその家族を対象に、防水シートや毛布、給水タンク、乳幼児キットなどの物資を配布しました。そのほか、甚大な被害を受けた世帯への現金給付や、子どもたちを暴力などから守るための支援、教育機会の提供、保健・栄養支援、「こどもひろば」を通じた精神保健・心理社会的支援の提供を行います。
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