(公開日:2021.11.29)
日本の教育、どうしてこんなにお金がかかるの!?~意外とかかる教育費~教育の無償化について考える特設サイト開設!
- 日本/子どもの貧困問題解決
入学準備に卒業、進学・進級など、子どもの教育にはたくさんのお金がかかります。次から次へと必要になる教育費用に頭を悩ませている保護者などの方も多いのではないでしょうか。また、「行きたい学校に行けるかな?」、「やりたい部活動ができるかな?」と心配する子どもたちもいるのではないでしょうか。
セーブ・ザ・チルドレンは、これまで日本国内の子どもの貧困問題解決を目指す中で、特に教育費用の家庭負担に着目し、就学費用の軽減を図る子ども給付金などの活動を行ってきました。
2021年4月から6月にかけてセーブ・ザ・チルドレンでは「子ども給付金新入学・高校生活サポート」利用者アンケート調査と「コロナ×子どものまなぶ権利とおかね」ヒアリングの2つの調査を行い、子どもの学びにかかるお金について、子どもと保護者に意見を求めました。その結果、子どもと保護者の双方が「教育にお金がかかりすぎる」と考えていることが明らかになりました。
しかし、こうした教育にかかる費用について社会では、「家庭が払って当たり前」、「払えない親が悪い」といったような声が聞かれることもしばしばあります。でも、本当にそうなのでしょうか。
そして、「高くても払うしかない」、「親が払えないなら子どもに諦めてもらうしかない」で、済ませてしまって良いのでしょうか。
日本が1994年に批准した子どもの権利条約では、第28条で「子どもの学ぶ権利」を定めており、批准している国は、これを国民に保障することが求められています。しかしながら日本は教育にかかる私費負担(家庭で負担する金額)が、経済協力開発機構(OECD)37ヶ国中4番目に高いという結果が出ています。(OECD『図表でみる教育』(Education at a Glance)2020年度版 英語のページ)
また、世界には教育に関わる費用が無料の国もあります。そうした国々では、保護者などが就学費用について頭を悩ませたり、子どもが自分の進路をお金のためにあきらめる、といったことはありません。
そこで、セーブ・ザ・チルドレンは、多くのみなさんと一緒に、教育に関わる費用について考え話し合っていくために、特設サイト「日本の教育、どうしてこんなにお金がかかるの!?~意外とかかる教育費~教育の無償化について考える」を立ち上げました。
特設サイトでは、セーブ・ザ・チルドレンがこれまで行った調査から明らかになった就学費用の具体的な金額や、教育にかかるお金について困っている子どもたちからの直接の声、また、教育にかかわる費用に関する他国との比較や他国の事例、現在利用できる支援制度や費用軽減に取り組んでいる自治体の事例もご紹介しています。
これを機に、「子どもの権利」の視点から、教育にかかるお金について、一度立ち止まって考えてみませんか。
「日本の教育、どうしてこんなにお金がかかるの!?~意外とかかる教育費~教育の無償化について考える」はこちらから
特設サイトの内容は順次更新し、新しい情報や画期的な取り組みをしている自治体や教育関係者へのインタビューなども掲載予定です。ぜひご覧ください。