(公開日:2022.06.03)
企業とセーブ・ザ・チルドレンが子どもたちを想いつくるもの
- 企業連携
セーブ・ザ・チルドレンは、子どもたちを取り巻く課題解決のために、多くの企業の皆さまとも連携し、活動を実施しています。
企業の皆さまが持つ技術を子ども支援に活用させていただくことがあります。今回はその事例の一つを紹介いたします。
【セーブ・ザ・チルドレン × ワールドパーティー KiU】
レイングッズを企画・販売する株式会社ワールドパーティーからは、「天気と向き合う事業を通じて得た収益の一部を自然と共存するために社会に還元したい」という理念から、2009年より継続的にご支援頂いています。
レイングッズブランド「KiU」 の売上の一部から、2022年は、国内緊急防災事業にご支援頂いています。ご寄付によるサポートに加えて、今年は、「緊急子ども用キット」の防水ナップサックの制作でもご協力いただきました。
これらを手にすることになる被災地の子どもたちを想い、ワールドパーティーの社員の方と、仕様について、何度も細部まで話し合って作りました。
緊急子ども用キットとは、災害発生後の避難所などにおいて子どもが最低限必要とする物品を入れたキットで、折り紙や文具、緊急用ホイッスル、衛生・口腔ケア用品など、子どもたちがクリエイティビティを発揮して遊べるもの、子どもたちが身を守るためのものなどが入っています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、2020年以降、日本国内での災害において、新型コロナウイルス感染症拡大下においても、いち早く被災地の子どもたちに支援を届けるため、この「緊急子ども用キット」を使って、迅速に支援活動を行ってきました。一方で、キットを入れるポリエチレン製の袋によるゴミ問題などの課題を感じていたところ、今回、ワールドパーティーのご協力により解決し、よりよいものを作ることができました。
今回のナップサックは、下記の点に留意して制作しました
・豪雨災害などの被災地において、雨が降り続く中で配布しても中の物品が濡れない
・耐久性があるため、使い捨てでなく、他の用途にも使ってもらえる
・小さい子どもたちが手にしても、窒息などの危険がなく、安全に使える
・同じものを持っている子どもが多数いることも考慮し、名前を記入できる部分がある
・ナップサックとして背負うことで物資の受け取りなどのときに、両手を使うことができる
近年、地震や集中豪雨など、大規模な自然災害が増加傾向のなか、子どもも大人も、突然非日常的な環境に置かれることで、さまざまな問題に直面します。身体的にも認知的にも発達途中段階にある子どもは、特有のニーズがあります。
セーブ・ザ・チルドレンでは、これからも、子どもたちに迅速に質の良い支援を届けられるよう、本業でさまざまな技術を持つ企業とのパートナーシップも活かし、活動を続けていきます。
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セーブ・ザ・チルドレンは、毎年600以上の企業・団体の皆さまとさまざまな形で連携し、子どもたちを取り巻く課題解決のために、緊急・人道支援や教育、子どもの保護、保健・栄養などの分野で、日本を含む世界約120ヶ国で活動しています。これからも、企業の皆さまとも協力・連携しながら、子どもたちを取り巻く社会課題の解決に取り組んでいきます。
【企業・団体の皆さまからのお問い合わせ先】
公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン法人連携担当
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TEL:03-6859-0010(東京)/06-6232-7000(大阪)
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