(公開日:2022.06.17)
ウクライナから避難してきた子どもたちへー世界で最も過酷な紛争地域で暮らす子どもたちからのメッセージー「運動をしよう、絵を描こう、そして自分を信じよう」
- 東欧
ウクライナでの紛争により、少なくとも280万人の子どもたちが国外への避難を余儀なくされているなか、世界で最も過酷と言われる紛争地域から避難し、現在、難民として暮らす3人の子どもたちが、ウクライナから避難した子どもたちへメッセージを送りました。
ファティマさん(14歳)バングラデシュ・コックスバザール、難民キャンプ
シリアやミャンマー、南スーダンから避難した難民の子どもたちは、それぞれ、紛争が生活に与えた影響、そして絶望のなかでどのように希望を見出したかという体験談を語ってくれました。
世界ではおよそ6人に1人にあたる4億5,000万人以上の子どもたちが紛争下で暮らしていると言われています。その子どもたちの多くは紛争しか知らないため、心身の健康に深刻な影響が出ています。
セーブ・ザ・チルドレンが、ウクライナの家族を対象に行った最新のニーズ調査では、85%が心理社会的支援を必要としていると回答しています。また、この報告書では、子どもたちが眠れず、常に恐怖を感じ、泣いたり、防空壕から出たがらないという悲痛な実態も明らかになりました。
ウクライナで紛争が激しさを増した2022年2月24日以降、ウクライナ国内で暮らす750万人の子どもたちのうち、およそ3人に2人が故郷からの避難を余儀なくされています。
また、世界全体では、2,400万人の子どもたちが、激しい戦闘が行われている地域で生活し、精神的苦痛や健康への被害を経験している可能性があると推定されています。しかし、緊急下において子どもたちをあらゆる暴力から守る支援や(子どもの保護)、教育や精神保健・心理社会的支援(こころのケア)を行うための十分な活動資金は担保されていません。
紛争下に暮らす子どもたちがそれぞれ、厳しい状況のなかで、どのように希望を見つけて生きているかを話してくれました。
世界ではおよそ6人に1人にあたる4億5,000万人以上の子どもたちが紛争下で暮らしていると言われています。その子どもたちの多くは紛争しか知らないため、心身の健康に深刻な影響が出ています。
セーブ・ザ・チルドレンが、ウクライナの家族を対象に行った最新のニーズ調査では、85%が心理社会的支援を必要としていると回答しています。また、この報告書では、子どもたちが眠れず、常に恐怖を感じ、泣いたり、防空壕から出たがらないという悲痛な実態も明らかになりました。
ウクライナで紛争が激しさを増した2022年2月24日以降、ウクライナ国内で暮らす750万人の子どもたちのうち、およそ3人に2人が故郷からの避難を余儀なくされています。
また、世界全体では、2,400万人の子どもたちが、激しい戦闘が行われている地域で生活し、精神的苦痛や健康への被害を経験している可能性があると推定されています。しかし、緊急下において子どもたちをあらゆる暴力から守る支援や(子どもの保護)、教育や精神保健・心理社会的支援(こころのケア)を行うための十分な活動資金は担保されていません。
紛争下に暮らす子どもたちがそれぞれ、厳しい状況のなかで、どのように希望を見つけて生きているかを話してくれました。
ガイスさん(18歳)ヨルダン、ザータリ難民キャンプ
ガイスさんは、2013年に家族とともにシリアから避難しましたが、砲撃や、おじと4人のいとこが殺されるという凄惨な状況を目の当たりにしました。現在、ガイスさんは、セーブ・ザ・チルドレンとアーセナル財団が、ザータリ難民キャンプで行っている「コーチング・フォー・ライフ(Coaching for Life)」プログラムに参加し、プログラムにおけるサッカーのコーチング研修が、感情や精神状態を安定させる助けになっています。
「私の場合、家族が近くにいてくれたこと、そして先輩たちの存在が大きかったです。ウクライナから避難を余儀なくされた子どもに対しても、セーブ・ザ・チルドレンが行っているような、子どもたちの人生を変え、より良い将来に向けての支援を実施すべきです。ウクライナの子どもたちもスポーツをするなどのサポートや、教育、そして希望を持てる生活が必要です。過去を忘れ、より良い未来のために必要なことはたくさんあります。」
ファティマさんは、9歳のときに村が攻撃され、家を焼かれ、隣国のバングラデシュに避難せざるを得ませんでした。彼女は目撃した恐怖から立ち直るため、セーブ・ザ・チルドレンの心理社会的支援を受け、感情とうまく向き合えるようになるまで1年以上かかりました。ファティマさんは今、コックスバザールにある世界最大の難民キャンプで学校に通っています。
「怖がらないで、自分を信じて。私も同じような経験があります。すべてうまくいくし、いつか元のように故郷に帰れる日が来ます。希望を失わず、前向きにあるべきです。そして、紛争の悲しみや恐ろしさを思い出させるようなものから子どもたちを遠ざけるべきです。銃声のような大きな音は、紛争を経験した子どもたちに大きな影響を及ぼします。」
「私の場合、家族が近くにいてくれたこと、そして先輩たちの存在が大きかったです。ウクライナから避難を余儀なくされた子どもに対しても、セーブ・ザ・チルドレンが行っているような、子どもたちの人生を変え、より良い将来に向けての支援を実施すべきです。ウクライナの子どもたちもスポーツをするなどのサポートや、教育、そして希望を持てる生活が必要です。過去を忘れ、より良い未来のために必要なことはたくさんあります。」
ファティマさんは、9歳のときに村が攻撃され、家を焼かれ、隣国のバングラデシュに避難せざるを得ませんでした。彼女は目撃した恐怖から立ち直るため、セーブ・ザ・チルドレンの心理社会的支援を受け、感情とうまく向き合えるようになるまで1年以上かかりました。ファティマさんは今、コックスバザールにある世界最大の難民キャンプで学校に通っています。
「怖がらないで、自分を信じて。私も同じような経験があります。すべてうまくいくし、いつか元のように故郷に帰れる日が来ます。希望を失わず、前向きにあるべきです。そして、紛争の悲しみや恐ろしさを思い出させるようなものから子どもたちを遠ざけるべきです。銃声のような大きな音は、紛争を経験した子どもたちに大きな影響を及ぼします。」
ダニエルさん(16歳)ウガンダ北部
5年前、11歳だったダニエルさんは、紛争のために南スーダンの自宅から避難を強いられました。その時のことをダニエルは次のように振り返ります。
「時々、心が折れて泣くこともあります。私も同じように故郷を離れ、その経験を乗り越えてきました。サッカーやネットボールをしたり、絵を描いたりすれば、昔経験した嫌なことを忘れられる気がします。」
セーブ・ザ・チルドレン ウクライナ事務所代表ピート・ウォルシュは次の通り訴えます。
「子どもたちそれぞれの体験談は、紛争がウクライナだけでなく世界中の子どもたちの生活に深刻な影響を及ぼしていることがわかります。ウクライナで起こっていることと同じような紛争の恐怖を経験した子どもたちが、ウクライナの子どもたちに希望を捨てないようエールを送ってくれました。
数億人の子どもたちが世界中で紛争に巻き込まれ、大切な子ども時代を奪われています。すべての子どもたちは、紛争で経験した『こころの傷』から立ち直るために、適切なサポートを受けるべきです。」
ウクライナや周辺国で活動するセーブ・ザ・チルドレンのスタッフやパートナー団体は、避難先に到着した子どもたちが深刻な精神的苦痛を抱えている様子を確認するなど、紛争が子どもに与える心理的および感情的影響を目の当たりにしています。
セーブ・ザ・チルドレンは、2014年からウクライナで活動を行い、緊急・人道支援として、子どもたちやその家族に必要不可欠な教育や、精神保健・心理社会的支援(こころのケア)、越冬支援や衛生用品キットの提供をしてきました。また、食料、家賃、薬の購入といった日々の生活に最低限必要な支出をサポートし、新しい収入源を得られるように、現金の支援も行ってきました。
私たちは、ルーマニアやポーランド、リトアニアの国境付近に、子どもたちが安心・安全に遊べる空間「こどもひろば」や、緊急用の簡易住居(シェルター)を設置しています。また、ヨーロッパの約10ヶ国で「こどもひろば」の運営や、緊急宿泊施設の提供、心理的応急処置、一次受け入れセンターや親へのサポートの提供などの支援を行っています。
「時々、心が折れて泣くこともあります。私も同じように故郷を離れ、その経験を乗り越えてきました。サッカーやネットボールをしたり、絵を描いたりすれば、昔経験した嫌なことを忘れられる気がします。」
セーブ・ザ・チルドレン ウクライナ事務所代表ピート・ウォルシュは次の通り訴えます。
「子どもたちそれぞれの体験談は、紛争がウクライナだけでなく世界中の子どもたちの生活に深刻な影響を及ぼしていることがわかります。ウクライナで起こっていることと同じような紛争の恐怖を経験した子どもたちが、ウクライナの子どもたちに希望を捨てないようエールを送ってくれました。
数億人の子どもたちが世界中で紛争に巻き込まれ、大切な子ども時代を奪われています。すべての子どもたちは、紛争で経験した『こころの傷』から立ち直るために、適切なサポートを受けるべきです。」
ウクライナや周辺国で活動するセーブ・ザ・チルドレンのスタッフやパートナー団体は、避難先に到着した子どもたちが深刻な精神的苦痛を抱えている様子を確認するなど、紛争が子どもに与える心理的および感情的影響を目の当たりにしています。
セーブ・ザ・チルドレンは、2014年からウクライナで活動を行い、緊急・人道支援として、子どもたちやその家族に必要不可欠な教育や、精神保健・心理社会的支援(こころのケア)、越冬支援や衛生用品キットの提供をしてきました。また、食料、家賃、薬の購入といった日々の生活に最低限必要な支出をサポートし、新しい収入源を得られるように、現金の支援も行ってきました。
私たちは、ルーマニアやポーランド、リトアニアの国境付近に、子どもたちが安心・安全に遊べる空間「こどもひろば」や、緊急用の簡易住居(シェルター)を設置しています。また、ヨーロッパの約10ヶ国で「こどもひろば」の運営や、緊急宿泊施設の提供、心理的応急処置、一次受け入れセンターや親へのサポートの提供などの支援を行っています。