(公開日:2022.08.30)
【連携事例】「子どもの食応援ボックス」従業員ボランティア
- 企業連携
セーブ・ザ・チルドレンは、2020年に新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて経済的に困難な状況にある子どもを持つ世帯に対し、「子どもの食応援ボックス」の提供を実施しました。翌2021年は、この事業の趣旨に賛同した40社以上から食料品・日用品などの提供や資金提供、従業員寄付でのご協力を受け、6,380世帯に支援を届けました(詳しくはこちら)。
2022年からは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた世帯にとどまらず、経済的に困難な状況にある子どもたちの食の状況の改善を目的として、全国に対象を拡大して実施しています。
2022年7月末に実施した「夏休み子どもの食応援ボックス」では、活動に賛同・支援いただいた企業の従業員の皆さんの事業に対する理解を深めるととともに、エンゲージメントを高めていただくことを目的として、従業員ボランティアの受け入れを行いました。
作業は、食料品・日用品の梱包先倉庫内で行われました。7月7日から9日間にわたり、「子どもの食 応援ボックス」に同梱するパンフレット・文具などのアッセンブリ作業、中箱の作成、食料品・日用品の同梱や段ボール整理など、さまざまな業務に25社107人の従業員の皆さんにご参加いただきました。
作業開始に先立ち、参加いただいた従業員の皆さんに対して、作業内容の説明に加え、これまでに実施した「子どもの食 応援ボックス」の活動報告や、子どもにとって安心・安全な組織・事業づくりのための行動規範「子どものセーフガーディング」、セーブ・ザ・チルドレンが考える企業-NGO連携のあり方についてのオリエンテーションを実施しました。
一連のオリエンテーションを通じて、今回の従業員ボランティアは、企業と長期的なパートナーとして連携し、深化することを目的に、エンゲージメントを高め、さらなる対話や相互理解の促進、信頼関係構築に力を入れるために実施したものである旨を説明しました。
作業は2時間ほどの短い時間でしたが、ボランティアに参加された従業員の方々からは、「短い時間ではありましたが梱包作業に関わらせていただき、身近な問題として自分事のように考える大きなきっかけになりました。早速身のまわりの人間にも共有し、社内でも共有させていただきたいと思います。」、「お金を寄付しただけではその先がイメージしにくい部分がありましたが、お手伝いをさせていただけたことにより実際にどのような形で支援が届いているのか見えたことはありがたい経験になりました。」と言った声が寄せられました。
今回、初の試みとして実施したボランティア受け入れにより、従業員の皆さんに支援の現場の実情を知っていただき、セーブ・ザ・チルドレンの活動への理解を深めていただくとともに、企業との連携を深化させていくうえでの大きなヒントとなったのではないかと考えています。今回の実施を振り返り、今後の実施についても引き続き検討していきます。
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セーブ・ザ・チルドレンは、毎年600以上の企業・団体の皆さまとさまざまな形で連携し、子どもたちを取り巻く課題解決のために、緊急・人道支援や教育、子どもの保護、保健・栄養などの分野で、日本を含む世界約120ヶ国で活動しています。これからも、企業の皆さまとも協力・連携しながら、子どもたちを取り巻く社会課題の解決に取り組んでいきます。
【企業・団体の皆さまからのお問い合わせ先】
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