【報告】オンライン防災セミナー「いま考える、私たちにできる防災-SDGsゴール11の実現を目指して-」を開催しました

セーブ・ザ・チルドレンは、8月17日にオンライン防災セミナーを開催し、防災活動に取り組む日本の高校生や海外の子どもたちの事例に加えて、子どもが学ぶこころのケアなどについて紹介しました。夏休み期間にも関わらず、およそ40人が参加しました。




このセミナーは、国連が定めた持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs) の目標11「住み続けられるまちづくりを」に関連し、災害が多い日本で、子どもやユース世代が防災活動や災害時の行動について、どのようなことができるかを考えるきっかけとすることを目的に実施しました。
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日本の高校生による防災活動の取り組み
セミナー当日は予定が合わず、直接発表してもらうことができませんでしたが、宮城県多賀城高等学校の防災科学研究科、そして兵庫県舞子高等学校の環境防災科と防災ジュニアリーダーの皆さんが、高校生が取り組む防災活動について動画にまとめて紹介しました。

多賀城高等学校からは波高標識の設置、舞子高等学校からは小学校出前授業などの防災活動に取り組んでいることが紹介されました。どちらの高校も、東日本大震災や阪神淡路大震災といった大きな災害を経験した地域にあり、高校生が主体となって、災害の教訓を生かした防災活動に取り組んでいるとのことでした。


キャプション「高校生による取り組み紹介」



海外の子どもたちによる防災活動の取り組み
海外の子どもたちによる防災活動については、セーブ・ザ・チルドレンが支援してきたベトナムやウガンダでの取り組み事例について紹介しました。

学校内の子ども防災クラブや地域の防災計画に対する子どもの参加など、日本のみならず、環境が異なる国でも、子どもが防災活動に取り組むことが重要であることを強調しました。


キャプション「海外の子どもによる取り組み紹介」



私たちにできるこころのケア
日本と海外の取り組み紹介の後、子どもやユース世代を含むすべての人ができる取り組みとして、「こころのケア」についての紹介を行いました。

現在日本語訳版を作成している「I Support My Friends」という、心理的応急処置(Psychological First Aid: PFA)の原則を基にしたトレーニングキットを紹介し、こころのケアは、友だちや周りの困っている人に対して、子どもたちでも簡単に行うことができることを共有しました。


登壇者一同

参加者からは、「防災について、日本にとどまらず世界で行われている事例について知ることができ、視野が広くなった」という声や、「地震の時は、ハートもだいじにしないと」などのコメントが寄せられました。

防災活動には、大人だけではなく、子どもの参加が不可欠です。子どもが防災や災害時の行動について自ら声をあげ、参加していけるよう、セーブ・ザ・チルドレンでは、これからもこうした機会の提供や取り組みを続けていきます。

■当日のセミナーの様子はこちら



(報告:国内事業部インターン 菊地翔)
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