モンゴルで子どもたちの学びを支援するGPEグラント事業が開始

2022年10月、教育のためのグローバルパートナーシップ「Global Partnership for Education(GPE)」基金を活用した教育事業の開始を記念して、モンゴル教育科学省にて開始式典が開催されました。

GPEは、2002年に世界銀行が主導して設立された教育問題に特化した国際基金です¹。式典には、エンフアムガラン教育科学大臣、小林弘之日本国大使はじめ、JICAやセーブ・ザ・チルドレンを含むGPE支援パートナー機関代表、約40人が参加しました。



事業開始記念式典の参加者

モンゴル教育科学省は、教育分野中期開発計画に基づき、この基金を活用して行う事業計画を発表しました。次の一覧の通り、インクルーシブ教育・学校給食・ブレンド型学習の3つの要素が含まれています。


セーブ・ザ・チルドレンは、当事業において、グラントエージェント(資金運用機関)という立場で、モンゴル教育科学省を技術面・運営面で支援する役割を担います。

具体的には、事業計画が遅延なく効果的に実行されるための支援を、モンゴル教育科学省の事業実施チームに提供し、教育科学省やGPE支援パートナー機関、グラントエージェントの3者間で合意された内容がその通り実施されているかを確認します。

また、定期的にモニタリング訪問を行い、質の高い事業が確実に行われているかをチェックします。この中で何か懸念事項があった場合は、教育科学省との協議の上、解決をサポートしていきます。

さらに、セーブ・ザ・チルドレンはグラントエージェントとしての立場だけではなく、GPE支援パートナーとしてインクルーシブ教育分野での支援を行います。

この分野での支援にGPEの基金から追加で資金が動員されることで、教員向け研修パッケージなど、私たちが行ってきた事業の成果が、対象としていなかった地域にも普及していくことや、私たちの事業の効果が高まることが期待されます。


モンゴルにおけるインクルーシブ教育事業対象校の子どもたち(ウランバートル市、2021年12月)

セーブ・ザ・チルドレンは今後も、誰もが質の高い教育を受けることができるようモンゴル教育科学省や他のGPE支援パートナー機関と連携し、教育分野での協力を推進していきます。

■事業概要はこちら(英語)

The Ministry of Education and Science and Save the Children launch a new program to improve access and quality of learning with support from the Global Partnership for Education - Save the Children

"Enabling Equity to Advance Learning" project launches - Save the Children

(海外事業部 モンゴル駐在員 松本ふみ)

¹GPEとは? – GPE:Global Partnership for Education (raiseyourhand.jp)
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