(公開日:2023.11.01)
やってみたいをかたちに!-子ども体験プログラム2023に参加した子どもたちの声-
- 日本/子どもの貧困問題解決
子ども時代に多様なまなびや体験の機会を得ることが、その後の子どもたちの自己肯定感や自尊感情の向上につながることが研究や調査から明らかになっています。
そうしたまなびや体験は子どもたちの大切な権利のひとつですが、セーブ・ザ・チルドレンとつながる経済的に困難な状況にある子どもや保護者からは、「親にお金で悩ませたくない」、「長期休みはどうしても一人にさせてしまいがち」、「いろんな事をチャレンジしてほしいが費用面で難しい」という声が届いています。
そのような声に応えるため2022年夏から、小学生から高校生世代の子どもたちを対象に「子ども体験プログラム」を実施しています。2023年も夏から秋にかけてプログラムを実施しました。
対象は、主にセーブ・ザ・チルドレンとつながっている子どもたちです。
5つのプログラムを実施し、小学校1年生から高校生世代まで84人の子どもたちとその保護者30人が参加しました。今回はそれぞれのプログラムに参加した子どもたちや保護者の声*を中心にお届けします。
*子どもと保護者の声は、原文から一部を抜粋しています。また、文意が変わらない範囲で編集している場合があります。
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参加者:小学4~6年生 計20人
野外活動体験の詳しい報告はこちら https://bit.ly/47vcqXz
子どもたちはキャンプ場についた瞬間から「川だ!」「緑のにおいがする。」と大興奮。
川遊びや薪割り、たき火台での火起こし、河辺の生き物探しなど、子どもたちは思い思いに好きなことをして時間が許す限りめいっぱい遊びました。
~子ども・保護者の声~
◆川で遊んだり、おいしいご飯を食べたり、みんなで協力したりして楽しかったです。(小学6年生)
◆いつもとは違うところで、知らない友だちと過ごすのは緊張したけれど、その友だちと楽しく過ごせて良かったです。(小学5年生)
◆スタッフがすごく優しかったです。1 ケ月も経ったけど子どもが「一番楽しかったイベントです」とずっと言っています。(保護者)
◆初めての川遊びを体験させていただき、子どもにとって貴重な経験になったと思います。誠にありがとうございました。バスでおやつを食べたり、レクをしてくださっていたようで、それもとても楽しかったと言っていました。(保護者)
協力:一般社団法人TOKYO PLAY
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参加者:小学4~6年生 計10人
実験教室の詳しい報告はこちら https://bit.ly/3QXHqdd
地球温暖化などの環境問題や食のカーボンフットプリント、また環境に配慮した新しい農業のかたちとして、土を使わない都市農業とその仕組みを学びました。子どもたちは自身の生活に引き寄せながら積極的に意見を出していました。
その後作ったエコ菜園キットは、デコレーションされて子どもたちそれぞれの個性あふれる作品になりました。
~子ども・保護者の声~
◆エコ菜園キット作りやグループワークで協力したり、仲良くなることができた。(小学6年生)
◆いろいろ環境のことや、LEDのこと、地球温暖化のことを知ることができて楽しかったです。(小学5年生)
◆子どもにもとても分かりやすい説明で良かった。楽しそうに菜園キットを作っていた。家でもブロッコリースプラウトをちゃんと育てて一緒に食べられた。(保護者)
◆プログラムの内容もとても満足でしたが、(会場までの)交通費やお弁当、お菓子の用意があり、自由研究としてまとめる紙やペンも頂けたりと、大変感謝しております。(保護者)
協力:ランクセス株式会社
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参加者:小学1~3年生とその保護者 計60人
工作教室の詳しい報告はこちら https://bit.ly/44cWiaz
今年初の親子参加のプログラムです。恐竜の動画を見たり恐竜クイズを楽しんだりしたあと、恐竜プラモデルを作成しました。
「見て!できた!」や「こうしてみたらいいんじゃないかな?」と親子で試行錯誤して組み立てていく声が聞こえました。
組み立て後に自由に塗装し、カラフルな恐竜プラモデルたちの完成です。最後にプラモデルを組み立てた後に残ったランナー(プラモデルの枠の部分)のリサイクル方法について説明を聞きました。
~子ども・保護者の声~
◆自分で色をぬるのと、組み立てるのが楽しかった。(小学3年生)
◆恐竜のいろいろなことが知れておもしろかったです。(小学3年生)
◆子どもは恐竜が大好きで、また、プラモデルは買ってあげたことがなかったのでとても楽しそうに集中していました。(保護者)
◆難しかったみたいなので手伝いましたが、とても楽しかったと言っておりました。リサイクルのお話も良かったと思います。(保護者)
協力:株式会社バンダイナムコホールディングス
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参加者:高校生世代 計1人
Speaking up!プロジェクトの詳しい報告はこちら https://bit.ly/3se92Ak
高校生世代が夏休み期間に「やってみたい!」と希望する体験を、自分で企画して実現してほしいという思いからできたプログラムです。
決められた予算で参加者本人が希望する体験の計画・実施・振り返りを行い、セーブ・ザ・チルドレンスタッフがそれをサポートしました。また、どうしたら子どもたちが「体験」をしやすくなるかをスタッフと一緒に考えました。
最後に参加者自身が自分の言葉で今回のプログラムについてまとめ、ブログに掲載しました。
~子どもの声~
◆普段調べない交通経路なども調べたりして疲れたが、楽しかった。絶対行きたかった展覧会に行けて嬉しかった。(高校2年生)
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参加者:中学1年生~高校生世代 計23人
1日お出かけDayの詳しい報告はこちら https://bit.ly/45go736
新宿駅から特急「富士回遊」に乗車し、山梨県にある株式会社アミューズの本社「アミューズ ヴィレッジ」を訪問しました。
子どもたちは豊かな自然の中でのバーベキューのほか、ダブルダッチパフォーマンス、アミューズスタッフとの対話会、所属アーティストによるマジックワークショップなどの魅力的なコンテンツを楽しんでいました。
~子ども・保護者の声~
◆アミューズの事務所や庭に入れたり、アミューズのスタッフから直接話がきけるなど、貴重な経験ができて、行ったことない山梨県に行けて良かった。(中学3年生)
◆マジックはテレビでしか見たことなかったので、自分の目で見られて楽しかったです。(高校3年生)
◆なかなか乗ることのない列車に乗れたり、バーベキューでは嫌いなお肉もおいしく食べられたとニコニコで帰ってきました!ありがとうございました。(保護者)
◆初めて参加して不安がいっぱいありましたが、参加して本当に良かったです。
子どもたちには我慢ばかりさせてしまっているので純粋な笑顔、イキイキした笑顔、1日の出来事を子どもたちから見たり話をたくさん聞けて良かったです。子どもたちは子どもたちでいろいろ大変な環境だったりするので気晴らしができたみたいで、本当に参加できて良かったと思います。(保護者)
協力:株式会社アミューズ
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子ども体験プログラム2023は、子どもと保護者、114人が参加し、無事に終了しました。
2022年に引き続き今年も子どもたちの「やってみたい!」をいろいろなかたちで実現できたと同時に、子どもや保護者の声からは、経済的な制約などによって一般的に経験しているようなまなびや体験の機会を得ることが難しいという実情や、まなびや体験に関して社会や政策に対する要望もあがりました。
子ども時代にまなびや体験の機会を得ることは、子どもたちにとって大切な権利のひとつです。しかしながら、家庭の経済状況によってそうしたまなびや体験の機会を得にくい子どもたちがいるのが現状です。
こうした機会づくりを家庭のみの責任とするのではなく、子どもの権利として保障していくために、政府や自治体での議論がより一層、求められています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も定期的に体験プログラムを実施し、子どものまなびや体験の権利を保障できるよう活動を続けていきます。
セーブ・ザ・チルドレンでは子ども体験プログラム以外にも、子どもの貧困問題解決に向け、さまざまな取り組みを行っています。
国内の活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひこちらをご覧ください。
(報告:国内事業部 椎名)
そうしたまなびや体験は子どもたちの大切な権利のひとつですが、セーブ・ザ・チルドレンとつながる経済的に困難な状況にある子どもや保護者からは、「親にお金で悩ませたくない」、「長期休みはどうしても一人にさせてしまいがち」、「いろんな事をチャレンジしてほしいが費用面で難しい」という声が届いています。
そのような声に応えるため2022年夏から、小学生から高校生世代の子どもたちを対象に「子ども体験プログラム」を実施しています。2023年も夏から秋にかけてプログラムを実施しました。
対象は、主にセーブ・ザ・チルドレンとつながっている子どもたちです。
5つのプログラムを実施し、小学校1年生から高校生世代まで84人の子どもたちとその保護者30人が参加しました。今回はそれぞれのプログラムに参加した子どもたちや保護者の声*を中心にお届けします。
*子どもと保護者の声は、原文から一部を抜粋しています。また、文意が変わらない範囲で編集している場合があります。
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夏休み☆自然とふれあう野外活動体験(8月17日)
参加者:小学4~6年生 計20人
野外活動体験の詳しい報告はこちら https://bit.ly/47vcqXz
子どもたちはキャンプ場についた瞬間から「川だ!」「緑のにおいがする。」と大興奮。
川遊びや薪割り、たき火台での火起こし、河辺の生き物探しなど、子どもたちは思い思いに好きなことをして時間が許す限りめいっぱい遊びました。
~子ども・保護者の声~
◆川で遊んだり、おいしいご飯を食べたり、みんなで協力したりして楽しかったです。(小学6年生)
◆いつもとは違うところで、知らない友だちと過ごすのは緊張したけれど、その友だちと楽しく過ごせて良かったです。(小学5年生)
◆スタッフがすごく優しかったです。1 ケ月も経ったけど子どもが「一番楽しかったイベントです」とずっと言っています。(保護者)
◆初めての川遊びを体験させていただき、子どもにとって貴重な経験になったと思います。誠にありがとうございました。バスでおやつを食べたり、レクをしてくださっていたようで、それもとても楽しかったと言っていました。(保護者)
協力:一般社団法人TOKYO PLAY
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環境についてまなぼう!地球環境&エコ実験教室(8月26日)
参加者:小学4~6年生 計10人
実験教室の詳しい報告はこちら https://bit.ly/3QXHqdd
地球温暖化などの環境問題や食のカーボンフットプリント、また環境に配慮した新しい農業のかたちとして、土を使わない都市農業とその仕組みを学びました。子どもたちは自身の生活に引き寄せながら積極的に意見を出していました。
その後作ったエコ菜園キットは、デコレーションされて子どもたちそれぞれの個性あふれる作品になりました。
~子ども・保護者の声~
◆エコ菜園キット作りやグループワークで協力したり、仲良くなることができた。(小学6年生)
◆いろいろ環境のことや、LEDのこと、地球温暖化のことを知ることができて楽しかったです。(小学5年生)
◆子どもにもとても分かりやすい説明で良かった。楽しそうに菜園キットを作っていた。家でもブロッコリースプラウトをちゃんと育てて一緒に食べられた。(保護者)
◆プログラムの内容もとても満足でしたが、(会場までの)交通費やお弁当、お菓子の用意があり、自由研究としてまとめる紙やペンも頂けたりと、大変感謝しております。(保護者)
協力:ランクセス株式会社
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作って知ろう!恐竜プラモデル教室(8月26日)
参加者:小学1~3年生とその保護者 計60人
工作教室の詳しい報告はこちら https://bit.ly/44cWiaz
今年初の親子参加のプログラムです。恐竜の動画を見たり恐竜クイズを楽しんだりしたあと、恐竜プラモデルを作成しました。
「見て!できた!」や「こうしてみたらいいんじゃないかな?」と親子で試行錯誤して組み立てていく声が聞こえました。
組み立て後に自由に塗装し、カラフルな恐竜プラモデルたちの完成です。最後にプラモデルを組み立てた後に残ったランナー(プラモデルの枠の部分)のリサイクル方法について説明を聞きました。
~子ども・保護者の声~
◆自分で色をぬるのと、組み立てるのが楽しかった。(小学3年生)
◆恐竜のいろいろなことが知れておもしろかったです。(小学3年生)
◆子どもは恐竜が大好きで、また、プラモデルは買ってあげたことがなかったのでとても楽しそうに集中していました。(保護者)
◆難しかったみたいなので手伝いましたが、とても楽しかったと言っておりました。リサイクルのお話も良かったと思います。(保護者)
協力:株式会社バンダイナムコホールディングス
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Speaking up!プロジェクト ~自分の思いを実現しちゃおう 2023夏~(7月15日、9月2日)
参加者:高校生世代 計1人
Speaking up!プロジェクトの詳しい報告はこちら https://bit.ly/3se92Ak
高校生世代が夏休み期間に「やってみたい!」と希望する体験を、自分で企画して実現してほしいという思いからできたプログラムです。
決められた予算で参加者本人が希望する体験の計画・実施・振り返りを行い、セーブ・ザ・チルドレンスタッフがそれをサポートしました。また、どうしたら子どもたちが「体験」をしやすくなるかをスタッフと一緒に考えました。
最後に参加者自身が自分の言葉で今回のプログラムについてまとめ、ブログに掲載しました。
~子どもの声~
◆普段調べない交通経路なども調べたりして疲れたが、楽しかった。絶対行きたかった展覧会に行けて嬉しかった。(高校2年生)
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1日お出かけDay ~アミューズの本社(山梨県)に行って、エンタメのプロの仕事をのぞいちゃおう!~(9月15日)
参加者:中学1年生~高校生世代 計23人
1日お出かけDayの詳しい報告はこちら https://bit.ly/45go736
新宿駅から特急「富士回遊」に乗車し、山梨県にある株式会社アミューズの本社「アミューズ ヴィレッジ」を訪問しました。
子どもたちは豊かな自然の中でのバーベキューのほか、ダブルダッチパフォーマンス、アミューズスタッフとの対話会、所属アーティストによるマジックワークショップなどの魅力的なコンテンツを楽しんでいました。
~子ども・保護者の声~
◆アミューズの事務所や庭に入れたり、アミューズのスタッフから直接話がきけるなど、貴重な経験ができて、行ったことない山梨県に行けて良かった。(中学3年生)
◆マジックはテレビでしか見たことなかったので、自分の目で見られて楽しかったです。(高校3年生)
◆なかなか乗ることのない列車に乗れたり、バーベキューでは嫌いなお肉もおいしく食べられたとニコニコで帰ってきました!ありがとうございました。(保護者)
◆初めて参加して不安がいっぱいありましたが、参加して本当に良かったです。
子どもたちには我慢ばかりさせてしまっているので純粋な笑顔、イキイキした笑顔、1日の出来事を子どもたちから見たり話をたくさん聞けて良かったです。子どもたちは子どもたちでいろいろ大変な環境だったりするので気晴らしができたみたいで、本当に参加できて良かったと思います。(保護者)
協力:株式会社アミューズ
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子ども体験プログラム2023は、子どもと保護者、114人が参加し、無事に終了しました。
2022年に引き続き今年も子どもたちの「やってみたい!」をいろいろなかたちで実現できたと同時に、子どもや保護者の声からは、経済的な制約などによって一般的に経験しているようなまなびや体験の機会を得ることが難しいという実情や、まなびや体験に関して社会や政策に対する要望もあがりました。
子ども時代にまなびや体験の機会を得ることは、子どもたちにとって大切な権利のひとつです。しかしながら、家庭の経済状況によってそうしたまなびや体験の機会を得にくい子どもたちがいるのが現状です。
こうした機会づくりを家庭のみの責任とするのではなく、子どもの権利として保障していくために、政府や自治体での議論がより一層、求められています。
セーブ・ザ・チルドレンでは、今後も定期的に体験プログラムを実施し、子どものまなびや体験の権利を保障できるよう活動を続けていきます。
セーブ・ザ・チルドレンでは子ども体験プログラム以外にも、子どもの貧困問題解決に向け、さまざまな取り組みを行っています。
国内の活動の最新情報は随時こちらのページで更新しています。ご関心がある方はぜひこちらをご覧ください。
(報告:国内事業部 椎名)